2015.02.10
大きく空いた穴の正体は・・?
こんにちは、設計課の豊田です☆
前回は花川から 「 水の通り道 」 についてお話させていただきました。
自然の水の流れと付き合いながら、安全な建物を造っていくために、
たくさんの対策が取られているのですね◎
対抗して、、、という訳ではありませんが(笑)
今回は「人の通り道」についてのお話です。
前々回のブログの最後に四宮から前ふりがあった
冒頭の写真^^
今日は潔く先にネタばらしを!
穴にこうやって、
よいしょ、
よいしょ、、
よっこらしょ
と、人が通るための穴でした☆
(四宮さん実演ありがとうございます!)
なんのための穴かと言うと、、、
1階の床と基礎の床(耐圧版)の間に「地下ピット」という空間があります。
(前々回のブログで登場したスケッチをご参照ください! http://blog.heiseikensetu.co.jp/blog/apartment5/ )
今いる場所が、そのピット空間になっていきます。
このピット内には、設備や電気の配管を通しています。
この配管の施工や、メンテナンスをするために、
ピット内へ入って作業する必要があります。
コンクリートの型枠を外す時もピットの中での作業になります。
ですが、ピットの中は建物の基礎が壁状に立ち上がり、細かく区切られてしまいます。
建物全体を行き来するため、
矢印の部分のように、人が通れる穴を設ける必要があるのです。
人が通る穴ということで、
「人通口(じんつうこう)」
と呼んでいます。
通るというより 、「 くぐる 」の方がしっくりしますね^^
この人通口、大切な構造体に穴をあけているので、空けっぱなしはいけません!
穴を空けることで、構造体に弱点をつくってしまうことになるからです。
そこで、穴の周りに必要な鉄筋を追加して、きちんと補強していきます。
写真でひし形に組まれた鉄筋が、その補強筋という訳です☆
穴をあけたら補強する!が鉄則です!
今回は、直径60センチの丸い穴が設けれられます。
コンクリートが打設されると、写真よりも一回り小さい印象になります。
そんなに簡単に通れる穴じゃないですよね(笑)
構造に負担がかからない位置とするために、
決まり事を守りながら、
必要最小限の穴で、かつ、くぐりやすい高さで。
(ちょっと高い位置にすると、
足がつりそう!通りにくい!!なんて設計してるんだ!!!
と怒られます。。。笑;)
よいしょよいしょ、とくぐっていくのは、
ちょっとアナログにも感じますが、
人の手で丁寧に造られ、大切に維持管理していくために、
なくてはならない部位のお話でした◎
* * * 現場のひとこま * * *
↑初登場!手前にいるのは鉄筋屋さん
また改めてご紹介します☆