こんにちは!大工2年生の内藤です。
…このところ、大工ブログの更新が滞っていてすみません!
たぶん、ゴールデンウィークを挟んでしまったことで、他の先輩大工の皆さんもブログを書く習慣をすっかり忘れてしまったのだと思うのですが…
皆、ブログはサボってても、仕事はサボっておりませんので、ご安心下さい!笑
さて、僕がいま入っている現場もこの2週間あまりの間に、屋根の野地板を張り、窓の下地を組み、外壁の合板を張り、サッシを取り付け、と着々と作業が進み…
先日は、彼の相手をしたりしていました。↓
「通気くん」(商品名)です。
この通気くん、見た目はただの段ボール板なのですが、両端に折り目がついていて、その通りに折ることで、屋根の下地である垂木と垂木の間にスポッと嵌めることができるんです。
こんなふうに。
一体何のためにこんな事をするのかというと…
現場ではこの後、屋根と壁の内側に、断熱材であるウレタンフォームを吹き付けるのですが、
断熱材というのは結露などによって水に濡れてしまうと、その断熱性能を著しく低下させてしまいます。
そのため、断熱材の屋外側に通気層を設けることで湿気を逃がし、結露を防ぐ必要があるのですが、
そこで、湿気を通し、かつ施工も楽な段ボールでできた通気くんが一役買ってくれるわけです!
(ちなみに外壁では、合板の外側に胴縁という木材を打つことによって通気層を確保します。)
さて、この通気くんを、ひたすら折ったり嵌めたり、時には切ったり貼ったりしながら、上手く通気層を作っていきます。
はたから見れば、段ボールを抱えて脚立を昇り降りする姿はやや間が抜けているように思えるかも知れませんが、
隅木のところはあらかじめ隅木に溝を入れておくことで通気を確保したり、トップライトの周りは下地を足したり切り欠いたりして空気の逃げ道を作ってやったりと、なかなか見た目以上に奥が深い仕事なのです。
見た目は安っぽい段ボールでも、実はとても大きな役割をもち、奥深く、
いざという時には自ら折れることによって、その場を上手く収める…
そんな、通気くんのような男に、僕もなりたいものです。(笑)