2015.06.30
あさがお
これは、「朝顔」です。
これは、現場監督の「朝倉」です。
…ん?「朝顔」って何だっ?!
こんにちは。
朝倉さんのドアップ写真を載せようとしたら叱られそうな気配を察知したので、
スモールサイズで掲載してみました。設計の四宮です(´・ω│ニヤリ)
よく街中の工事現場で見かけませんか…?
写真の足場から道路に向かって突き出しているやつ。
これを、「朝顔」と呼んでいます。
万が一、上層の足場から資材が落下してしまっても、
下を歩く歩行者を傷つけてしまうことがないように。。という目的で設置します。
Google大先生によると、
「上向きに傾斜している姿から朝顔と呼ばれる。」とのこと。
建築業界って、何かに例えて名前を付けるのが好きなんです。
さて、工事は3階の配筋に差し掛かり、ここで一つの難所を迎えます。
3階の床は、センター南の駅前バスロータリーの地盤と同じ高さになっており、
その地盤と違和感なく繋がるようにエントランスの床を作っていかなければならないのです。
右側にバスロータリーの屋根が見えています。
さらには、写真右手前部分。
吹き抜け部分に、3階のロータリーから2階のテナントへと繋がる階段を作ります!
これがまた、複雑!!
設計も、監督も、職人もそれぞれの視点で色々な検討を重ねていきました!
出来上がりはまたご報告いたしますのでお楽しみに(^^)
この日は、現場の様子が少し変化していました。
材料が片付いた1階部分に。。
掃除道具置き場
自動販売機。。良心的な価格設定で現場にはホントに嬉しい!!!
道具、材料置き場。
雨の後だったので、カッパが干してあります。
さらには…
仮設の休憩室!!打合せも出来ちゃいます!!ドアもついてます!
冒頭に登場していただいた、監督 朝倉のお手製だそうです(`・ω・´)☆
平成建設は、工事監督も「職人」なのです!
朝顔の話しをしたので、おまけでもう一つ。
工事現場でよく目にする鯉のぼりみたいなやつですが、
「吹流し」といって、
角度に応じてその日の風速を測ることができるようになっているそうです!!
休憩室に貼ってあって初めて知りましたφ(..)メモメモ
道端で風速が気になったらコレを探してみましょう!笑
2015.06.23
ギザギザ階段でかっこよく!
こんにちは。
すっかりご無沙汰してしまいました、設計の豊田です☆
現場は1階の型枠がはずれ、すっきり広々とした空間に!
写真の左側が入居者専用のエレベーター。
その他のスペースは駐車場に。
道路側を見るとこのように。
今は職人さんたちが使いやすいように様々なものがレイアウトされています。
電気や衛生設備が入ると、より機能的な場所に変わっていきます。
目を惹くのは、柱に沿って建てられた木パネル。
この秘密は次回のお楽しみです♪
ところ変わって、、
前々回、花川がクローズアップしていた1階から2階へ上がるキザキザ階段。
全景はこのように。(ギザギザ部分は写真の右側の下段の方◎)
2階の壁の型枠が外れると、吹き抜けと大開口で開放的な階段に!
階段下も駐車できるように、スペースを有効活用◎
南北でそれぞれ入口がある今回の建物の北側の入口。
建物に一歩足を踏み入れる大切な場所。
階段といっても気を抜きません!
ギザギザ階段に加え、制作の手すりや照明などで演出を加えていきます。
このギザギザ階段、別の場所でも登場します◎
スマートでかっこいい感じも表現したい今回の建物。
ギザギザが空間演出の一役を担う大事な存在となっています。
ご紹介はまた後日☆
どちらも職人さんたちの手の込んだ仕事が活きる空間になりそうで、
出来上がりにわくわくです♪♪
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さて、1階の型枠が外れる前に、
打ち合わせと進捗状況のご報告のため、オーナー様ご兄弟がご来場されました。
現場見学では、皆様いろいろな部分に興味深々。
安全面に気を付けながら、現場監督と設計、営業担当も一緒に場内をまわり、
ご質問に答えながら、建物内部を説明します。
現場を見慣れている私たちですが、
お客様が興味を示される部分を伺うのもとても新鮮です♪
時にはその場で打ち合わせをしてご提案を頂いたり。
お客様と一緒にものづくりができる楽しみを感じるひと時です。
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次回は工事中限定!現場の大事な裏方たちが登場します☆
お楽しみに!
2015.06.12
ぶよっとした白いやつ
梅雨入りして雨予報が続きますね・・・
家から一歩も出ないっ!!と決めた日の雨は好きだったりします☂設計の四宮です☆
1階のコンクリート打設が終わり、2階部分の配筋へ。
写真の左手の柱に何か寄りかかっているものが見えます。。
鉄筋屋さんのメモです!
どこの鉄筋がどのような加工になって搬入されているか。
どの部分の施工が終わっていないか。といった内容が分かるようになっています。
前回、花川より鉄筋とコンクリートの役割やその陰にある様々な工夫をご紹介しました。
2階に来るとまた違った「縁の下の力持ち」を見つけましたので、ご紹介いたします(^^)
まずはこちら!
床に白いものが敷いてあって、鉄筋が刺さっています…?
触るとブヨっとする、柔らかい発泡スチロールのようなもの。。。
少し工程が進むと下のようになります。
この床にある白いものは、「構造スリット」と呼ばれるものです!
スリットの前後の床に敷いてある桟木は、「敷桟(しきざん)」と呼ばれるもので、
この位置に壁の型枠を建てていきます。
敷桟について、詳しくはこちらをご参照ください☆
http://blog.heiseikensetu.co.jp/blog/apartment6/entry/1022.html
つまり、
「構造スリット」は壁の中。そして床の上になる部分に埋め込まれるものなのです。
前回、花川よりご紹介いたしました「耐震壁付鉄筋コンクリートラーメン構造」とは、
柱・梁・床とプラスアルファ「耐力壁」という壁で建物のフレームを形作っています。
この耐力壁、建物が横に捻じれる力に対して柱と梁を補強する役割を担っていますが、
壁には、耐力壁になれるものとなれないものがいます。
建物にかかる力を基礎まで伝えられる壁。つまりは、1階からずっと同じ位置にいる壁は耐力壁となれる要素を持っています。
反対に、階の途中で間取りが変わり、間取りを仕切るために必要となる壁は耐力壁にすることが難しいのです。
これらは構造を担わない壁として、「雑壁(ざつかべ)」と呼んで区別をしています。
写真のスリットが入っている部分に施工される壁はこの「雑壁」にあたるのです☆
構造を担うほかの部材に対して、雑壁から想定外の力が伝わらないように、
意図的に「構造スリット」を使って縁を切っています。
下の階から上がってきた鉄筋は、円筒形の白い発泡スチロールのようなものを被せて、
スリットより上の鉄筋と一体にならないようにしているのです。
次はこちら!!
柱と壁の鉄筋の間にまっすぐ仕切りのようなものが入っています。
次は!と言っておきながらこれも「構造スリット」のひとつです(^^)
そう、右に写っている壁は雑壁さんなのです♪
コンクリートが打ち込まれた後の様子はこちらです!!
少し太い黒のライン部分に壁の構造スリットが入っています。
この上から仕上げ材料を貼ったり、塗ったりしてしまうと見えなくなってしまいますが、
建物の強度を保つ上で非常に大切な部材のひとつなので、しっかり検査します!
…検査が終盤に差し掛かってきたところで、
工務部の型枠大工達が登場☆
下の階から再利用できる型枠を運びあげる「荷揚げ」をして、
型枠に付着したコンクリートをきれいに清掃する「ケレン」、
傷んだ箇所を修復する「小直し」を行い、
検査の終わった部分からドンドンと型枠が建っていきました(`・ω・´)
写真は皆で一斉に「ケレン」を始めたところです。
…さながらケレン大会っ!!
「荷揚げ」、「ケレン」については、こちらのブログで分かりやすく紹介しています!!
http://blog.heiseikensetu.co.jp/blog/apartment6/entry/1027.html
1階部分も工事が進んでいましたが、その様子はまた次回にお伝えいたします♪
2015.05.20
1階コンクリート打設~ビフォー&アフター
こんにちは!
前々回は、四宮さんから本現場での
1フロア分の施工サイクルについて、
ざっと紹介させていただきました。
今週はその続きをお話しようと思います。
今回の建物は、細かい部分を省くと、
こんな骨組で支えられています。
これは正式には
「耐震壁付鉄筋コンクリートラーメン構造」
と呼ばれるもので、
大体ですが、5階を超える建物になると
よく目にします。
上の図を見ると、
地盤面からの高さが30mもある15本の柱で、
9枚の床版(スラブ)が支えられています。
ラーメン構造といわゆる木造との大きな違いは、
柱と梁が出会うところが、文字通り「ガッチリ」(剛に)と
固められること。
そのことで、地震で建物が揺られても、
各階の床が地面と相対的に少ししか移動しないで、
形をキープできる点が大きなメリットです。
そのしくみは、、、
●15本ある柱のうち、隅の1本の上半分
写っている鉄筋は、地震で建物が揺れた時、人体にたとえるならば
(引っ張る力に抵抗する)「筋肉」の役割を受け持ちます。
●別の柱のせき板を外したところ(サポート付)
一方でコンクリートは、(上からかかってくる押しつぶす力、
重力に抵抗する)「骨」の役割を、主に担っています。
鉄とコンクリート、それぞれが絶妙に弱点を
補い合うところがミソで、柱と梁が出会うところは
とりわけ鉄筋が密になっているので、「ガッチリ」と
フレームを固めることができます。
それにしても、1階ともなると柱が太いですね!!
もう少し細かい部分について見て行きましょう、、、
●避雷設備(アース廻りの配線)
●複雑な形状をした2階への階段
●後からパネル状の壁を取り付けるための金物
など、様々な物が型枠に固定されていますね。
これらの物とせき板の間にコンクリートが流し込まれても、
同じ位置が保たれるように、写っている「セパレータ」や
「結束線」、「パイプサポート」が一時的に活躍します。
(このあたりは、矢崎・志水ペアが「ポケットパークがもてなす
マンション」でも解説していますのでよろしければご覧ください→★)
そして、アフターがこちらです。
上の3枚の写真のそれぞれについて、
コンクリートを打って、型枠をばらした後の姿が、こんな感じ。
上下の写真をよーく見比べてみて下さい!
コンクリート打設前と後とで
ほとんど同じアングルとは思えない変わりようです。
上の写真はえらく複雑なのに、出来上がった
下の写真は至ってシンプル!と思いませんか?
出来上がるものは単純でも、背後に必要とされる知恵は、
ほんとに山ほど、あるんです。
(続く)
2015.05.12
センター南駅の魅力~監督さんの散歩道から
こんにちは!設計・花川です。
年度初めからしばらくは雨の日が多かったですが、
幸いゴールデンウィークは好天に恵まれ、
私も日頃の運動不足を少し解消できました!
●GW前のセンター南駅前広場
さて、
今日はちょっと現場からは離れてしまいますが、
一番最初のブログ(★)に因んで、センター南駅前の変化について
監督さんから届いた写真を交えてご紹介します。
まずはこちら(゚д゚)!
●施工中の現場6Fの南側バルコニーからY監督撮影
設計が始まった頃は何も無かったのですが、
着々と工事が進み、今年4月にオープン
した新しい駅ビルです。
外観もさることながら、
その名「光ビル」が示す通り、
夜もバッチリライトアップされて
輝いて見えます。
さっそく中を覗いてみると、、
駅の改札を抜けてすぐ左手にまず
生活に密着したスーパー・薬局・飲食店の3点セットがあり、
●駅ビルのテナント風景
そこを抜けると、
シースルーのエレベーターに乗って
地上に降りることができます。
●駅ビルから敷地方向を望む
地上バスロータリーと同じレベルには、
バス待ちの時間を優雅に過ごせる
こんな喫茶店もあります。
待ち合わせなどにも便利そうですが、
更にそこからは、
バスロータリー沿いの
ギザギザが特徴的な長~い庇が、
●バスロータリー地上の様子
雨の日にも傘をささずに
敷地まで行けるルートを
きちんと確保してくれています。
つまるところ、今回の建物は
ベビーカーでも車椅子でも安心の
駅直結バリアフリーマンション!
なのです。
しかも、、、
上の写真は一見するとただの広場ですが、
その下には何と、
●バスロータリー地下の様子
585台もの収容台数を誇る
年中無休の地下駐車場が!
(※もちろん有料です)
電車・バス・タクシー・車・
バイク・自転車・レンタカー
多種多様なモビリティに対応した
これ以上アクセスのよい敷地条件は、
そうそう滅多にあるものではありません。
余談になりますが、
この立体的な駅前の造りに
「ニュータウン」の名残りを
感じるのは設計士の私だけでしょうか。
ニュータウンというと、ちょっと
昭和な匂いがしますが、センター南は
未だ成長中の若い街です。
機会があれば、敷地に立ち寄ってみて
頂けたら幸いです!