つづき
市売協同組合をあとにし、瀧本は長野県へ
T様邸のイメージの元となる、ある庵を訪ねました
庵は閑静な山の中にひっそりと佇んでいました
玄関です
中に入ってみると
T様邸では玄関は平松さんが担当しています
さらに奥に進むと
井桁の吹き抜けです
梁が幾重にも立体的に交差しています
古材に染み込んだ黒
漆喰の白
照明のやわらかい橙
その下には囲炉裏がありました
火をおこしたときに直接木に熱が当たらないようステンレスの板が回してありました
ステンレスの留めがあるならきっと原田さんが担当するのだろう
そしてひと手間
T様邸のいろりを見れるのはまだまだ先になりそうです
振り返ると階段が
見上げです
さらに見上げると
空中に橋が
客室につながる渡り廊下でした
曲線の具合がなんともこ気味良い
そして、いろんなところに埋木が
どれが埋木かわかりますか?
そして付け梁のイメージ
外に出てみると
唯希さんの大好物が
そうです!くもです
そして
博康さんの独壇場
蔵です
鉢巻の部分がスタイリッシュです
T様邸の外壁がひと段落するにはもう少しかかりそうです
今回紹介したのは庵の魅力のほんの一部です
また、写真では伝わらない庵のスケール感、空気や皮膚感覚、彩度や香りなど
ここで感じたことを少しでも多く仕事に活かしていきたいと思います
そして鹿に見送られながら長野を後にしました
さぁ、早く帰って原田さんのご飯を食べよう!
完
おまけ:庵のバルコニー手摺
原田シェフの晩ご飯で英気を養い
いざドライブへ
深夜0:30
鎌倉宮を出発して
やってきたのは福井県
T様が長年古材を収集し、保存している倉庫から工事で使う材料を調達しに来ました
この日のメインディッシュはこれ
入口の門の屋根です
解体してこの倉庫に眠らせてから二十数年ぶりに動かしたそうです!!!
関係者からは「やっとこいつの出番がきたか」という言葉が
とても感慨深いものがありますね
しかし、本題はどうやって積み込むのか・・・
総重量1トンにもなるこの屋根を動かすのは至難の技
ある程度バラして小分けにして積むのか
それを元に戻すことを考えるとなかなか手が出ない・・・
と、そこにやってきたのはT様邸御用達、運びのプロフェッショナル
ダイヅケをぐるり
リモコンをポチっと
荷台にどーーーーん
しっかり養生もしてこのとおり
わかりにくいかもしれませんが、一連の作業を目の前で見ると圧巻である
そしてプロは風とともに去って行きました
つづいて、稼いでもらった時間を利用して
少し離れた市売協同組合なる場所へ
山
山
山
あたり一面丸太の山です
そしてこの大きさ
普段製材された状態で目にするものの元の姿
これを山から切り出し、建材にするまでの労力
とてつもない工程を我々はとばして仕事をさせていただいているのだなと、改めて実感しました
と、同時に機械のない時代の人たちはどうやってこんなものを扱っていたんだろうかと
当たり前のことは当たり前じゃなのである
そんな当たり前に感謝を忘れず、日々精進したい
瀧本です
つづく
おまけ:鎌倉家の水曜日
こんにちは、大工工事部四課の石川です。
最近、夏のような暑い日が続いていますね。体調は崩していませんか?
12月から始まった現場も、早いもので、もうすぐ半年が経とうとしています。
3月にお蔵入りしてから、鉄扉周りを中心に作業をしてきましたが、いよいよ終盤です。
前回のブログで、鉄扉の外枠の取り付けが無事に終わり、続いて「霧除け」を取り付けていきます。
「霧除け」とは、雨が入らないように、開口部の上部に取り付けられる、小さな庇のことです。
小さなと言っても、今回の霧除けはかなり大きいです。
まずは、組み立てる前に、垂木が乗っかる部分、「口脇(くちわき)」の加工をします。
途中まで組み立てて、垂木がちゃんと納まるかを確認し、一度ばらします。
組み立ててしまうと、手が入らなくなってしまうところが出てくるので、先に塗装をし、組み立て開始です。
ちなみに塗装は、タッキーこと瀧本君にお願いしました。
このように作業の都合上、先に塗装をしなければいけないところは、瀧本君にお願いしているのですが、上達が早いですね!
まずは、腕木を支える「持ち送り」の取り付けです。
持ち送りには古材を使用しているんですが、繊細な彫刻が目を引きますね。
加工をするときは、ドキドキでした。
垂木掛け、梁を入れて、垂木を並べていきます。
この時点で、小さな庇には見えなくなってきましたね。
屋根工事でも使用した化粧野地を貼り、破風、淀、上野地と進めていきます。
写真ではわかりにくいですが、破風の幅が壁側と軒先で違うのがわかりますか?
同じ幅だと、正面から見た時にごつく見えてしまうため、軒先側を3センチほど小さくしてあります。
先日、鉄扉も入りました。
やはり、小さな庇ではなく、大きくて立派な庇ですね。
下の段にも霧除けを取り付けたら、完成です。
一方、おじさん助っ人が活躍している中、フレッシュな助っ人二人も駆けつけてくれました。
5月より、大工工事部四課に配属された、内川君と久保田君です。
みんなのマイカップを洗っているのが、内川君。
歯ブラシでゴシゴシ、久保田君です。
二人のおかげで、本屋、蔵の墨消しがほぼ終わりました。
もう一人?もう一匹?助っ人登場?
多いときで8人の大工で作業をしていたので、賑わっている現場が気になって見に来たのかもしれませんね。
今後は猫の手も借りるかも…
花粉症の時期が過ぎたのにもかかわらず
くしゃみと鼻水が止まらず
あれ?また花粉症の流行にのれなかったのかな?
と思っていたのですが
どうやら最近流行りの「黄砂アレルギー」みたいです。
黄砂に付着した汚染物質がアレルギー反応を起こすみたいですね^^;
皆さんご注意ください。
改めまして大工工事部のながともです。
連休は・・・・
東京某所に出没したり・・・
暖房から冷房にシフトチェンジするので
エアコンをお掃除しました。
もっといろいろしてますが本題に移ります。
さて前回に引き続き新人研修の模様です。
大工1年目の彼らにとって待ちに待った瞬間
「道具支給」です。
もちろん自分で買いそろえるのもありますが
必要最低限の道具は支給されます。
布谷大工、小林大工から安全に工具を使用するためにレクチャーを受けます。
昼休みも熱心に新人たちが小林大工に質問しています。
新人研修は3日間ですが、
道具が支給された一日目から
ノミを研ぎ始める子もいました。
ローマは一日にして成らずといいますが、
刃物研ぎも地道にコツコツ・・・が大事ですね。
・・・・・・・・
すみません。最近サボってます^^;
大分前に解体を手伝いに行ってから
ノミの刃先が残念な状態なままです(;'∀')
彼らに倣って私も初心にかえって研がねば。
と、また少しソワソワしました。
新人研修が無事終わり、彼らは現場に旅立ちます。
彼らと共に、気持ち新たに、
明日も事務所に行ってきます(`・ω・´)ゞ
みたいです。まだ見ていません。
夜光虫の影響で海が光っているニュースを見ましたが
最近の日没は遅いため明るい海沿いを帰るのでこのまま見れずに終わりそうです。
どうも。渡邊です。
5月に入り、5ヶ月目突入です。
普段の住宅なら2棟目の終盤戦ぐらいの時間が流れました。
やりたいと手を挙げた持ち送りの雲は終了しました。
先代の作品を参考にし、
いくつかの試作を重ね、納得のいく形を模索しました。
刻み総数31カ所!
奇数なのはワケあって一個だけ平松さんがやりました。
やった人にだけわかる難しさがあります。
数年前の上司から言われた言葉
「本番で練習するなよ」
わかる人にはわかるはず。
初めての仕事に対してどう向きあうのかはひとそれぞれです。
このとんがっている部分「背峰(せみね)」と呼びます。
小川さんに教えてもらいました。こんな細かい部分にも名称があるのは驚きです。
まだまだ勉強不足でした。
各所に散らばった先輩たちが着々と取り付けて
助っ人の先輩たちが外壁をまとめてくれます。
先輩ばかりの現場です。
塗装屋さんも随時仕上げてってくれます。
垂木同様に背峰部分だけ白くなりました。
いい感じです。
と、まぁ今回の現場ネタはもうないので
告知しまーす。
6月11日(日)神奈川県辻堂海浜公園にて行なわれる
「辻堂ローカルマーケット」に平成建設も出店します。
内容は工具を使って折り畳みラックを作る企画です。
ご興味ある方、お近くの方ご参加ください。チラ見だけでも結構です。
雨天は中止となります。
お待ちしております。