• November
    15
    2017

    階段製作委員会~北のマンモス討伐~

    鎌倉に2回目の冬の足音が聞こえてきました、お久しぶりです原田です

     

     

     

     

    1ヶ月ほど前になりますがいつもの仲間で富士山の麓で開かれる野外フェスに行ってきました

     

     

     

     

    いい顔をしていますが

     

     

     

     

    わたくし、、、、、牛乳が苦手なもので、、、

     

     

     

     

    牛乳を牛乳として飲むのは1年でこの日だけです

     

     

     

     

     

     

     

     

    さてさて階段が途中になっていました

     

     

     

     

    南のドラゴンをやっつけたところで

     

     

     

     

    次の相手は北の象梁

     

     

     

     

    通称『マンモス!!』

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    ここにササラが入ります

     

     

     

     

    型板で大体の位置を決めます

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    北は取り合うところが柱と象梁だけですが、ここは裏も見えてくるためちゃんとつけないといけません

     

     

     

     

    まず2階の小梁にくわえさせるところをひかって

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    ガブリシャス!!(お子さんが小さい方はわかるかな?)

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    実物をあてがったら

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    ひかっていきますが

     

     

     

     

     

     

     

    古材なので矩が若干悪いです

     

     

     


    なので五感をフル覚醒させ、だいたいこのくらいかな~

     

     

     

     

    というくらい若干浮かせて墨をつけていきます

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    そして丸鋸を狂ったように走らせる

     

     

     

     

     

     

     

     

    ほんとにほんとに硬い木であった

     

     

     

     

    と言うより木目がガチャガチャでほとんど木口のようでした

     

     

     

     

     

     

     

     

    削るのに1日がかりでした

     

     

     

     

    束との取り合いはちょいちょい

     

     

     

     

     

     

     

     

    柱はとっても素直な木目で加工しやすかったのでいつもより多めに刃を入れています

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    かんなで綺麗に

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    ここまで行ったら『仕上げはおかーさん♪』

     

     

     

     

    隙間を均等なパッキンでひかります

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    ササラの裏とってやります

     

     

     

     

     

     

     

     

    全体はこんな感じ

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    ガブリシャス!!

     

     

     

     

     

     

     

     

    マンモス飲み込まれる

     

     

     

     

     

     

     

     

    下から見上げる

     

     

     

     

     

     

     

     

    上から覗いてみる

     

     

     

     

     

     

     

     

    納まりました

     

     

     

     

     

     

     

     

    次はいよいよ段板を納めていきます

     

     

     

     

    ~~~~~平松さんのコーナー~~~~~

     

     

     

     

     

     

     

     

    腰痛がひどいらしく、お昼寝は車でリクライニングをフルフラットにします

     

     

     

     

    VIPです

     

     

     

     

    私は現場で羊毛に埋もれます

     

     

     

     

    おしまい

     

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    原田 宗広(はらだ むねひろ)

    一級建築大工技能士|二級建築士

  • November
    13
    2017

    そろそろ床貼ります。

    どうも渡邊です。

     

     

    時間が経つのが早いもので、前回の自分のブログから1か月が経ちました。

    ここ最近は雨がふったりー晴れたりーだったので

    外壁やったりー内部造作やったりーでふわふわした感じでした。

     

     

    が。

     

    外壁はほぼほぼまとまりました。

     

    西面の渡邊と言われた西面は下見板も貼り終え、残すのは懸魚だけとなりました。

    この豪快でインパクトのある感じ好きだなー。

     

    西面の責任は私が取ります!と自信もって言えるほどやり遂げることができました。

     

    外部はあと少しです。

     

    さて、内部。

    まずはカチ盛りだった断熱材を根太間にぴっちりに入れていきます。

    ウールブレスと呼ばれる羊の毛はふっわふわのもっこもこでとてもあったかいものでした。

    一般に使われているグラスウールはちくちくしてかゆくなりますが

    これは全然かゆくなりません。

     

    次。キッチン、トイレ、脱衣場などの水回りと台所部は床暖が敷かれます。

    根太の上には敷くことができないので、荒板を張ってからとなります。

     

    この上に床暖が来ます。そしてその上に仕上げのヒノキの無垢板を張ります。

     

    床暖はその名の通り床を温めるので収縮のある無垢はあまり使われず

     

    複合フローリングにする場合が多いのですが

     

    ここでは特殊な乾燥法で無垢で可能にした床暖専用の床板。その名も!!

     

    「ムク暖」!

    割と自分の中ではツボです。

     

    こちらを張ります。値段は、、、すごいらしいです。。

     

     

    ほぼ毎週大量に届く造作材。

    これは鴨居と敷居達。 の一部。

     

    柱の大きさがすべて違い、内部の建具も古材で幅、厚みが違うものを納めるので

    敷居、鴨居の溝の間隔がすべて違った加工をしています。

     

    この量をひたすら加工している植松さんすごいです。

     

    ちなみに敷居はすべてケヤキです。

    敷居材はヒノキを主流としますが、重い建具等の傷を考えて堅木となっております。

    初めてやりました。

     

    この敷居を取り付けたら、首切りをして床貼です。

     

    今まで下地ばかりでしたが、見えてくる造作がいたるところで始まりました。

    やっと終盤戦突入です。

     

    ではまた。

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    渡邊 唯希(わたなべゆいき)

    一級建築大工技能士  二級建築士

  • October
    30
    2017

    馬車の照明

    こんにちは 連投で平松です。

     

     

     

     

    雨の合間のピンポイントで、運動会出来ました!

     

    朝一砂場からバケツリレーで水たまりを埋めて。大人一丸となって準備しました。

     

    締めのリレーも練習の甲斐があり、満点以上の成果を見せてもらいました(涙)

     

    子供って想像以上の力を持っているものなんだなと感じるひと時でした。

     

     

     

     

    雨天続きでなかなか進まない下見板ですが、玄関付近が出来てきたので続けてブログを書こうと思います。

     

    玄関外には4本の独立柱があります。その後ろの軒天に古材の持ち送りが4本つきました。

     

     

     

    これで外部に着く予定の持ち送りは全て完了しました。

     

     

    蔵の鉄扉

     

     

    玄関横の出窓下

     

     

    玄関の軒天下

     

     

    納まりの都合上、角度を変えたり埋木したりと少し手を加えさせてもらいました。

     

    窓下や雨戸の所で少しやったからわかる彫りの技術の凄さ。

     

    機械なしで鑿だけでここまでやるなんて、やはり昔の人の技術はすごいと思います。

     

     

    計12箇所中10箇所が外から入ってきた位置から見えます。足場が取れるのが楽しみです。

     

     

     

     

    玄関横にはアンティークな照明がつきました。

     

     

     

     

    昔、馬車についていたという照明器具らしいです。

     

     

    背面から出るわずかな謎の赤い光がオシャレポイントです!調べても何のためかわかりませんでした・・・

     

     

     

     

     

     

    よく見ると、台座が簓子で出来ているのがわかるでしょうか。建て主さんとの入念な打ち合わせでこのような位置、形になりました。

     

     

     

    簓子の端材があればどんな高さにも対応できるので、とてもいいやり方だと思います。

     

     

     

     

     

     

    ちなみにすっきりとした出隅はこのような加工をしています。これも全部植松さんの手によるものです。

     

     

     

    先日、その植松さんも大量の造作材を持ってついに鎌倉インしました。

     

     

     

     

     

    眺めているのは椅子じゃありませんよ。これは囲炉裏のあたりで登場する予定です。

     

     

     

     

     

    後輩の出来たタッキーは三代目レンジャー隊長の務めを果たし、造作を始めました。

     

     

     

     

     

    先輩らにあーだこーだ言われ戸惑いながらも徐々に進んでいます。

     

     

     

     

    深夜は原田先生と日をまたいでのテスト勉強。

     

     

    いろんなとこで追い込みが始まってます!!

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

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    平松 哲朗(ひらまつ てつろう)

    一級建築大工技能士

  • October
    27
    2017

    簓子下見板張り

     

    こんにちは 平松です。

     

     

     

     

    雨が続きますね。幼稚園の運動会が何日も順延しています。

     

    今年はチビのリレーを特訓したんで、グラウンドのコンディションも重要です。

     

    早く晴れて欲しいものです。

     

     

     

     

    お気づきの方もいるかもしれませんが、最近のブログのペースダウンをご指摘頂きました。

     

    ここでまた初心に戻り、現場ではもう始まっている?ラストスパートに追いついていこうと思います!

     

     

     

     

     

     

    外部の板金がほぼまとまってきました。

     

     

    土居のしの上、冠瓦の上にもきっちり葺かれました。

     

     

     

     

    どうやって曲げているのか、気になりますね。

     

     

     

    こうやって形を写して・・・

     

     

     

    水が切れる程度の隙間を空けてあります。付柱が付いて、ようやく外観が見えてきました。

     

     

     

     

     

    ここだけで振り返ると、

     

     

    屋根下地→ルーフィング→平瓦→窓→壁断熱材→防水紙(壁一次防水)→通気胴縁→嵐→土居のし→板金→ラスモルラミテクト(壁二次防水)→付柱→網張り→漆喰の下地塗りという所です。

     

     

    こんなに瓦屋さんと板金屋さんと絡み合った仕事は初めてでした。

     

     

    雨漏りは絶対にないと思います!

     

     

     

     


    妻面の付梁、付柱

     

     

     

    ピカピカだった銅板もいい感じに落ち着いてきました。

     

     

     

     

     

     

     

    ここまできたら、あとは外壁を張るのみです。

     

     

    タイトルにもありますが、土台より上約2メートルは「簓子下見板張り」(ささらこしたみいたばり)となります。

     

     

    設計の方に聞きましたが、家のあしもとを雨などの湿気から守るという役割があるそうです。

     

     

    横に重ねて張る板を下見板、縦に押さえる角材を簓子(ささらこ)といいます。

     

     

    簓子も植松さんが作ってくれました!

     

     

     

     

    板の反りに合うような絶妙なカーブの加工です。中はえぐれていて、見えるところがつくような工夫もしています。

     

     

     

     

    一本一本調整しながらやってます。唯希と二人で格闘中です。

     

     

     

     

     

     

    出来てくると、やはり想像してたよりカッコイイです!!

     

     

     

     

     

     

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    平松 哲朗(ひらまつ てつろう)

    一級建築大工技能士

  • October
    16
    2017

    蔵階段

    こんにちは、大工工事部四課の石川です。

     

    最近、季節の変わり目で暑かったり寒かったりして、着ていく服を迷ってしまいますね。

     

    鎌倉の現場に来てから10か月目、今年の冬も鎌倉で迎えることになりそうです。

     

     

    おや!

     

    蔵の外壁に変化があるのがわかりますか?

     

    そうです。外壁にモルタルが塗られました。

     

    いよいよ、左官工事の始まりです。

     

     

    しかし、モルタルを塗ってすぐ漆喰というわけではありません。

     

    下塗り、中塗り、上塗りと3回モルタルを塗っていき、その上に漆喰を塗っていきます。

     

     

    なので、ツブはまだ平らでした。

     

    どの段階で形成されていくのか、今後もしっかりチェックしていきます。

     

     

    前回の原田君のブログで紹介がありましたが、本屋では階段取り付けが進んでいますね。

     

    もちろん、蔵にも階段があります。

     

     

    ササラが4本と

     

     

    束柱と段板が搬入されました。

     

    あれ?本屋よりササラの数が多い?

     

    というのも、蔵の階段は中間に踊り場があるⅬ字型の階段なので、上半分と下半分で2本ずつ、計4本になるわけです。

     

    まずは1本目。

     

     

    3本の柱をササラの形に欠きこんで、

     

     

    ドン!

     

    四角く製材してあったので、難なく納めることができました。

     

     

    2本目はかなりの重量級!!

     

    材料の幅が13センチなので、普通の住宅だと、梁に使われるほどの大きさです。

     

    まわりの梁と比べても、大きいのがわかりますよね。

     

    さらに、梁、柱、差し鴨居が密集しているこの部分に取り付きます。

     

     

    でっこみ引っ込みを確認し、それぞれの部材を刻んでいきます。

     

    材幅が大きいので、付けたり外したりを繰り返し、

     

     

    ササラの裏側も壁に合わせて刻み、

     

     

    ドドーン!!

     

    この存在感は目を見張りますね。

     

     

    続いて3本目。

     

    このぐにゃっと曲がった梁に取り付きます。

     

    梁もササラも角材ではないので、取り合いがどうなるのか想像もつきませんでした。

     

     

    そんな時は、「ひかり板」の出番です。

     

    沼津編ブログの墨付けの時に出てきた、形を写し取って取り合う材に墨をするための板です。

     

    まずはササラの形を写し取り、

     

     

    梁に墨を出していきます。

     

    斜めに取り合うため、斜めからのぞき込んで墨を写します。

     

     

    何とか刻み終えて、

     

     

    ドドドーン!!!

     

     

    斜めに取り合うところもぴったり納めることができました。

     

    今回はササラ3本目まで、続きは次回に紹介したいと思います。

     

     

    そして、

     

     

    久々の助っ人、日紫喜君です。

     

    蔵の階段で使うササラの表面を磨いてくれています。

     

    ササラの取り付けでいっぱいいっぱいになっていたので本当に助かりました。

     

    外部も内部も、協力業者さんの出入りが増えてきて、だいぶ現場が賑やかになってきました。

     

    今年の冬も楽しくなりそうですね。

     

     

     

     

     

     

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    石川 博康(いしかわ ひろやす)

    一級建築大工技能士

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