2012.02.04
崖線区域指定です
こんにちは!
今回レポートしているこちらの賃貸マンション現場は、
国分寺崖線区域(がいせん)に指定されています。
(イメージ写真)
今日はそのことについて、少しご紹介したいと思います。
そもそも、国分寺崖線区域とは一体何でしょうか?
担当設計士の遠藤に聞いてみました。
「国分寺崖線区域とは、
国分寺から世田谷まで広域的に連続する緑の帯を指します。
現存でも多くの緑や湧水等の豊かな自然環境が残っており、
この地域で建築物を計画する場合、
積極的に緑化を図り、国分寺崖線の緑を連続させる必要があります。
そのため、今回のプロジェクトにおいても、
2500㎡を超える敷地面積に対して、25%以上の緑地・空地率を設けています。
また、敷地内に湧水はありませんが、
水盤・壁泉を設け、エントランスや中庭空間に一体的に取り込むことで、
魅力ある空間形成を目指しています。」
広域的に連続する緑の帯…
これは、多摩川によって武蔵野台地につくられた、連続して繋がる崖のことのようです。
ウィキペディアでも少し調べてみました。
「段丘の縁端に沿って延々と続くこうした崖の様子を、
学術的には崖線(がいせん)と呼んでいる。
武蔵野台地周辺ではいくつかの崖線がよく知られている。
国分寺崖線・立川崖線など。(立川崖線は府中崖線や布田崖線とも呼ばれる)
段丘とは、河川の中・下流域に流路に沿って発達する階段状の地形である。
平坦な部分と傾斜が急な崖とが交互に現れ、
平坦な部分を段丘面(だんきゅうめん)、
急崖部分を段丘崖(だんきゅうがい)と呼ぶ。
…段丘崖の下には湧水が出ていることが多い。」
ということです。
関東地方の広域で見られるようなので、
知らず知らず目にしている緑豊かな光景のことかもしれませんね。
皇居も武蔵野台地の一角に位置するそうです。
とにかく、この国分寺崖線区域では、緑の保全・推進が奨励されています!
そのため、設計士の話にもあったように、今回のプロジェクトでは
敷地内に25%以上の緑地・空地率が設定され、
水盤・壁泉・中庭空間が計画されています。
こちらは、今回のプロジェクトの隣地工事の様子。
やはり緑が多く、間知ブロックで崖を留めているように見えます。
少し、説明的な内容になってしまいましたが
国分寺崖線区域について少しわかっていただけたでしょうか?
「水盤」「壁泉」「中庭」 …楽しみですね。
こちらに関しては、またの機会に、
完成予想パースにて、詳しくご紹介したいと思います。