2011.07.12
建物を長く保つ工夫
こちら 「 誘発目地 (ゆうはつめじ) 」と言います。
こちらの写真は、外廊下部分の誘発目地です。
これは、何のためかといいますと…
コンクリートの建物は、年月が経つにつれて
気温による温度変化、乾燥による収縮等の影響で
ひび割れ(私達はクラックと呼びます)が多かれ少なかれ発生します。
ひび割れは、美観上の問題だけではなく、漏水や、建物内部の鉄筋の錆びを促進するなど
性能や耐久性に支障をきたす原因となる場合があります。
その防止策として取られるのが、この誘発目地なのです。
予め、ある程度の溝をつくり、その部分にあえてひび割れを集中的に発生させるしかけです。
溝の上からはシールを貼り、見た目には溝は見えなくなります。
外廊下のスラブ部分や、手摺りにも設けます。
このような工夫により、美観、そして構造強度が保たれ
長期間建物の品質を維持することができます ^^
なかなか目に付かないところですが、
もし見る機会があったら確認してみてくださいね。