「偉大な大工は、見えなくても
キャビネットの後ろに
ちゃちな木材を使ったりしない。 」
これはスティーブ・ジョブズ氏がコンピュータの基盤の美しさにまでこだわった理由について語った言葉です。
「偉大な」=「一流」という解釈でいきます。
化粧材を隙間なくつけることも、
適した材料を適した場所に取り付けることも、
与えられた期限内に終わらせることもすべて一流の仕事です。
これらはやはり経験が伴ってくるのも事実です。
そんな中で見えないところに気を抜かないことは経験どうこうよりも
いかに手を抜かずにやるかです。
このT様邸が何十年か経って手入れされるときに一流の大工さんがやったのだと思われるような仕事を心がけています。
挨拶遅れました。どうも渡邊です。
てことで現場は外部を進めています。
断熱材(屋根にも使用したフォレストボード)を張り、
水切り板金を回します。
墨つけて、
切って、
折って、
コチコチっと固定していきます。
ちなみにこれ初めてやりました。通常は外壁屋さんに任せているのでやることがありません。
小川さんの若いころは当たり前のように大工が行っていたそうです。
これが大苦戦。
なぜか。
初めてやるからというわけではなく
私、サウスポー大工。
板金ばさみがうまく使いこなせません。
形でいうと剪定ばさみとかの類です。
左手でやると刃と刃の間にはさまりぐにゃん。全然切れず。
右手でやると違和感あり、手がプルプル。イライラ。
んあああ!てカンジで進めていきました。
思わぬ天敵と遭遇しました。
それでもきちんと取り付けました。妥協しません。
そのあとは防水紙を張り通気胴縁を取り付けていきます。
この通気胴縁ただ固定するだけではありません。
この上に外部の化粧材を取り付けるので通りをシビアに合わせています。
古材の柱ににフカフカの断熱材。
そのうえに胴縁をビスで固定するので、固定するだけだと通りがめちゃくちゃです。
そのため随所にパッキン(薄板)を挟み込み揃えます。
このパッキンもタッキー特製木のパッキンです。
この作業なっかなかの時間がかかり、これぐらいでいいや。という気持ちが芽生えたときには
脳内ジョブズ氏登場。
「コレデイイの?大工さん?偉大な大工って・・・・」とケツを叩いてくれます。
無事納得の仕事ができました。
これらすべて外壁内なので一切見えてきませんが仕上がりの良し悪しを決める大事な下地作業です。
さらにその上に、嵐等々まだまだ下地作業が続きます。
一方、ラスボス級の窓を終えたふたりは根太に取り掛かっています。
広い現場なのにここでも近くでやっています。
ちゃんと理由があります。
寂しいからではありません。この話は後日誰かが。
この方もサウスポー大工です。
水切りをやっていたならきっとんあああ!となっていたでしょう。
あ。あと。
辻堂で行われたローカルマーケットは無事に開催でき、
午前中にすべての予約が埋まる大盛況でした。
木工を楽しんでもらえる機会をもっと増やせられたと思います。
ではまた。
ご無沙汰してます。 大工工事部の平松です。
6月も後半、鎌倉の海辺では海の家の建設が着々と進んでいます。
週末、沼津への帰りは海沿いの道が混んできました。
着々と夏が近づいてきてますね!
原田ブログの最後の窓造作に補足して。
一筋の敷居は福井県の美山杉(みやますぎ)の柾目。掃き出しの窓の材料だけは福井の材木屋さんから別便で搬入されてきました。
見たことないようなきれいな赤みを帯びていました。マグロで言うと大トロでしょうね。とても刻みやすかった感じがします。
原田の隣でやってて、ほぼ同じ仕事なのにやり方は色々と違っていました。大工って面白い生き物だなと思いました(笑)
色んなやり方を見られてとても刺激を受けます。
先日嬉しいことがあったので、今回はその模様をお伝えしたいと思います。
社内コンペで、T様邸の「卍組化粧梁」がデザイン大賞を頂きました!
吹き抜け部にどーんとある、これです!
さかのぼること9か月前。よく振り返ると、まずは博康さんが手を出しました。
4本中1本が表面の腐食が酷く、悪いところを斫る作業から始まりました。
削っては乾かし、削っては乾かし。大変な労力がかかっている一本です。
からの墨付け。
卍のすぐ上にも梁が乗ってくるので4本ともおさまる高さを決めるのはとてもシビアな事だったと思います。
タッキーの頑張っている姿を思い出しました。
梁がまわるようなイメージで墨をしたと言う小川さん。登り梁を加工場で組んでいる時に「いける!」と思ったそうです。
実際に梁がまわっているのかどうかはわからなかったですが、仕口がこうなっていたのですんなりとおさまったのは事実です。
この絡みは何人が関わったのか、多すぎて把握できてません(笑)
改めまして、このような仕事を間近で経験出来たことに感謝しています。
そういえば・・・
卍デザインで彫りを頼んでいた鑿がそろそろできるかと思っていましたが、なかなか大変なようで。
次回?載せます!!
今まで通り、
自宅でお化粧して出勤すべきか・・・。
汗かいて崩れるのを考えて出勤後にお化粧すべきか・・・。
現場に行っていたときは年中無休でスッピンだったので
どうすべきか考え中です。
改めまして、こんにちは!
大工工事部のながともです。
タイトルの「大人の通信簿」とは・・・
査定表ですね。
学生の時は点数や「秀」とか「◎」で一喜一憂して終わりでしたが
この査定点数がボーナスに響くわけです。
点数にこだわらず、先生からのコメントを楽しみにしてたり
はたまた誰に勝ったか、負けたかクラスで大騒ぎしてたころが
懐かしく感じた今日この頃です。
点数によって一喜一憂するのは変わりませんが
常に成長する自分でありたいものです。
さてもう一つ「大人のテスト」とは・・・・・・
こちらいつも図面とにらめっこしている
現場の監督、工務、大工の皆さん
請求書や、契約書とにらめっこしている
総務や営業の皆さんも・・・・
この日は・・・・・
ん?顔写真があるテスト?
ご存知。平成建設オリジナル名前テストでございます。
社員同士の交流を図るために弊社では年に1,2回ほど
名前テストを行います。
50点以上は免除です。
前回私もギリギリ合格したので
今回は試験官となって見守る係をさせていただきました。
無事卒業できた方が増えることを祈りつつテストが終了しました。
私自身実力はどうなのかと気になり、
準備の時に時間が空いたのでこっそり受験して、採点してみたところ・・・。
テスト勉強をせずに56.5点と合格でしたが、まだまだですね。
いつもお世話になっている方はもちろん、
他支店、他部署の方もくまなく覚えたい所存でございます。
常に高みを目指しつつ・・・・
明日も事務所に行ってきます(`・ω・´)ゞ
梅雨に入りジメジメした日が続いていますが、鎌倉では紫陽花が咲き乱れております
紫陽花の有名な長谷寺は6月中旬から下旬にかけてが見頃とのことです
まだ行ったことがないので今年は行ってみたいなと思っています
原田です
さてさて現場ではついにこの日が来ました、長かった窓枠生活を締めくくるのは一際豪華な南面の掃き出し窓です
『えっ、まだ窓枠つけてたの?』という声が聞こえてきそうですが
もうちょっとだけ窓枠ブログにお付き合いください
まずは、、、
カウンターじゃないですよ、縦枠です
ワイドが550あるお化け枠、丸鋸は標準サイズです
一番奥の縦枠なんですが、、、間口が4500もあり広すぎて小さく見える、、、
雨戸の乗る敷居もこのごつさ、1人では運べません
実はこの窓、全く同じものが2つ並んでいるので隣では平松さんがやっています
とても真剣な表情
こんなに近くで撮っているのに
なんでそんなに無関心でいられるんですか?
これだから平松さんを撮ることはやめられない
鴨居は全部ドブです
トンネルのような枠も見慣れてきました
人間の慣れとは恐ろしいものだ
そして今回の本題、断面で見るとこんな感じ
下の部分がガラス戸が乗る敷居、上が部屋内の障子が乗る敷居の一部です、完成形はこんな感じになります
そこで問題になるのがこの2つの材料同士を固定する方法をどうしようかという、、、
どこからもビスが打てないんです
なかなかいい案が思いつかない中で
小川さんから
『引きどっこじゃない?』という一言
引きどっこについては以前に平松ブログで紹介しています
しかし今回はスケールが全く違う
これはもはや引きどっこではない
チビどっこだ!!!!!!
冗談はこの辺にして細かい作業に入ります
まずはトーテムポールを意識して木を刻み
『クラシル』かのようにぶつ切り
下の敷居にこいつが上手くハマるように加工
オスとメスでこんな感じ
ハマります
側面が勾配になっていて
楔を打っていくと下がっていく仕組みです
上の敷居には蟻の加工を施し
乗っけてみる
正面からの絵、、、ピッタリ!!
ここに入れていく
硬すぎず、かと言って緩すぎないちょーーーどいいラインで
入った
この段階で隙間があるのはわかりますよね?
楔を打っていく
吸い付いてきました
とても気持ちが良い
そして完成!
びっくりするぐらい動きません
ちっちゃくたって力持ち
昔の人はすごいなーと感心しました
ふと横に目をやると、、、
ひかるために使った木っ端の数々
これで1箇所分です
恐ろしや
お疲れ様と言わんばかりに守り神の『アオダイショウ』訪問
いい大人達が少年のように騒いでいました(笑)
長いあいだ窓枠ブログを読んでいただきありがとうございました
ぼちぼち違う仕事も出てきているので、誰かが紹介すると思います
次なる難敵は、、、
階段になりそうです
乞うご期待
おしまい
某SNSのアプリで「モンチッチ」とコラボしているのを
見つけてから無性に「モンチッチ」が欲しくなりました。
あのつぶらな瞳と丸っこい頭と、
ちょっとぽっちゃりな体のフォルムがたまらんです。
改めましてこんにちは!
生まれつきのそばかすはチャームポイントであります。
大工工事部のながともです。
先日天気が良かったので
鎌倉にお出かけに行ってきました。
鶴岡八幡宮の境内でリスちゃんを発見!
すばしっこいのですが上手く撮れてラッキーです(^_-)-☆
紫芋のソフトクリームを食べて・・・
海を眺めて帰ってきました。
日曜日ということもあり
江ノ電は観光客の方で満員電車でした(;'∀')
その次の日曜日は・・・
netsugi schoolのビギナーズコースが開講されました☆彡
エキスパートコースと合わせて10名の生徒さんにご参加いただいております。
ご参加いただきましてありがとうございます!!
前身の「日曜大工教室」からご参加いただいている生徒さん、
今回初めてDIYに興味を持ってご参加いただいている生徒さん
老若男女問わずご参加いただいております。
受付担当の私としては大変賑やかになって嬉しいです(*´ω`*)
お手持ちの道具で切断するためのしるしを描いたり・・・
手触りをよくするためにサンダーで仕上げたり・・・
卓上丸鋸を駆使して切断したり・・・
木材加工のエキスパート植松大工にアドバイスしてもらったり
ビギナーズコースの方は
道具の基本的な使い方から
学んでいただけますので、ご安心ください。
第一回netsugi schoolは6月の毎日曜日の開催です。
まだ検討中ではございますが
秋口も開催を予定しております。
「6月は忙しかったけど、今度は・・・」
「作ってみたいものがあるんだけど・・・」
とご検討中の方は、
是非こちらにお問い合わせ、ご相談いただければと存じます。
ゆくゆくはnetsugi schoolにてお会いできると幸いです。
ひそかな願いを込めつつ・・・。
明日も事務所に行ってきます(`・ω・´)ゞ