こんにちは 大工工事部の平松です。
もう秋ですね。
昨年に続き、今年もサンマは不漁だというニュースを聞きました。
そんな中で近所の方から産直のサンマを頂き、大変ありがたくいただきました!
サンマにビール。CMみたいで幸せな時間でした。感謝!!
いよいよ建て方の開始です!
まずはマンモスから。さすがの存在感ですね。
これで1トン近くの重量になるらしいです。柱も欅という事で、ここだけで相当な重量です。
天気にあまり恵まれてはいませんが、少しずつ形が見えてきました。
やはり通常の新築工事のように次々にとは進んではいきません。
竿車知を組むところや、長枘がある場合は組む道中であたってしまう部分を鋸や鑿で取りながら進めていきます。
順番もすごく大事で、よく考えて組んでいかないと大変な事になってしまいます。
またバラす事も想定して、枘(ほぞ)や大入れの固そうな所に石鹸をつけておく戦法(謙治さんから教えてもらいました)は調子良さそうです!
さすが親分!現場もいい匂いになって、一石二鳥?な感じです(笑)
建て方部隊は仕事終わりに毎日ノートをつけていく事にしました。
毎日多くの注意点があるので、またやるのに全部覚えておくのは困難だという話になりました。(特に自分は怪しいです)
建て方はチームワークも重要だなと再認識しました!
同時に昔の人はレッカーも足場もないのにどうやって建てたり運んだりしたのだろうか、と改めて古き日本の木造建築のすごさを実感しています。
建て方に夢中になっていると、加工場の中では気になる卍の刻みもスタートしていました。
組む時の梁の動きをイメージして、マクリを斜めにしてあるそうです。表面からマクリの深さを1ミリ単位で墨がしてあります。(今だに僕にはできる気がしません)
墨つけ技術や精度も相当ハイレベルなものだと思います。休み無くやっていた小川さんもこれでようやく墨付けから解放されたようです。
本当に長い間お疲れ様でした!!
これからどんどん形が見えていきます。あっちもこっちも目が離せません!
こんにちは 大工工事部 平松です。
Bリーグ、始まりましたね!
たまたまテレビつけたら開幕戦をやっていたので釘付けになって見ていました。
高校の時から知っている(こちらが一方的に)選手も出ていたり、地元出身の選手もいたりして燃えました!
久々にバスケしたくなりました。これからも応援していきたいと思います。
雨が続いていますが、天気と睨めっこしながら仮組みがスタートしています!
まずは土台から。基礎がある想定で、高さをシビアに見ながら土台を据えていきます。
土台を刻んでいたのは3月でした。あれから半年も経っていることに驚きです!
建て方といったらこの男、千秋さんも再戦しています!
ちょうど悩む大工の姿を撮られていました(笑)
基礎のない土台据えなんて誰もやった事ないですから、こうなっちゃいますよね。
基礎のありがたみを実感しました。今後の色んな事を想定して進めていきます。
同時進行で加工場では蔵の小屋部分の刻みが行われています。
大工工事部の大親分、謙治さんも応援に来てくれています!
親分、彫刻用電動鑿 (通称「ぶ~ん」) が大変気に入ったようで、ご満悦です(笑)
墨つけも終盤。どうやら吹き抜けの梁で、凄い事に挑戦するみたいです!!
吹き抜けの梁を卍(まんじ)に組むようです。
思わず「マジですか!?」って聞いちゃいました。
この4本が一体どう組み合わさるのか・・・ワクワクしますね!!
こんにちは 大工工事部の平松です。
雨が続いて、急に夏が終わったような感じがしますね。
先日、T様邸の中打ち上げがありました!
日頃と全然違う姿を見ることができて、とても楽しかったです(笑)
今回は通し柱について書かせてもらいます。
この現場では、吹き抜けの角に4本、通し柱が立ちます。
4本とも四方から梁や差し鴨居が差さってきます。そのうちの1本が例のマンモス梁です。
500キロオーバーの欅(けやき)の塊です。
牙のようなものは竿車知の竿部分です。
こちらは上の竿には梁、下の竿には差し鴨居がおさまってきます。
ホゾの根元から竿の先端までを少しテーパーにしてあります。
ホゾ穴の方もそれに合わせて斜にほってあり、組むときに苦労しないよう工夫してあります。
さらに曲がった大物の梁が二本、マンモスに当たってきます。
柱を入れた状態だとここでは組めないので、柱がある想定で当たる部分をひかりつけました。
正直、小屋組みの後にこんなに仕事があるとは思っていませんでした。
4本ともまとまって、ようやく一段落ついたという所です。
一方で、外の様子もだいぶ変わってきました。
昔お世話になった工務部の先輩方が足場を建てに来てくれました。
いよいよですね。仮組みが始まります!!
こんにちは 大工工事部の平松です。
少しご無沙汰しています。
もう9月になりました。猛暑から少し解放されたような感じがします。
今年も台風が続々と来ていますが、10年住んでて沼津周辺で大きな被害のようなものを感じた事はありません。
愛鷹山のおかげだと聞いたこともあります。今年も被害が少ないことを祈っています。
今回は小屋組みを振り返って、定点で写真を撮ってもらっていましたので、載せたいと思います。
刻みながら組んでいくという形だったので一体どのくらいかかるのか、正直読めない部分もありました。
想像以上に様々な苦労がありました。
木のねじれや反りが判明した時には、墨を打ち直したりもしました。
多くの大工さんの知恵や苦労を目の当たりにしました。いい経験させてもらいました。
これで仮組みの時は小屋に関しては一度組んだのでスムーズにいくはずです!
さて、今回は変わった埋木をやらせてもらったので載せたいと思います。
上下逆さまに置いてありますが、この梁はもともとの欠損が大きく、自重により置いただけで反ってしまうような事になっていました。
このままだと芯墨も打てないという事で、車知を応用したような補強をしました。
ん~、墨を見せたかったのですが、見づらすぎますね(^_^;)
墨どうりやるとこうなりました!
こんなやり方、見たことも聞いたこともなかったです。ただ、自信をもってこれで補強できましたと言えます。
片方は込栓にボンドをくれてガッチリと、もう片方は車知栓をいれて、もし今後も曲がったりした時に調整が効くようにしてあります。
車知で通りを良くした後に両側に埋木しました。
最終的には壁になって見えなくなってしまう所ですが、大工らしい仕事で補強できた事が嬉しいです。
またひとつ思い出に残る梁が増えました。
牛梁みたいに一本づつ名前つけていきたい、と思うようになってきました(笑)
これは唐澤さんとマンモス梁と呼んでいる、おそらくこの現場一番の重量となる梁です。
四角いから仕事は簡単かなと思ってうかつに手を出してしまいました。
ただいま格闘中です。またの機会にその模様をお伝えできればと思います!
こんにちは 大工工事部の平松です。
先日、娘にラジオ体操に連れてってもらいました。
大人は僅かしかいなかったですが、付き添いのフリして真剣に取り組ませてもらいました!
30歳過ぎて分かるようになったラジオ体操の凄さ。いつもより体の調子良かったです。
大人の方々、オススメです!!
気になる小屋組みの方は、無事棟木が上がりました!
組みあがって初めて分かる小屋組みの全貌です。
これまで苦労して刻んできた分、棟木が上がった時の感動も大きいです。
が、正直ホッとしたという気持ちの方が強いです。棟梁の小川さんの心労は計り知れない事だと思いました。
棟木の下には4本の筋交いが入ります。最後の2本は唐澤さんと僕の合番で同時におさめていきました。
最後の調整をして、無事棟木がおさまることを確認しました。
ちょうど棟木が組み終わった時にお施主様と設計の方が来られました。
すぐにバラして次の刻みの段取りをしなくてはならなかったので・・・一番いい瞬間を見てもらえて良かったです!
バラすのも慎重に、また組む時のことを考えて段取りしながらバラしていきました。
次の刻みは、2階の柱です。
束と同様、シビアな仕事になっています。
他にも通し柱にかかる梁や差し鴨居の仕事があります。
もう少しかかりますが、仮組みの方も徐々に段取りが始まっていくのではないでしょうか。
建て方の模様も随時載せていきたいと思います!