こんにちは 大工工事部の平松です。
きのう帰りに新人の時お世話になった工務部の大先輩に数年ぶりにお会いしました。
十年経っても忘れられない思い出がいろいろと湧き出てきました。
ちょうど目の前の仕事の難しさに愕然としていたところでした。心強い後押しをしてもらえたような気がして、とても感謝しています!
この曲がったの、やはり強敵でした。
上に掛かったり下をくぐったり、入り乱れです(笑)
渡邊さんから「命がけでやれよ」との言葉をいただきました。
この言葉もそうですが、一生忘れられない仕事になると思います。
組んでみないと解決できないところがあったので、手間はかかりますが、一度組もうという話になりました。
このあたりの仕口は自分の方で刻ませてもらいました。
気になってた下にくぐる箇所のくっつき具合も無事解決して、ホッとしているところです。
命、減った気がします(笑)
上にかかったところを下からのぞいた写真です。
かかりの浅いところにはダボもいれてありますが、それだけでは不安なのでさらにボルトで補強する工夫もしました。
新築の土台で使っているザボールという金物を埋め込み、上から締めつけます。
新旧の技術の融合がしてあるような箇所になりました。
組んでみて思うことは、やはり墨の精度がすごいという事です。
刻んでいる人が口をそろえて言っています。
実物がないのに頭の中でこのイメージができている事は本当にすごい事だと思います。
墨つけは小屋組みが始まりました。
さらに難しそうな仕事が待っているようです!!
命、なくなっちゃいそうですね(笑)
おまけ
彼も命がけです(笑)
こんにちは 大工工事部 平松です。
刻みに入って早くも2ヶ月経とうとしています。
時間が経つのが早くて、あっという間に夜になっている気がします。
体もだんだん慣れてきたようで、体内年齢も上昇傾向にあります。
15歳は無理そうです。期待させといてすいませんでした。
最近よく昼飯にこれを食べてるからかな。
カツカレー大。
このサイズ感を知らずに頼むと胃もたれします。
カロリー消費の激しい日は昼にこれを食べて乗り切っています!
そういえば年末に鎌倉の現場行った時のランチも衝撃的でした。
偶然その時、ものすごくおなか空いていたのでなんとか完食できました!
次の日までお腹空かなかったですが(笑)
暴飲暴食はやめましょう。。。
今回は柱の刻みです!
梁を横にし、下からホゾを差しながらひかっていきます。
柱ももちろん曲がったりねじれていたりしています。
梁と同様に小川さんがひかり板で墨をしてくれてあります。
梁より柱が大きいところもあります。
角出しといって、上に少しかぶらせるようにしておさめていきます。
反対に梁が柱より大きくて、横に角を出すところもあります。
どのくらい出すのが美しい納まりなのか。
そのあたりの美的感覚もいろんな人たちから話を聞きながら勉強しています。
通常だと柱を刻むのに鑿だけで仕事をするところだと思います。
今回は規格外の大きさの柱ばかりで、さらに全ての柱をひかりつけるということもあり、作業効率の良い方法を求められます。
そこで、このような新兵器も大活躍しております!
上がエグリカッター。下は小型のベルトサンダー。
木をエグり取りたい時に使える品物ですね。
荒ぼりしたり、微調整するのに重宝しています。
柱は予想よりも順調に進んでおります!
一方で梁の刻みでは・・・
そろそろこのひときわ曲がった梁にも手を加えようとしています!
これは・・・明日もカツカレーだな!
こんにちは 大工工事部 平松です。
連休は前半戦に実家の長崎に飛びました。
父が3月で定年退職したため、子供、孫が数年ぶりに全員集合しました。
40年仕事一筋、そういう人でした。全く違う仕事ですが、働くということを背中で教えてもらった気がします。
少し休んだらまた仕事するみたいですが(笑) そういう人です。
弟は報道関係の仕事なので、しばらく震災の影響で会社に缶詰だったようです。
様々な傷痕を感じながらも、久しぶりに集まった家族と色々と話すことができて、有意義な時間を過ごすことができました。
今回は〝ひかり板〟のことを書いていきたいと思います。
前に載せてもらったひかり板です。
その時はてっきり自分が解読してうつしていくものかと思っていましたが、小川さんがそのまま相手にうつしていく作業までしてくれています。
今回、その作業に密着させてもらいました!
まずは写し取る作業です。
指矩の分、返してますね。指矩の幅が五分だから、〝五〟と書いてあります。
板の後ろに3寸角をつけて安定させてから角度を写しています。
水墨からの返りも両側から正確に写しとり、結びます。
ひかり板ができたら、そのまま受ける梁の方に写していきます。
芯と返りを正確に合わせて動かないように固定したら、正確に写し取ります。
刻みをやっていると、墨の正確さ、わかりやすさが分かってきます。
これまで何ヶ月にも及ぶ墨つけ作業。これからもまだまだ続きます。
刻みの方にも目を向けながら、自分にはわからない部分で多くの工夫、苦労がなされている事と思います。
これからも少しでも多く吸収し、伝えることが出来たらと思います。
こちらでは、刻む前にダンボールで確認作業をしています。
オスを刻んだら、芯と水を写し、型をとります。
メスに墨はしてありますが、鑿をいれる前にこれで確認しています。
着々と進んできました。 部分的に組んで長さや矩の確認をしています。
並行して柱の刻みも始まりました!
人員も続々と動員されてきています。
毎日が見所満載です!
またやっちゃいました。
長澤ブログファンの皆様、期待を裏切ってすみません。
題名ってなかなか悩みどころなんです。
さすがブログの大先輩、調子のいいやり方を知っていますね。
ようこそ こちらは大工工事部の平松のブログです。
先日、保険屋の小母さ・・・きれいなお姉さんが、「作業服の人を見ると萌えます!」と言っていました。
テンションが上がるというような意味合いでしょうか。
そういう使い方するんだ!と学びました(笑)
という事で、今日は大工の萌えポイントを紹介していきたいと思います!
まずはこれ(笑)
胴縁カッターをアレンジしました。
大工さんしか意味わからないですよね(笑)
通常の状態はこうです。
超マニアックですいません(笑)
なぜアレンジしたかというと、建具があたる柱の面を平らにするという難問に直面したからです。
一見四角の平らに見える柱も、建具が当たるとなるとNGになるものばかりです。
さて、どうやってやろうかという所から話は始まりました。
自分なりに思いついたようにやってみましたが、なかなかの手間。
家の大きさは130坪もありますから、建具の数も相当あります。
少しでも早く終わらせる為に、小川さんから色々とヒントをもらいました。
過去に丸太に面を出すときにしていた仕事の話をしていただき、その話を元に今回の問題を解決する策を練りました。
上端がとりたい面です。柱がねじれ、反っていることが伝わるでしょうか。
これを芯墨から平行に、きれいに面をとりたいということです。
まずは同じ幅で作った定規を芯から平行に、両側に打ちます。
この段階ではビスを打っても大丈夫な部分がまだ残っていますから、面をとるならこの段階でやるべきですね。
そして特製胴縁カッターを定規に滑らせていくと、芯から平行な面をとれるというわけです。
安い材料でなかなか完成度の高いものができたと思います!
シンプルさと、安さ、早さ、高ナットのシルバーが萌えポイントです。
全ネジとナットでのばした部分が盤の下端と平らになるようにしてあり、定規のキワまで取ることが可能です。
前にお伝えした特製ルーターに近い考え方ですね。
しかしルーターとはパワーが全然違います。
硬いケヤキも難なく平らにしていってくれました。
過去には何度も硬い木のねじれや反りに困った経験があります。
この特製胴縁カッターがあれば・・・今後の仕事にも大きな可能性を感じますね!!
まことに勝手な見解ですが、面を出すのが格段に早くなって、小川さんもだいぶ萌えてくれていたと思います!
こんなので萌えてくれるのはタッキーくらいでしょうか。特製折りたたみ棚です。
どんな状況でも整理整頓は心がけたいものです。使い方もアレンジしてます(笑)
使われていないものがあったのでちょっとお借りしました。
話は変わりますが、新顔もチラホラと応援に来ております。これまでも撮りそびれた方もいます。
2課の駒井大工です!
大工工事部は人数が多いということもあり、1課、2課、3課、4課に分かれています。
最近のメンバーで言うと、千秋さんと自分は1課。写真の駒井大工が2課。小川さんとタキレンが3課。博康さんが4課。
社内事情ですが、全部の課の人がいるなんてなかなか見られない光景です。平成大工集団、総力戦ですね。
今後どれだけの社員大工が関わっていけるのか、というのも楽しみです。
ブログを書いてくれる人も出てきてくれるとイイなー(笑)
こんにちは 大工工事部 平松です。
先日の九州の地震の映像は衝撃でした。
熊本城をはじめ大型建造物や民家が倒壊しているのをみると、大工としてもショックが大きいです。
自分の地元が長崎県というのもあり、色々と心配もつきないですが、今何もできないことがもどかしい思いです。
一日でも早く元の生活に戻れることを心より祈っています。
前回は梁の刻みに入ったところでした。今回はこれまでにあった様々な仕事を紹介していきたいと思います。
まずはこれ。車知(しゃち)継ぎといいます。
古材には多くの箇所にこの仕事がしてありました。
昔からある伝統的な継手であることが窺えます。
古材の欅を削って作った車知詮(しゃちせん)を打って、強固な継手となります。
上に飛び出しているのが車知詮です。これは仮組みの為、抜けるように穴を開けてあります。
梁の成がちがうものを継ぐので、小さい方の形をひかって(型どって)、五分ほど入れ込みます。
小口にひかりつけるのは、これまでと違ってまたちがう難しさがあります。
次は兜蟻掛部分の面越(めんごし)という仕事です。
梁の上部が仕上がりとして見えてくるところはこのような仕事を求められます。
もう一息というところの写真です。
このあともう一度くせをとって、あとわずかのすきまを無くしました。
車知継ぎもそうですが、こちらが構えるような仕事は、先頭をきって渡邉さんが向かってくださいます。
頼もしい大工さんの後ろ姿を見させていただき、自分達も奮闘しています!
千秋さんの首なが鑿も大活躍していますね! 兜蟻を逆さまにして刻んでいるところです。
矢崎さんも応援で来てくれました。隠れる所にかすがいを打って、材がグラグラしないようにして仕事をしていますね。
博康さんが入り組んだ部分を攻めています。
このあたりが組み上がったらどのように見えてくるのか、いつマスクが取れるのか、とても楽しみです!
仕事が出来たらその都度組みながら、距離や矩を確認しながら仕事を進めています。
棟梁が近くで墨つけをしておられるので、刻んでいて迷うところもすぐに解消しながらできる為、とても効率的な配置です。
写真見るまで気付かなかったですけど、この日は5人きれいに平行に並びましたね(笑)
奥では梁の墨がまとまり、小川さんが1階の柱の墨つけが始まろうとしています。
何度も言ってるような気がしますが、刻みが進むにつれてますます昔の大工さんの技術の高さを感じます。
渡邉さんも「素晴らしい!」とおっしゃっていました。
未来の大工さんにそう言ってもらえるように、一丸となっていい仕事を残していきたいと思います!