こんばんは。大工の山中です。
先日、「鳥総立て」に立ち会ってきました。
鳥総(とぶさ)とは、木の梢を表す古語だそうです。
お正月や、家を建てる際の最初の一本を伐った後、
斧で株の中央に切り込みを入れ、
切った木の梢をを挿して、木の再生を山神に願う神事を「鳥総立て」というそうです。
また塩・酒・魚を供え、鋸や斧などの山道具を揃えて置き、
伐木の安全を祈る意味合いもあるそうです。
今現在、住宅でこのような神事を行うことは滅多にないでしょう。
「斧(ヨキ)立て」などに名前を変え、日本各地で行われ、
伊勢神宮では式年遷宮のため今でもこの儀式が続いてるそうです。
伐木を見たのは二度目ですが、魅入ってしまいました。
こうして粛々と伐られた木を目にすると、大工として木材を下手に扱えないなと感じます。
川上では何十年何百年と育てられた樹木が伐られ丸太となり、
川中ではその丸太が製材所で挽かれ木材となり、
川下ではその木材が大工の手により家となり、家具屋の手により家具となる。
木の使い手の一人として、手にした木材のルーツを感じ取りながら鋸を挽こうと思います。
こんばんは。大工の山中です。
先日行った技術テスト、実はみんなの真剣な顔を撮れる良い機会でもあるんです。
でも撮れるのは真剣な顔だけじゃなく・・・
なでしこ大工の女子会も撮れました。
試験中は気が張ってたので、昼休みは皆リラックスしてます。
こっちでは大工1年目の同期会が始まってますね。
こっちは現在首都圏勤務と、元首都圏勤務が「そっちはどう?」と言い合ってますね・・・たぶん。
真剣な眼差しが並ぶ実技試験、
昼休みには気を緩め、
自信のない面持ちで道具検査をむかえ、
実技採点では一喜一憂、
試験を終えた人が増えるにつれ、加工場が笑顔で溢れていきます。
実技テストではホントに若手の色んな顔が見れました!
次回どんな顔が見れるか楽しみです。
そういえば厳しい試験官の油断した瞬間も・・・
福田さん!ご飯粒ついてますよ!!
おはようございます。大工の山中です。
北村さんや会社のfacebookでもお伝えした通り、行いました技術テスト!
対象は1~3年目総勢37名!
さすがに平成大工全員を対象にすると規模が大きくなり過ぎて大変なことになっっちゃいます。
今回は構造系、墨付け刻みのテストになり、1年目、2年目、3年目で課題がそれぞれ違います。
では早速、今回の優勝者を発表します。
3年目・・・・・・駒井剛!
2年目・・・・・・日高尚吾!
1年目・・・・・木村充宣!
3人とも完成度・作業時間・道具検査の3項目全てで好成績をたたき出し、見事1番に輝きました!
おめでとうございます!
そして参加者全員お疲れ様でした。
完成出来て自信となった人、中には歯がゆい思いをした人もいるかと思います。
ただ共通して言えるのは、やっただけ身になったはず。
これからも仲間と切磋琢磨して自分を磨き続けていきましょう。
おはようございます。大工の山中です。
今日は仲間の紹介、
こちらが大工歴0年、後澤です。
加工場で家具に使う木材を仕上げてる様子ですね。
現場名は後澤様邸改修工事・・・・・そうこれ日曜大工、Do It Yourselfです!
つまりこれは後澤の仮の姿、本当の後澤は・・・
設計士です
設計士が描き、大工が作る。そして建築は形となります。
けれども設計士は描くだけ、大工は作るだけ、それではお互いを理解できません。
時には設計も玄能を振り、時には大工もペンを握る。
相手に歩み寄ることが大切ですね・・・設計と大工に限らず。
まあそれはともかく、設計士も大工も技術屋です。
日曜大工後澤を見てるとやっぱり感じます。
みんなものづくりが好きだと
こんばんは。左官屋見習いの山中です。
左官好きが勢い余って、先日左官の講習会に参加してきました。
もちろん参加者は皆左官屋さん。しかもほとんど左官歴10年以上やってるような人たちばかり・・・。
教わる人が一流の左官屋さんなら、教える人は超一流の左官屋さん。
教える内容も最上級の左官仕事「大津磨き」です。
相当場違いな素人丸出しの自分でしたが、それでも「大津磨き」にチャレンジ!
ピザ窯が土台です。中塗りで曲面を整えてきます。
仕上の土を塗りひたすらコテをあて続けます。だんだん光ってきたかな?
ちなみに施工内容は省略してます。配合とかいろいろ複雑です。
無事に磨きあがりました!
私なりに努力しましたが、素人の努力で仕上がるような仕事ではありません。
左官屋の友達が私のミスをカバーしつつ、見事に磨きあげました。
講習の内容はもちろん大満足です。しかしそれ以上に、
教わる側の、何十年のキャリアがあっても学ぼうとする姿勢。
教える側の、いつまでも新しいことを研究、挑戦する姿勢。
そうして得たものを惜しまず、伝え広める姿勢。
刺激受けまくりの講習会でした!