2015.02.18
コンクリートに描く! 原寸大の図面!
Q:あなたは花粉症ですか?
A:いいえ。私は花粉症ではありません。
しかし、この現場の監督さんは全員花粉症ですwww
はい、こんにちは。設計の矢崎です。
今回紹介するのは、「墨出し・敷き桟」です。
聞き慣れないワードですね。
入社一年目のころは、このような聞き慣れない単語や道具の名前を
必死に覚えることからスタートしたような気がします。
冒頭の写真は、
2階床のコンクリートを打設し終わって、数日後の現場写真です。
床に細い線が描かれてるいるのがわかりますか?
この線の一本一本に意味があります。
コンクリートの出来上がりを表す線、
壁の中心線からわざとずらした線(←後でわかります!)、
設備の配管が通る位置を示した線などなど・・・。
いわば「コンクリートに原寸大の図面を描いている」のです!!
これが「墨出し」と言われる作業です。
この線のことを「墨」と呼びます。
そして、次の写真↓↓↓
コンクリートの出来上がりの墨に沿って、
桟木(さんぎ)が配られていきます。
他の墨の上にも
「→X11 五〇〇」や
「AC 75φ SL+2060」など
マーカーで書かれていますね。
「→X11 五〇〇」は
「この墨の500mm右に『X11通り』という名前の壁の中心線があります」
という意味だったり、
「AC 75φ SL+2060」は
「直径75mmのエアコン(AC)配管が床(SL=スラブライン)から2060mmの高さに設置されます」
という意味だったり。
型枠大工さん・鉄筋屋さん・設備屋さんに間違いが無いように
監督さんがわかりやすく示していきます。
そして、こちらの写真↓↓↓
コンクリートの出来上がりの線に沿って置かれていた桟木が、
綺麗に固定されました。
桟木の上には型枠の微妙な高さ調整をするために薄ベニアを数枚敷き、
水平となるように調整してあります。
ここまでが型枠を建て込む前の、重要な下準備、
「敷き桟」です!!
さて、ここからが型枠の建て込みです。
敷き桟の上に型枠を乗せていき、
固定していきます。
こうなると壁の中も隠れてしまいますよね?
はい、勘のイイ人はもうわかりましたか??
そうです!
型枠を建て込んだ後でも、壁の中心線の位置を正確に把握するために
事前に中心線をわざとずらしていたのですね!!
現場には、このように効率良く作業できる工夫や、
間違いが起こらないような工夫がたくさんあります。
次回はまたまた聞き慣れないワード
「ケレン」「荷揚げ」
について、書こうと思います!!
では、次回もお楽しみに★^^