引張りすぎて、すみません。
大工の福田です。
さあ、この柱を起こすのですが、どうしましょう?
建て方の段階から用意できていれば、今の時代、クレーンで吊ることができるのですが、
どうしましょ?屋根もできているので、クレーンで吊れません。
人力だけで何とか起こせるレベルではありません。
(ホントに、重いんです・・・汗)
そこで、室町時代と同じように(たぶんですが・・・)、4人で少し上げては、ウマをかませて、・・・を繰り返し、
途中からは梁からチェーンブロックで引っ張りました。
(室町時代にはもちろんない器械ですが)反則かな・・ハハ
この先長い間、お施主様をはじめいろいろな人の目につく柱を、
自分たちが建てたという充実感と、尋常じゃない程の汗に満ち溢れることができました。
皆さん、お疲れ様です。
最近本当に暑いですね。大工の福田です。
さあ、この紫檀を加工するのですが、
桜井さんからは、まだまだたくさんの教わるところがあるなと思いました。
墨したり、鋸入れしたり、機械使ったり、すべてに迷いがなくやっています。
それは、たくさんの経験と実際に作業する前のイメージトレーニングの賜物なのかと、
なかなか、一緒に仕事にすることが少ないため、少し前からこの日は近くで作業しようと思っていました。
昔から、職人の世界では仕事は盗んで覚えろと言われているので、絶好の機会でした。
盗撮になるのかもしれませんが、休憩時間にこっそり撮ってますよ(笑)
隣で、船底天井の下地を組んでます。
さあ、ホントに建つのかな・・・? 引張りすぎですかね。笑
さぼりがちで、すみませんでした。 ご無沙汰しております。
大工の福田昌平です。
タイトルの「シタン・コクタン・タガヤサン」は、唐木三大銘木と呼ばれる木材ですが、先日現場にものすごいのが、搬入されました。
紫檀の9寸5分角、長さ3600㎜の大黒柱です。(構造柱ではありません)
ウマが真ん中寄りにおいてあるのは、一人で片方に体重をかけて移動させるためなのですが、 今回は、重すぎて無理です・・・(笑)
大上司の桜井謙治さんが
「しょーへー、何㎏ぐらいあると思う?」
「いや、わかりませんが、想像を超える重さです。はい。」
謙治さんも、大きさ・重さにびっくりしていましたが、
「気乾比重が約1.0ぐらいだから、軽く300㎏は超えてるな!」
と言われ、重さもそうですが比重までも頭に入っている
謙治さんに脱帽でした。
さて、どう建てましょうか・・・汗
「平成建設の内製化」とは…、
と、大きなタイトルをつけてしまいましたが、
ひとつは、営業が、設計が、監督が、職人が、みんなが、
お施主様の方を向いていることではないでしょうか。
遅れました、お疲れ様です。大工の福田です。
そんな思いを表現させて頂けた部分を、
I様邸からご紹介させて頂こうと思います。
小上がり、ハンガーパイプ、収納棚の高さなど、図面や口頭だけだと
伝わりづらい部分は、現場でご提案したり、
デッドスペースを最大限なくすため、下地から多いに検討したり、
テレビを見るときは、布団が見えないよう、
そして、その扉を引き戸にすると、裏のウォークインクローゼット入口が
狭くなってしまうし、布製ブラインドだとイメージが合わないため、
扉が上がってスライドする新しい収まりにも挑戦しました。
しかも、下駄箱も階段下収納内まで目いっぱい活用するため、
なんと、スライド式になっております
私たちの造るモノは、大量生産されたものでもなく
作り手個人のみの想いが込められたものでもありません。
お客様とのいろいろなやり取りがあり、実際に使われたりする
空間や生活習慣を知っている私たちだからこそ、お客様のことを考えた
最善の一点ものが、ご提案・造らさせて頂いけていると思っています。
それらがやはり、「平成建設の内製化」の強味の一つだと思っています。
ちなみにこの物件の詳細はこちらです。
皆様、こんばんは。
大工の福田昌平です。
I様邸リニベーションで一番の見せ場、
HEISEI DESIGN STUDIO 現場密着ブログ「白い畳×墨の建具」
のタイトル通り、白い和の空間の掘りごたつを、ご紹介しようと思います。
樹種は、白い和の空間にも合う、栗の木で制作させて頂きました。
ただ、無垢材はプリント合板などとは違い、どうしても反りや狂いが、
多かれ少なかれ出てくるので、天板の反り止めをどのように対処するかが、
一番難しいと思います。
しかも、反り止めでよく用いる吸い付き桟などは、こたつの井桁にあたらないようにすると、
短くなって効果が薄くなってしまったり、こたつ布団を挟むと安定が悪くなったりするので
木口から止めることにしました。
さらに、天板表から見たときに、その空間のイメージを損なわないよう、
下端だけにしてあります。(手間はかかりますが…汗)
そして、足にも一工夫。
お施主様に一年を通して快適に使っていただきたいという想いから、
根元のブロックが外れて、布団を挟んだ時とそのままの時の、
天板までの高さを調整することができるようになっています。
ちょっと自慢気ですが、白い和の空間にぴったりの一点物の
掘りごたつができたと思っています。