こんばんは。大工の山中です。
先日行ってきました。静岡ミニ削ろう会!
写真は大先輩土屋さんによる薄削りです。
「削ろう会」というのはカンナの薄削りを競う大会で、いかに薄いカンナ屑を出すかを追及する者たちが集う大会なんです。
上の写真が年に一度の全国大会ですが、今回は静岡限定(?)のミニ削ろう会です。
さすが土屋さん、難なく10ミクロン以下を出してます。
ミクロンという単位を皆さん聞き慣れないかもしれませんね。10ミクロンというのは100分の1mmに値します。
薄過ぎてカンナ屑の先が透けて見えます。
がしかし、100分の1mmでは優勝なんて出来ません。
優勝するには2~4ミクロンのカンナ屑を出す必要があるんです。
聞くところによると、もはやそれは神の領域だそうです・・・。
とまあ、なんともマニアックな大会です。
参加者は大工だったり、建具屋だったり、木工家だったり、ただただカンナが趣味な人だったり・・・。
こんな大会が生まれるぐらいですから、それだけカンナは奥が深く、難しい道具なんです。
なでしこ大工もカンナの勉強に熱心ですね。
正直な話、私そこまで薄削りに興味ありませんでした。
ですが最近名の知れた大工と知り合う機会があり、その人はこう言ってました。
「私も薄削りにそこまで興味があったわけではないけど、私の知り合ってきた大工の多くが削ろう会に関わっている」
そう、名工は名工同士つながっているんです。
「削ろう会」は大工ならば誰でも聞いたことあるはず。
その「削ろう会」は全国の名工が顔を合わせる良い機会だったりするのでは?
そうした名工の話に私はとても興味があります。
私の経験上、名工と呼ばれる人は腕が良いだけじゃなく、話も面白いんです。
今年の本大会は小田原です。
今年はカンナの腕を磨くいい年になりそうだ。