2015.06.27
うちの子(建物)、紹介させてください
みなさん、お久しぶりです!!設計の矢崎です★
いやはや、随分とブログ更新が滞ってしまいました。。。
ここで一つご報告させてください…。
「ポケットパークがもてなすマンション、、、竣工です!!」
今回は竣工した様子をご紹介します!
何から紹介しましょう・・・。
正直、自分、惚れてます^^
ではまず全景から。
どどどどーどん!!
のびのびと東西に翼を伸ばすようにL型に配置された住戸棟。
そのボリュームに包まれたポケットパークとエントランスが住人を迎え入れます。
敷地内に2m幅の歩道を設け、近隣の方も安全に道を歩けるように整備しました。
少しエントランスに寄ってみましょう。
エントランスの左右には当ブログの題名にもなった「ポケットパーク」があります。
このポケットパークには6種類の樹木が植えられており、四季折々の表情を演出します。
エントランスの前には緩やかなカーブを描いた車寄せがあり、
急な雨でも入口前で乗り降りが可能です。
5階建ての大きな住戸棟とバランスを取るため、エントランスの天井高は約3.5m。
エントランス奥に見える中庭に動線を誘導するように工夫しました。
☆.。.:*・゜゚.+°
次は中庭です。
近隣の方々には「え!?分譲住宅でしたっけ?」
とまで言われるほど、見事な出来栄えになりました。
手前に見える高さ4mのシンボルツリーは「イロハモミジ」。
イロハモミジの近くにある大きな景石は造園屋さんと悩みに悩んで
選定、配置をした重さ600キロ級の大物です。
中庭の中央には黒御影石のベンチを設置。ゆっくり庭を楽しむこともできます。
中庭の夜景がこちら。
シンボルツリーのある部分を築山(地面を盛り上げる)形状とすることで、
エントランスの外からも中庭の存在が際立つように演出しました。
エントランスと住戸棟を繋ぐ渡り廊下は中庭を全面に楽しむために
柱や壁を無くし、開放感を出すことに成功しました。
☆.。.:*・゜゚.+°
では住戸の紹介です。
プランは全て2LDKとなっています。
ドアなどの内部建具は全てホワイトに統一し、空間の広がりを感じることができる上に、
入居者が持ち込む家具のテイストを邪魔しない、すっきりとした仕上がりです。
キッチン横に主婦の強い味方、パントリーを設置したプランがあったり、
1階の各住戸には南側に広々とした専用庭があり、ガーデニングなどを楽しめます。
この開口サッシは各階4号室の洋室にあるコーナーサッシです。
このコーナーはこの建物ならではの印象的な部分です。
外から見ると・・・。
このように、バルコニー手すりをガラスにすることで一層明るく、開放的に・・・^^
中からの眺めはと言うと・・・。
このようにダイナミックなパノラマ景色を楽しむことができます。
さて最後に、、、
コンクリートを精度よく作り上げた小林歩親方をはじめとする型枠大工の方々、
綺麗な仕上がりで内装工事をしてくれた唐木親方をはじめとする大工の方々、
そしてこの現場をまとめ上げ、いつ行っても整頓され綺麗な現場を維持してくれた
監督の井岸さん、哲さん、増田さん、
本当に感謝の思いでいっぱいです!!
思い起こせばガイアの夜明けでも現場が取材されましたね・・・。懐かしい思い出です^^
今後の管理も平成建設の不動産部がやっていきます!鏡さん宜しくお願いします!
お施主様にも大満足して頂き、とてもやりがいのある仕事でした!!
ではまたどこかのブログで★^^
2015.03.04
現場作業の紹介~ケレンと荷揚げ~
最近「今日はマフラーいらないかな?」と思って
コートだけを羽織って家を出ると、
大体帰る時間になって後悔します。
男なのに末端冷え性、設計の矢崎です、こんにちは!!
今回は、工務部1年目の北爪君と松田君が頑張る姿を紹介しながら、
(といっても、二人もあと一カ月で2年生となる訳ですけど。。。)
その二人が行っている作業を紹介したいと思います!!
上の写真の奥が北爪君、手前が松田君です。
自分が「ブログ用に写真撮らせて下さいねー」と言っても二人とも苦笑いwww
どうも休憩中に失礼しました^^;
まずは北爪君の作業から!!
前回のブログの最後に出した言葉、、、
「ケレン」です。
自分も入社して初めて
「ケレン」という言葉を耳にしました。
このブログを書くにあたってケレンの正確な意味を調べようと思い、
Google先生に聞いてみると・・・。
「ん・・・?これといったものが出てこないぞ・・・?」
調べていくうちにいろいろな説(語源)があり、
正解はこれ!!というモノが無い様子・・・。
また、ケレンは塗装作業で主に使われる言葉のようです。
気になったいくつかの説を紹介しようと思います!!
~クリーン(聞き間違い)説~
明治時代の外国人技師が
「クリーン!クリーン!」と作業員たちに指示していたことから、
それを耳にした日本人が
「ケレーン!・・・ケレン!」となったとか・・・。
~クリーン(書き間違い)説~
ほとんど上記の説と変わらないのですが、
「クリーン」の「ク」の字を「ケ」と
また「リ」の字を「レ」と
走り書きしたのが始まりだとか・・・。
~研錬(けんれん)説~
戦前までは使われていた
「研錬(あるいは研練)」という言葉があったそうで、
「一生懸命磨く」意味で使われていたそうです。
このケンレンという言葉がケレンになったとか・・・。
以上のように説は様々。
現場でも「ケレン」はあくまでカタカナで使われています。
うーん。すっきりしませんねーwww
ボクは書き間違い説がお気に入りですwww
型枠建て込み作業でのケレンは
主に型枠を転用する為に行う作業であり、
「型枠に付着したコンクリートなどを削り落とす」ことや、
「ゆるんだ釘などを叩き直し、型枠の状態を整える」ことだと認識してます。
この写真はコンクリートから剥がした直後の型枠です。
型枠のまわりにコンクリートが付着しているのがわかりますか??
もし、この付着しているコンクリートを削り落さずに転用すると、、、
隣り合った型枠同士が綺麗に合わさらず、
コンクリートの出来上がりが汚くなったり、
型枠の間からコンクリートが漏れ出してしまったり・・・。
作業効率が落ちてしまいます。
そのため、一度使い終わった型枠は
転用する前に必ずケレンするのです。
さて次はこの写真!!
松田君の作業です!!
床に開いた小さな穴から型枠が上に出てきます!!
そこを松田君が受け取り、上の階に種類ごとに整理しながら並べていきます。
この作業は「荷揚げ」呼ばれる作業で、2人1組で行います。
実はこの作業、自分が1年目の工務部のとき、
恥ずかしながら一番音をあげそうになった作業です。^^;
この写真には写っていないですが、
下階の人はケレンし終わった数十~数百の型枠を
持ち上げて上階の人に渡します。
自分はと言うと、
初めて荷揚げをした翌朝、
両腕の筋肉が同時に攣ったのを覚えています;;
しかし、この現場ではみんな弱音も吐かずに
テキパキと作業してくれていました。
みんな頼もしいです!!
上階の人は、どの順番に、どの型枠を使用するかを考えて、
上がってくる型枠を瞬時に判断して、
適切な場所に整理します。
これ、結構頭を使う作業なんですよ??
写真を良く見ればわかるように、邪魔をしないように隣の部屋から
鉄筋越しで写真を撮っていますwww
北爪君、松田君!!協力ありがとうございました!!
これからもお互い頑張りましょうね★
本日も現場順調に進んでいます。
それでは次回のブログもお楽しみに♪^^
2015.02.18
コンクリートに描く! 原寸大の図面!
Q:あなたは花粉症ですか?
A:いいえ。私は花粉症ではありません。
しかし、この現場の監督さんは全員花粉症ですwww
はい、こんにちは。設計の矢崎です。
今回紹介するのは、「墨出し・敷き桟」です。
聞き慣れないワードですね。
入社一年目のころは、このような聞き慣れない単語や道具の名前を
必死に覚えることからスタートしたような気がします。
冒頭の写真は、
2階床のコンクリートを打設し終わって、数日後の現場写真です。
床に細い線が描かれてるいるのがわかりますか?
この線の一本一本に意味があります。
コンクリートの出来上がりを表す線、
壁の中心線からわざとずらした線(←後でわかります!)、
設備の配管が通る位置を示した線などなど・・・。
いわば「コンクリートに原寸大の図面を描いている」のです!!
これが「墨出し」と言われる作業です。
この線のことを「墨」と呼びます。
そして、次の写真↓↓↓
コンクリートの出来上がりの墨に沿って、
桟木(さんぎ)が配られていきます。
他の墨の上にも
「→X11 五〇〇」や
「AC 75φ SL+2060」など
マーカーで書かれていますね。
「→X11 五〇〇」は
「この墨の500mm右に『X11通り』という名前の壁の中心線があります」
という意味だったり、
「AC 75φ SL+2060」は
「直径75mmのエアコン(AC)配管が床(SL=スラブライン)から2060mmの高さに設置されます」
という意味だったり。
型枠大工さん・鉄筋屋さん・設備屋さんに間違いが無いように
監督さんがわかりやすく示していきます。
そして、こちらの写真↓↓↓
コンクリートの出来上がりの線に沿って置かれていた桟木が、
綺麗に固定されました。
桟木の上には型枠の微妙な高さ調整をするために薄ベニアを数枚敷き、
水平となるように調整してあります。
ここまでが型枠を建て込む前の、重要な下準備、
「敷き桟」です!!
さて、ここからが型枠の建て込みです。
敷き桟の上に型枠を乗せていき、
固定していきます。
こうなると壁の中も隠れてしまいますよね?
はい、勘のイイ人はもうわかりましたか??
そうです!
型枠を建て込んだ後でも、壁の中心線の位置を正確に把握するために
事前に中心線をわざとずらしていたのですね!!
現場には、このように効率良く作業できる工夫や、
間違いが起こらないような工夫がたくさんあります。
次回はまたまた聞き慣れないワード
「ケレン」「荷揚げ」
について、書こうと思います!!
では、次回もお楽しみに★^^
2015.01.26
見えてこないモノこそ 美しく
はい、こんにちは^^
まだまだ寒い日が続き、お鍋やおでんが美味しい季節、真っ只中ですね!!
おでんは、白い三角はんぺんが大好きな設計の矢崎ですっ△^^
さて、今回のブログは
「完成時には見えてこないモノ」を紹介しましょう!
今までのブログだけでも想像できると思いますが、
コンクリートを打設するまでには
実はいろいろな人の、いろいろな仕事が隠れているんです!
それは・・・。
コンクリートができあがりのカタチに固まるまでの型となる
「型枠」だったり。
そのコンクリートが崩れないように補強する
「鉄筋」だったり。
実はコンクリートの中に隠れていたりする
「電気の配線」だったり。
挙げていったらきりがないですが、いつも完成形しか見ていないと
なかなかお目に掛かれないモノを紹介します!
まずは、
この大きく平たい発泡スチロールのようなモノ!!
これは1階各部屋のコンクリート床スラブの
さらに下に敷くものなんですが、
何だかわかりますか??
特に今の時期、
もしこれがなかったら寒くて大変ですよー(((( ;゚Д゚)))
はい!答えは『断熱材』です!
キメの細かい発泡スチロールを想像してみてください・・・。
一枚はとっても軽いのです。
上の写真は、
「断熱材を敷き詰めて、明日から鉄筋を組んでいこう!」
・・・そんな時期の写真です。
この日は特に風が強く吹いていました。
すると監督の井岸さん(ガイアの夜明けでお馴染の・・・www)が
断熱材の上にチェーンを結び始めたのです!↓↓↓
現場監督は天候によって頭を働かせて、
周辺に危険が及ばないように建物の養生をするんです★
断熱材は固定されているのですが、それでも万が一、
突風が吹くと危ないのでチェーンで押さえ込んだとのこと。
(現場監督さんは「万が一」の発想ができるかどうかがとっても大切なんです!!)
これをしたことでその日は安心して眠れたそうですwww
もう一枚はこの写真!!
金属の支柱が連立してます!
斜めに突っ張っているモノもありますね!
これは「サポート」というモノで、
コンクリートが固まるまでに天井スラブが垂れて、たわんできたり、
壁が斜めに倒れてきたりするのを防ぐ役割を果たします。
コンクリートが固まればこのサポートは取り外されます。
実はこの写真に写っているモノはすべて!!
完成した時、わたしたちの目には入らないモノなのです。
今紹介したサポートや、
壁や天井を覆う型枠、
足場を包み込むメッシュシート、
この職人さんたちが綺麗に仕上げているコンクリートの床も・・・・・
実は、完成形はタイルを貼るので隠れてしまいます!><
しかし、隠れてしまうからとか、取り外されるからといって、
いい加減にやっているわけではないのが、写真を見てわかると思います★
サポートも等間隔でバランス良く配置されてますよね。
型枠だってこの写真のようにキッチリ!!
組まれているのです!!
職人の仕事に対するプライドを感じますよね!!(熱)
実はこの写真の一番手前の部屋には、
設計としてこだわったあるモノがあるんです!
さてさて、いつ紹介できるか楽しみですねー★
ではまた^^
2015.01.08
現場に行って、お手伝い
みなさま、あけましておめでとうございます。
本年も現場共々宜しくお願い致します!!
設計の矢崎です☆
さて、前回のブログ投稿から一カ月近く空いてしまいましたね。
気がつけば年も明けていました・・・。
もちろん現場は順調に進んでいます!!
今日ブログで紹介するのは、以前紹介した地足場の足元のコレが・・・↓↓
地足場が無事に解体され、役割を果たし終わり
コンクリートに埋まったままの状態になったので・・・↓↓
ご苦労様でした★
撤去します★
ちょうど自分が現場に足を運んだ時、
監督の鈴木哲さんが撤去作業を始めようとするときでした。(この写真の手前が哲さんです!)
哲さんは自分を見つけると、「矢崎も一緒にやってく??」と。笑
(後から聞くと、かなり孤独な作業だったようで、2人でやりたかったそうですwww)
自分としては普段の設計の仕事とは違う『現場作業』に興味深々だったため、
「やります!」と食いつきました^^
ハイっ!と哲さんに渡されたのがこの道具。。。
すいません。。。道具の名前はわかりませんでした(>_<)
この十手のような道具、なんかゲームに出てくる武器みたいで少し興奮しましたwww
哲さんから「紙スリーブはずしのレクチャー」を受けました!!
この道具、棒の部分に溝があり、
その溝にまず紙スリーブを差し込みます。
溝の奥まで紙スリーブを差し込んだらこの道具を回します。
道具を回して紙スリーブをねじりながら引き抜くと・・・。
このように綺麗に抜けます!!(ヘルメットで隠れてますがドヤ顔の哲さん)
後でこの穴に、無収縮モルタルを流し込んで穴を塞ぎます★
今回の現場は、
1フロアに2LDKが7部屋の構成なので少し広めです。
上の写真の地足場の足元すべてに、紙スリーブは設置されていましたので。。。
ざっと見ただけでも50個以上!!
どんどん進めないと終わりません!
いよいよ矢崎も並行して作業開始です!!
「道具の溝の奥まで差し込んで、っと。」
(コンクリートが紙スリーブにくっついてなかなか奥に差し込めない矢崎の様子)
「道具を回転させて、っと。」
(回す加減を間違え、紙スリーブが千切れそうになっている矢崎の様子)
「!!」
(なぜか回すほど紙スリーブが穴の中へ引っ込んでしまい焦る矢崎の様子)
「・・・・・ふぅ。」
(なんとか引き抜いたが下の方はすでにボロボロになっている様子)
思っていたより、とっても難しいこの作業!!
最初は話しながら作業を始めましたが、だんだん2人とも口数が減り・・・。
結局途中から蟹でも食べてるかのように黙々と進めていきましたwww
かなり足手まといになりましたが、なんとか2人で撤去し終えました。
そこでふと、「監督さんも同じ会社の人だからこそ経験できることだなぁコレ」
なんて少し得した気分に★
今回は横道に少しそれましたが、
次回から進んでいく現場の様子をご期待下さい!!
哲さん!またお手伝いしに行きますね!!(邪魔しない程度に ^^;)