• December
    03
    2013

    木の使い手の一人として、

    こんばんは。大工の山中です。

     

    先日、「鳥総立て」に立ち会ってきました。

     

    鳥総(とぶさ)とは、木の梢を表す古語だそうです。

     

    お正月や、家を建てる際の最初の一本を伐った後、

     

    斧で株の中央に切り込みを入れ、

     

    切った木の梢をを挿して、木の再生を山神に願う神事を「鳥総立て」というそうです。

     

    また塩・酒・魚を供え、鋸や斧などの山道具を揃えて置き、

     

    伐木の安全を祈る意味合いもあるそうです。

     

    今現在、住宅でこのような神事を行うことは滅多にないでしょう。

     

    「斧(ヨキ)立て」などに名前を変え、日本各地で行われ、

     

    伊勢神宮では式年遷宮のため今でもこの儀式が続いてるそうです。

     

     

    伐木を見たのは二度目ですが、魅入ってしまいました。  

     

       

       

     

    こうして粛々と伐られた木を目にすると、大工として木材を下手に扱えないなと感じます。

     

     

    川上では何十年何百年と育てられた樹木が伐られ丸太となり、

     

    川中ではその丸太が製材所で挽かれ木材となり、

     

    川下ではその木材が大工の手により家となり、家具屋の手により家具となる。

     

     

    木の使い手の一人として、手にした木材のルーツを感じ取りながら鋸を挽こうと思います。

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    Profile | 大工・現場監督


    山中 康誌(やまなか こうじ)

    一級建築大工技能士

  • December
    02
    2013

    大工、母校に帰る

    こんにちは!新人大工の内藤です。

     

    さて、タイトルにもありますように、先日、会社のリクルート資料を後輩に渡したりするために、母校の大学を訪ねてきました。

     

     

    …今更かも知れませんが、母校です。↓

     

     

     

    ご存知の方も多いかと思いますが、平成建設は「高学歴大工集団」なんて謳い文句を使っているだけあって、日本各地の大学や高等専門学校などを出て、大工工事部や工務部で職人として働く社員が大勢います。

     

    とはいうものの、東大の大学院まで出て大工になろうという人間はなかなか珍しいらしく…

    やはり行く先々で色々な人から、「どうして東大まで行ったのに大工になろうと思ったの?」ということを度々聞かれたりします。

     

    相手の人を納得させるだけの返答をするのは自分でもなかなか難しいのですが… ひとつ、確かに言えることは、

     

    「東大に入って建築、特に日本の家について勉強したい」

    と思ったから東大に入ったし、

    「平成建設で大工になって自分の手で家を作ってみたい」

    と思ったから平成建設に入った、ということだと思います。

     

     

    自分にできる範囲で、自分のやりたいことをやって、

    それが決して人を傷つけることなく、

    むしろ、少しでも誰かを喜ばせることにつながればいいな~

     

    とか呑気なことを考えて生きてたら、こんな大工が生まれました。(笑)

     

     

    もちろん、大工の仕事には学歴なんて関係ありませんし、自分は大工としてはまだまだ未熟な身ではありますが、

    「東大卒大工」というのがお客様や会社の仲間、協力業者の方などとの話のタネに少しでもなればと思いつつ、日々を過ごしています。

     

    ということで皆様、今後とも何卒よろしくお願いいたします!

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大工の日々―平成建設職人集団
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