• November
    13
    2017

    そろそろ床貼ります。

    どうも渡邊です。

     

     

    時間が経つのが早いもので、前回の自分のブログから1か月が経ちました。

    ここ最近は雨がふったりー晴れたりーだったので

    外壁やったりー内部造作やったりーでふわふわした感じでした。

     

     

    が。

     

    外壁はほぼほぼまとまりました。

     

    西面の渡邊と言われた西面は下見板も貼り終え、残すのは懸魚だけとなりました。

    この豪快でインパクトのある感じ好きだなー。

     

    西面の責任は私が取ります!と自信もって言えるほどやり遂げることができました。

     

    外部はあと少しです。

     

    さて、内部。

    まずはカチ盛りだった断熱材を根太間にぴっちりに入れていきます。

    ウールブレスと呼ばれる羊の毛はふっわふわのもっこもこでとてもあったかいものでした。

    一般に使われているグラスウールはちくちくしてかゆくなりますが

    これは全然かゆくなりません。

     

    次。キッチン、トイレ、脱衣場などの水回りと台所部は床暖が敷かれます。

    根太の上には敷くことができないので、荒板を張ってからとなります。

     

    この上に床暖が来ます。そしてその上に仕上げのヒノキの無垢板を張ります。

     

    床暖はその名の通り床を温めるので収縮のある無垢はあまり使われず

     

    複合フローリングにする場合が多いのですが

     

    ここでは特殊な乾燥法で無垢で可能にした床暖専用の床板。その名も!!

     

    「ムク暖」!

    割と自分の中ではツボです。

     

    こちらを張ります。値段は、、、すごいらしいです。。

     

     

    ほぼ毎週大量に届く造作材。

    これは鴨居と敷居達。 の一部。

     

    柱の大きさがすべて違い、内部の建具も古材で幅、厚みが違うものを納めるので

    敷居、鴨居の溝の間隔がすべて違った加工をしています。

     

    この量をひたすら加工している植松さんすごいです。

     

    ちなみに敷居はすべてケヤキです。

    敷居材はヒノキを主流としますが、重い建具等の傷を考えて堅木となっております。

    初めてやりました。

     

    この敷居を取り付けたら、首切りをして床貼です。

     

    今まで下地ばかりでしたが、見えてくる造作がいたるところで始まりました。

    やっと終盤戦突入です。

     

    ではまた。

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    渡邊 唯希(わたなべゆいき)

    一級建築大工技能士  二級建築士

  • September
    26
    2017

    懸魚が付く家

    年齢公表されてしまいました。

    30歳なりたての渡邊です。

     

    遡ること数日前

     

     

    厳重に梱包された大量のパーツたち

     

    富山県から井波彫りの懸魚が届きました。

     

    早速どんな感じになるかあてがってみます。

     

     

    足場に上るのは、37歳の博康さんと34歳の平松さんと年上だけど後輩31歳のタッキー。

     

    32歳の原田さんと私は地上から観察。もちろん棟梁小川さんも。

     

    存在感抜群です!

     

    真ん中の穴には六葉が取りつきます。

     

    これ。今回はあてがうだけなので取り付けません。

     

    実際に取り付けるのは、外壁工事が完全終了した後です。

     

    なので2か月後ぐらいでしょうか。お楽しみに。

     

    ちなみに神棚も井波彫り。

     

    ちらっとだけ。大変高価なもので触るのすらおっかないです。

     

    ここ最近の仕事は根太祭り。

     

    前々回にふわっと平松さんに載せられた根太は、

    ささっと終われないものでした。

     

     

    ぼこぼこ隆起している梁を断面欠損にならぬように最低限だけいじめます。

     

    根太のスパンが大きいところには、転ばし根太を敷き補強します。

     

    場所場所レベルが若干違うので欠きこみを変えて真っ平らの面を作っていきました。

     

     

    やっと根太が転ばせます。

     

     

    面もバチッと決まりました。これで長い長いぼこぼこの床が平らになりました。

     

     

    いい感じです。

     

    根太完了すぐさま絶妙のタイミングで床板が搬入されました。

    これすべて2階分です。量がやばい。

     

    しかしすぐには貼れません。

    電気配線と断熱材を終わらせてからなので、その間は梱包を開け、鎌倉の空気に慣れさせます。

     

     

     

    右奥に見える白い塊。。。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    カチ盛りの断熱材。2階床分だけでこの量です。

    量がやばい。。。

    入れるのも一苦戦しそうな気が。。。。

     

    しかし、この作業を終えればいよいよ床貼です!

    ということは久しく出てきてないあの秘密兵器の登場です。

     

    皆で際カッターと入隅カッター使ってみての感想が言えたらと思います。
    お楽しみに。

     

     

     

     

     

     

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    渡邊 唯希(わたなべゆいき)

    一級建築大工技能士  二級建築士

  • August
    21
    2017

    悩む時期到来

    どうも渡邊です。

     

    う~む。どうしよと

    毎年お盆前は「悩み」ができます。

     

    そう。それは

     

    「嫁さんの誕生日」です!

     

    プレゼントは一緒に買いに行くか。

    気持ちを察ししてほしそうなプレゼントを用意しておくか。

    と聞かれれば自分は後者のタイプ。

     

    さりげなくほしいものを聞き取りすると、

     

    「冷蔵庫」

    「洗濯機」

     

    プレゼントとしてはかわいくない。

    何より予算オーバー。

     

    ってことで喜んでくれたらいいなと気持ちを込めて作ることに。

     

    木組みパズルをギューッと小さく作ってピアスに。

     

    それとなーくガラスの瓶に入れ、

     

    日本語に訳すと、ものすごーくこっぱずかしいメッセージをスペイン語で彫り

    完成。

    (嫁さんは読めます。)

     

    喜んでもらえたので今年はこれで良しとしよう。

     

     

     

    そして今年は悩みがもうひとつ。

     

    ブロガー平松さんによるブログのペースアップという暴挙。

     

    長めの休みをもらった自分にはネタがない!

     

    しかし、更新しないとランキングが落ちるというブロガー平松さんからのプレッシャー。

     

    ということでお盆前の仕事を振り返ることに。

     

    刻みの時点では荒く少し小さめに掘っていた根太欠きを

     

    今度はちゃんと通るように墨を出し、

     

    化粧根太(60㎜×120㎜)を掘り込みます。

     

     

    次に屋根の時と同様に化粧板を張り、

     

    水平合成となる斜め材を張ります。

     

     

    梁が丸太なので45度でカットすることもできず

     

    一枚一枚クセと取るので屋根の時よりも一苦労でした。

     

     

    盆前にあらかたまとまりました。

     

    下から見上げると

     

     

     

    いい感じです。

     

     

    仮設のベニヤがなくなったことで新たな発見が。

     

    昔の番付でしょうか。

     

    おそらく「への12番通り」に使われていた部材だと思われます。

     

    かっこええなー。

     

    けどこんなん書いてあったら瞬時に場所把握できねぇなーと思ったり、

     

     

    蟻の大きさが部材によって違ったり、

     

     

    蟻が芯からずれて刻んであったり、

    理由はすぐにはわかりませんでしたが、小川さんの最善の木遣いだったのでしょう。

     

     

     

    足元眺めていたら

     

    下からカチャカチャ聞こえるので見下ろすと

     

     

     

    何やら面白いことをやっていたのでパシャリ。

     

     

    次のブログが楽しみだなー。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

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  • July
    24
    2017

    嵐、付け柱、付け梁

    どうも渡邊です。

     

    先日は鎌倉はピンポイントで大豪雨に見舞われました。

    まさにバケツをぶちまけたような勢いです。

     

    工事中に雨に打たれることは悪いことではありません。

    浸水、漏水等が確認ができ、万が一の場合は的確に処置ができるので、

    完成後の被害を食い止めることができます。

     

    現場はこんな豪雨でも異常なしでだったので安心でしょう。

     

     

    大工が長い戦いをしていた窓に変化が。

     

    皿敷居部には、

    板金屋さんに銅板が葺かれ、

    建具屋さんにより真鍮のレールが取りつかれました。

    さらにその上に窓が納められています。

    これで雨風吹込みを防ぐことができるようになりました。

    窓が半透明なのは仮の姿。

    完成直前まではガラスは外しておきます。

     

    その上部板庇部分にも

    皿敷居同様。板金が葺かれています。

     

    出窓部は面積が広いので一文字葺きが施されています。

    かなり手が込んでいます。

    蔵の3つの霧除けにも葺かれています。

    あそこは博康さんが担当なので載せるのはやめときます。

     

    さぁここからは最近の自分の仕事。

    前回の気を張って取り付けた通気胴縁の上に

    化粧材と左官下地となる木摺り。

    通称「嵐」と呼ばれている小幅の木材をバシバシバシバシ付けていきます。

     

    その上に付け柱、付け梁等の装飾が取り付けられます。

    北面は蔵から出張に来てもらった博康さんが。

     

    東面はマリンスポーツでこんがり焼けた原田さんが。

     

    南面は原田さんにいじられまくってキレぎみの平松さんが。

    あと玄関回りも平松さんが。

    別に担当分けしたわけではないですが各自持ち場を持って作業しています。

     

    先輩たちの仕事を止めないように自分が先行して嵐を

    あっちでバシバシ、こっちでバシバシ取り付けました。

     

    ここ最近は一段と制服がびちゃびちゃになったでしょう。

     

    嵐終了後はあそこはお前がやるんだろ。と言わんばかりに残された西面に取り掛かります。

    母屋のくせを取り、

    梁にくせをうつして、

    取り付けます。

     

    写真見てわかるように

    この流れの写真は一致してません。

    つい集中して撮り忘れて、次の箇所で。という感じです。

    雰囲気だけわかってもらえたらと思います。

     

    これ以上書くと次の記事が書けなくなるのでこのへんで。

     

    タッキー登場していませんが内部で重大任務遂行中です。

     

     

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    渡邊 唯希(わたなべゆいき)

    一級建築大工技能士  二級建築士

  • June
    27
    2017

    見えなくなる仕事

    「偉大な大工は、見えなくても
      キャビネットの後ろに
    ちゃちな木材を使ったりしない。 」

     

    これはスティーブ・ジョブズ氏がコンピュータの基盤の美しさにまでこだわった理由について語った言葉です。

     

    「偉大な」=「一流」という解釈でいきます。

     

    化粧材を隙間なくつけることも、

    適した材料を適した場所に取り付けることも、

    与えられた期限内に終わらせることもすべて一流の仕事です。

     

    これらはやはり経験が伴ってくるのも事実です。

    そんな中で見えないところに気を抜かないことは経験どうこうよりも

    いかに手を抜かずにやるかです。

     

    このT様邸が何十年か経って手入れされるときに一流の大工さんがやったのだと思われるような仕事を心がけています。

     

    挨拶遅れました。どうも渡邊です。

     

    てことで現場は外部を進めています。

    断熱材(屋根にも使用したフォレストボード)を張り、

    水切り板金を回します。

    墨つけて、

     

    切って、

    折って、

    コチコチっと固定していきます。

     

    ちなみにこれ初めてやりました。通常は外壁屋さんに任せているのでやることがありません。

    小川さんの若いころは当たり前のように大工が行っていたそうです。

     

    これが大苦戦。

     

    なぜか。

     

    初めてやるからというわけではなく

     

    私、サウスポー大工。

    板金ばさみがうまく使いこなせません。

    形でいうと剪定ばさみとかの類です。

     

    左手でやると刃と刃の間にはさまりぐにゃん。全然切れず。

    右手でやると違和感あり、手がプルプル。イライラ。

     

    んあああ!てカンジで進めていきました。

    思わぬ天敵と遭遇しました。

    それでもきちんと取り付けました。妥協しません。

     

    そのあとは防水紙を張り通気胴縁を取り付けていきます。

     

    この通気胴縁ただ固定するだけではありません。

    この上に外部の化粧材を取り付けるので通りをシビアに合わせています。

    古材の柱ににフカフカの断熱材。

    そのうえに胴縁をビスで固定するので、固定するだけだと通りがめちゃくちゃです。

    そのため随所にパッキン(薄板)を挟み込み揃えます。

    このパッキンもタッキー特製木のパッキンです。

     

    この作業なっかなかの時間がかかり、これぐらいでいいや。という気持ちが芽生えたときには

     

    脳内ジョブズ氏登場。

    「コレデイイの?大工さん?偉大な大工って・・・・」とケツを叩いてくれます。

    無事納得の仕事ができました。

     

    これらすべて外壁内なので一切見えてきませんが仕上がりの良し悪しを決める大事な下地作業です。

     

    さらにその上に、嵐等々まだまだ下地作業が続きます。

     

    一方、ラスボス級の窓を終えたふたりは根太に取り掛かっています。

     

    広い現場なのにここでも近くでやっています。

    ちゃんと理由があります。

    寂しいからではありません。この話は後日誰かが。

     

     

    この方もサウスポー大工です。

    水切りをやっていたならきっとんあああ!となっていたでしょう。

     

     

    あ。あと。

    辻堂で行われたローカルマーケットは無事に開催でき、

    午前中にすべての予約が埋まる大盛況でした。

     

     

    木工を楽しんでもらえる機会をもっと増やせられたと思います。

     

    ではまた。

     

     

     

     

     

     

     

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