2015.08.05
ピーエスのこと
こんにちは、設計・花川です。
しばらく「躯体工事」の話が続いた後なので、今回は
「設備工事」についてご紹介させていただきます。
* * *
コンクリートの構造体が完成した後、次に行うのは、
様々な配管・配線を建物の中に通していく作業。
こちらの写真では、電気屋さんがハシゴで天井に近付き
あらかじめコンクリートに埋め込んであった「CD管」
に電線を通す作業をしています。(手元が見えなくてすみません!)
もう少し寄って見ると、こんな感じです。
この写真の左側に映っているあたりが、建物の中央を縦に
貫通する「パイプシャフト」、通称PS(ピーエスとかパイプスペースとか
読み方はさまざま、、)になります。
左上にオレンジに見えているのが、CD管の入口です。
パイプシャフト全体を別の角度から見たのがこちら:
電気配線、給水管(水色が目印)、ガス管、冷媒管、などを
前面道路内に埋まっている大元の管から建物内の各部屋、そして
屋上へとつなぐネットワーク、その最も重要な中継地点ですので、
配管が密集しています。
(写真には映っていませんが、もちろん排水管もあります)
* * *
パイプ・シャフトのまわりは、配管工事が終わると、
火災から守る為の壁で囲われ、室内側は断熱材で
覆われてしまいます。
一方で外廊下側は、PS内に入って、
メーターの数値を読み取ったり、整備・点検等が
できるよう、鉄扉で覆われます。
シャフトから室内に飛び込んだその他の配管類も、
天井が張られると、見えなくなってしまいます。
私たちが普段目にすることの少ない、こうした配管・配線が、新鮮な
空気や水、そしてエネルギーを私たちの生活の必要な箇所に届け、
日常を陰で支え続けています。
総延長が何キロにもなる配管・配線を、確実につないでいく
地道な作業の積み重ね。その労力の上で初めて、建物は単なる
ハコから日常生活の場へと変貌を遂げることができるのです。
設備屋さん、電気屋さんの着実な仕事に感謝です!!!
* * *
最後におまけをひとつ。
下階での配管工事が続く中、上階では、、、
工事監督の城君が、ダメ穴(※こちらのブログで荷揚げに使われている穴のことです)
を塞いだコンクリートの上に防水材を塗る処置を行っていました。
工事中、雨が降っても下階の工事に支障が出ないための配慮です。
平成建設では、監督がこうした細かい作業を自らの手で
ささっと行うことで、現場を円滑に運営していくのが特徴のひとつです。