• November
    27
    2014

    おこしにつけた・・・

    こんにちは

     

    大工工事部のながともです。

     

     

    題名見ると「きびだんご〜!」

     

    って続けたくなりますが

     

     

    大工も腰につけているものがあります。

     

    それは・・・

     

     

     

    『腰道具』です。

     

     

     

    何が入っているのか気になりますよね?

     

     

     

    今日は腰道具についてご紹介します。

     

     

     

     

    上が腰袋で大きめのポケットにビス(=ネジ)が入ってます。

     

    一番左には鑿(のみ)が刺さってます。

     

     

     

    腰袋の下の小道具たちは腰袋の中に常備しているものです。

     

     

     

     

    右から

     

    さしがね・・・細かいところの寸法の印をしたり、測ったりします。

     

    水糸・・・・・床、窓枠などが平らかどうか調べます。

     

    バール・・・・釘を抜いたり、床や壁のボードを引き寄せたいときに使います。

     

    墨つぼ・・・・中に墨がしみ込んだ糸が入っていて、

           ピンと張ってパチっ!一直線の墨が出せます。

     

    げんのう・・・いわゆる、とんかちですね。私はカナヅチです(泳げません)

     

    釘締め・・・・釘の頭が出ててもっと深く打ち込みたいとき、

           げんのうを使って叩きます。

     

    カッター・・・建材の梱包開けたり、壁に貼るせっこうボードを切ったり・・・

           割と使用頻度高いです。

     

    油性ペン・・・印を書いたり、メモしたりします。

     

    スケール・・・メジャー、コンベックスとも呼ばれます。

           一日中これで物を測って、切って、つけて・・・。

           大工になってスケールは消耗品という事に気がつきました。

           (半年前後で壊れます。それだけ必需品なのです。)

     

     

     

    あと電動工具で必要なのは・・・

     

     

     

     

    左が電動丸のこ

     

    「えっ?!手で切るノコギリは使わないの?」

     

    と思われがちですが、もちろん使うときもあります!

     

    ですが、一日中使う場合も有りますし、

     

    身体よりも大きいベニヤ板を切る場合もあります。

     

    すみません。電気の力をお借りしてます。

     

     

    右がインパクトドライバー

     

    「えっ?!大工さんは、とんかちで釘打つのが仕事じゃないの?!」

     

    と、思われがちですが

     

    天井に石こうボードを貼ったりする場合に

     

    釘よりもビスの方が効く。

     

    作業効率があがる!

     

    などなどの理由でインパクトがないと

     

    仕事にならない時代になりました。

     

     

     

    ちなみに腰道具、電動工具もほんの一部ですし

     

    人によってはメーカーや形状にこだわっていたり

     

    腰袋で誰のものか分かる程、個性が出ます。

     

     

    かれこれ腰につけて1年半。

     

    愛着もわいてきました。

     

     

     

    明日もこれをつけて

     

    現場にいってきます!

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  • November
    21
    2014

    贅沢な時間

    おはようございます。大工山中です。

     

    先日長野に行ってきました。

     

    長野も各所を巡ったのですが、中でも一番気に入った場所を紹介します。

     

     

    知ってる方も多いかもしれませんが、「八ヶ岳音楽堂」です。

     

    とにかく、素晴らしかったです!

     

     

    吉村順三の手がけたこの音楽のための建物は、

     

    標高1,500mの澄んだ空気、残響時間1.6秒に設計された空間、木のホールが柔らかな音を生み出します。

     

    マリオ・ブルネロによる無伴奏チェロが美しく響き渡って、感動を覚えました。

     

    贅沢な時間を過ごすとなんだか豊かな気持ちになりますね!

     

     

    この「八ヶ岳音楽堂」のように人に感動を与えるような空間を作りたいと強く思いました。

     

    お施主様に少しでも感動して頂けるような大工を目指し、頑張ります!!

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    山中 康誌(やまなか こうじ)

    一級建築大工技能士

  • November
    20
    2014

    行ってきました!展示してきました!

    おはようございます。大工の山中です。

     

    行ってきました!「削ろう会」

     

    以前も紹介したカンナの削りの祭典です!

     

    削りの参加者600人にもなる大会なんです。

     

    そのうち弊社の大工も10人以上で乗り込みました!

     

    こちらが我らがリーダー土屋大工、薄いところで5ミクロンという結果を残しました!

     

    さすがです!それでも決勝戦には進めないほど削ろう会は強者揃いでした!

     

     

     

    また参加とは別に平成建設として展示をさせて頂きました!

     

    先日、弊社の25周年イベントで帝国ホテルに展示した番傘風の東屋です。

     

    こっそり弊社が特集された「ガイアの夜明け」の放映をアピールしときました。

     

    この東屋は弊社の櫻井大工によって作られたものです。

     

    個人的にとても格好良いと思ってます!

     

    その東屋が削りの祭典、大工の祭典の削ろう会に展示されてる姿を見て、平成大工として誇らしい気持ちになりました!

     

    削ろう会小田原大会の実行委員、関係者の皆さま、展示させて頂きありがとうございました!

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    山中 康誌(やまなか こうじ)

    一級建築大工技能士

  • November
    19
    2014

    しつもーん!!

     

    こんにちは!

    大工工事部のながともです。

     

     

    「ガイアの夜明け」ご覧頂けましたでしょうか?

     

     

    今回の取材をきっかけに

     

    このブログにたどり着いた皆様。

     

     

     

    日頃から弊社をご存知で

     

    このブログを見守ってくださる皆様。

     

     

    改めて

     

    ありがとうございますっっ!

     

    この場をお借りして厚く御礼申し上げます。

     

     

     

    そういえば、弊社の事、自分含め女性大工の事

     

    あまりお話ししてなかったですね;

     

     

    よく尋ねられる事を一問一答式でまとめてみました。

     

     

    =大工編=

     

    Q.いつもノミやカンナをつかっているのか?

     

     

    A.いつもとは限りません。

     

    目につく、触る部分(=造作)の仕事で使ったり

     

    機械ではなく、手で柱や梁の繫ぎ目(=継ぎ手、仕口)を刻むときに

     

    使ったりします。

     

     

     

    例えばこの「追っかけ継ぎ」では

     

    のこぎりが入らない箇所をノミで彫ったり

     

    平らに仕上げるためにカンナを使ったりします。

     

     

     

     

    Q.外の仕事が多いのか?

     

     

    A.現場によりますが2、3割が外作業です。

     

    なので「そんなに日に焼けてないね」

     

    と言われる事もしばしば^^;

     

     

     

     

     

    Q.一軒の住宅の現場で大工さんはどれぐらいいるのか?

     

     

    A.2ヶ月前後です。

     

    難易度や広さ、大工の人数によって変わります。

     

    土地をならす事からお引き渡しまで

     

    現場での工事は1年だそうです。

     

     

     

    契約からお引き渡し、アフターメンテナンスまで

     

    全て弊社の社員で責任をもって

     

    仕事をさせていただいております。

     

     

     

    =女性大工編=

     

    Q.平成建設には女性大工は何人いるのか?

     

    A.9名です。

     

     

     

    Q.女性だと力仕事も大変なのでは?

     

     

    A.運動経験ゼロでも

     

    少しずつ慣れます。

     

    一緒に組む先輩大工が気遣って

     

    重たいものを持ってくれたりしますが

     

    「いえいえ。もっと運ばせてください!」

     

    っていうのが本音です。

     

     

     

    Q.仕事して変わったところは?

     

     

    A.腕周りと手がゴツくなりました。

     

    足が痩せたのか上履きがブカブカになりました。

     

    学生の時と比べて痩せたって言われたのが

     

    何より嬉しかったです。

     

     

     

    Q.現場で気をつけているところは?

     

     

    A.自分がどう動いたら、先輩は仕事がしやすいかを考えたり

     

    先輩に質問するタイミング、靴を揃える。

     

     

     

     

     

    Q.現場ではスッピン?

     

     

    A.仕事してて汗かいて顔を拭うため、

     

    お化粧するとタオルが肌色に・・・。

     

    なのでスッピンです。

     

     

     

     

     

    Q平成建設に入って良かった事.

     

     

    A.まだ私自身が到底神髄には至ってはいないと思いますが

     

    同期の営業が契約を取れた現場に入った時、

     

    同期の設計が書いた図面をみた時、

     

    同期の工務が打った基礎の現場に行った時

     

    同期の監督が打ち合わせに現場に来た時

     

    同期の大工と組めた時

     

    それぞれみんな頑張ってるな〜と

     

    しみじみ嬉しくなります。

     

     

     

     

    Q.大工で良かった事

     

     

     

    A.普通の女の子だったらここには来られないですよね。

     

    まだ高いところが怖いと思う時はありますが

     

    どの現場に行っても屋根からの景色は好きです。

     

     

     

     

     

    あとは・・・・・

     

     

     

     

     

     

    ものづくりの幅が広がる事でしょうか?

     

    この下駄箱は現場の残材を有効活用しました。

     

     

    といってもまだまだ大工として、

     

    平成建設の一員として未熟であり

     

    大変な事、楽しい事、もっと沢山あると思います。

     

    それを味わいつつ、技も自分のものにしていきたいです。

     

     

     

    長くなってしまいました。

     

     

    世田谷支店も始動し、師走も目前!

     

    風邪には十分注意して、冬を越したいと思います。

     

    どうか皆さんもお体ご自愛くださいませ。

     

     

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    興味が湧いたらご覧ください。

     

     

     

    では明日も現場へ行ってきます!

     

     

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  • November
    18
    2014

    粋な忘れ物

     

    お久しぶりです。

    福田昌平です。

     

    いきなりですが

     

    大工さんが持っているイメージがあると思いますが、

    そう、指矩(サシガネ)・尺金の写真です。

     

    私たち大工は、指矩(サシガネ)を用いて、長さや直角だけでなく、

    規矩術と呼ばれる手法であらゆる角度や、木造建物の仕口・継手その他接合部分など、

    部材の形状全般をこの曲がった定規で行っています。

     

    この規矩術というのがとても優れものかつ、最初に頭から煙がでる大工の勉強なのですが、

    簡単に説明すると、ピラミッドの角の角度を一発で出せる。といったところでしょうか?

    (正確には、何度というのが出るのでなく、同じ角度を材料に書き写せるということです。)

     

    図形が得意な方は、三平方の定理やルートなどで出せると思いますが、

    大工は、現場で指矩(サシガネ)を使って出しちゃいます。

     

    堂宮の軒先やら複雑な屋根、このさしがねがなければ、出来ません。

    五重塔も建っていません。

    (この話をすると、長くなりすぎるので・・・)


    何が言いたいかというと、大工にとってとても大切な道具だということです。

     

     

    そんな、サシガネが解体時、一本出てきました。

    有名な話ですが、東大寺南大門の梁の上に置かれた墨壺のように、

    大工さんの粋な忘れ物だと思いますよと、

    しっかりとその当時の棟梁が見守っていたんだと思いますよと

    お施主様にお伝えしたところ・・・

     

    『じゃあ、福田さんも忘れていって下さい。』と・・・

     

     

     

     

    先日その現場のお引渡を迎えました。

    しかし、これからが本当のお付き合いだと思っています。

     

    小屋裏に置かせて頂いた、さしがねのようにこの先も末永く、宜しくお願い致します。

     

     

    I様、ありがとうございました。

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    Profile | 大工・現場監督


    福田 昌平(ふくだしょうへい)

    一級建築大工技能士

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