• January
    30
    2013

    表札


    こんばんは。
    赤い電気ドラムの持ち主の、フクダです。

    先日、表札を作らさせて頂きました。

    以前にも、別荘の表札を作らさせてもらったのですが、
    とても気に入ってもらえて、
    是非新居にもという大変ありがたい御言葉を頂いたので、作製させてもらいました。

    洋風なお住まいですが、昔ながらの縦書きの表札がいいということで、
    樹種は、和テイストに偏らなく重厚感あふれる木目とモダンな演出をしてくれる、
    ブラックウォールナットにしました。

    まずは、加工した材料に下書きをして、トリマーの言う機械で掘っていくのですが、
    機械で掘るといっても、手作業なのでものすごく神経を使います。

    image


    そして、一ミリのずれも許されない中掘った後は、墨入れになります。

    しかし、墨入れがこれまた難しい。
    掘った立上りの部分まで塗るのですが、立上り部分はもちろん
    木口(小口とも書いて、こぐちと読みます。)になっているので、
    塗るというよりは、吸い込ませる感じになります。
    だから、墨の量が少しでも多いと勝手に吸い込んでいってしまい、表面に出てきてしまうのです。
    そうなると、今までの苦労が水の泡。
    表面を鉋で削ったり、サンドペーパーを使ってぼかしたりと、あれこれしなければなりません。

    image

    そこで、今回はベビーパウダーを立上り部分に先行して塗布しておいて、
    過度の吸い込みを止めるようにしてみたら、これが効果テキメン。

    パッと見た後輩が、
    今回は掘ってないんですか?
    と、間違えるほど表面と立上りの境がシャープに奇麗に仕上がりました。

    image

    そして、最後に外部用のクリア塗装をして、
    和紙で包みお渡ししました。

    お土産もたくさん頂いたのですが、大変感動してもらい喜んで頂けた笑顔が
    とてもうれしかったです。

    I様ありがとうございました。

     

    ブログ移転しました

    ↓↓新ブログはこちら↓↓

    Profile | 大工・現場監督


    福田 昌平(ふくだしょうへい)

    一級建築大工技能士

 
大工の日々―平成建設職人集団
© 2013 Heiseikensetsu Co., Ltd. All Rights Reserved.