• March
    22
    2016

    刻みスタート!

    こんにちは 大工工事部の平松です。

     

     

     

    卒業シーズンですね。先日、娘の卒園式に行ってきました。

     

    いろんなことにチャレンジして、できなくて泣いたり、できるようになって得意げになってたりした姿を思い出し、とてもグッときました。

     

     

     

     

     

     

     

    ここにも色んなことに立ち向かい、皆が帰ったあとにこのような姿で残された仕事を見て研究している人がいました。

     

     

    笑いをこらえてぶれてしまいましたが、いつもの彼です。

     

     

     

     

    現在彼は小川さんの下で墨つけをしています!監視下とはいえ、だいぶ凄いことをさせてもらっていますね。いい経験です!

     

     

     

     

     

    しばらく後ろから見てて、そういえば自分も昔こんなことしてた!と思いました(笑) もちろんそのまま僕も一緒に研究です。

     

     

    そしたら大工さんが何人も集まってきて・・・なんだか加工場がざわざわしてきました。

     

     

     

     

    そうです。ついに、〝刻み〟が始まりました!!

     

     

     

     

     

    ベテラン大工の渡邉さんです。とても名高い大工さんなので、この場に出させていただくのも少し恐縮してしまい・・・・ません!

     

     

    僕らはさらに貴重な経験ができると確信しました。

     

    以後よろしくお願いいたします!!

     

     

     

     

     

    まずは土台から。柱のくるところにホゾ穴をあけているところです。ホゾは今回柱が平均太いということもあり、1寸五分の穴をあけます。

     

     

     

     

     

     

     

    今日は僕のお兄ちゃん大工でもあります大山さんが見に来られました。

     

     

    前はよく似ているねといじられましたが、最近誰からも触れられなくなってしまい、お互い寂しく思っています(笑)

     

     

     

     

     

    近所の通りすがりの方も見物に来られることもあります。

     

     

     

    自分が言うのもなんですが、こんな機会あまりないことだと思いますので、大工さんであるない関わらず多くの人に触れ合ってもらいたいなと思います。

     

     

     

     

     

    最近デザイン部の方が写真を撮りにきてくれています。自分が撮ったものと仕上がりが全然違う(笑)

     

     

    ポスターでありそうな感じですね。これからはなるべくこちらのかっこいい写真を使わせて頂きます!

     

     

     

     

     

     

    さて、自分はというと・・・ボーナスステージ(梁の埋木)がありましたので、

    少しソロ活動をしています。

     

    といっても、古材が重くて近くにいる色んな人たちに

    助けてもらいながらですが(笑)

     

     

     

     

    これまであまり技術的な事を書けていないので、埋木での小ネタをひとつ。

     

     

     

     

    古材はとてもかれている(乾燥している)ので、鑿をたてるとボソボソになりがちです。

     

    特にこのクリの木はそうでした。

     

    これまで確認しているだけで、ケヤキ・クリ・ヒノキ・スギ・マツがありました。燻されていい色がついていますので、見分けるのがとても難しいです。

     

     

     

    鑿を切れるように研ぐ事はもちろんとても大事な事ですが、ボソボソになって困ったなという時に

     

     

     

     

     

    少し濡れ雑巾でふいてから・・・

     

     

     

     

    鑿だてすると、調子がいいです!

     

    小ネタですが、古材に限らず色んな所でも応用できる事かなと思いましたので載せてみました。

     

     

     

     

     

     

     

    さあ、いよいよ〝刻み〟だしましたね~。

     

     

    次回もお楽しみに!

     

     

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    Profile | 大工


    平松 哲朗(ひらまつ てつろう)

    一級建築大工技能士

  • March
    17
    2016

    磨いております!

     

    こんにちは!

     

    大工工事部のながともです。

     

     

     

     

     

     

     

    木村大工の現場を離れ、

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    むむっ?!

     

     

     

    この風景は・・・?

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    いつもは撮る側の平松大工

     

     

     

    冷静かつ根気強く

     

     

    古材の埋木を進めております。

     

     

     

     

     

     

     

    私の向かいには坂内大工

     

     

    着実に一つ一つ丁寧に

     

     

     

    埋めております。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    石川大工は

     

     

    作業着も、腰道具も、靴までも白!

     

     

    清潔感抜群です^^仕上がった埋木も綺麗でした。

     

     

     

     

     

     

     

     

    平松大工は

     

     

     

    埋木をひたすらこなす大工の事を

     

     

     

    「埋木レンジャー」と名付けておりましたが

     

     

     

     

    「埋木キング(うめきんぐ)」と

     

     

    私はこっそり呼んでます。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    そんな埋めキングのみなさんに見とれてる・・・

     

     

     

     

    場合じゃないですね^^;

     

     

     

     

    私は

     

     

    サンダーという電動のヤスリ機で

     

     

    古材の表面の塗料を剥がしつつ、

     

     

    表面を滑らかにしてます。

     

     

     

     

     

     

     

    側面がBefore  上面がAfterでございます。

     

     

     

     

    3日間この仕事に携わらせていただきます(・ω・)ゞ

     

     

     

     

    明日も加工場にいってきます。

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  • March
    14
    2016

    大工とは大いに工夫することである。

    ふとこの言葉を思い出しました。その通りだなと思います。

     

     

    こんにちは 大工工事部 平松です。

     

     

     

    嬉しいことに、「ブログ見てるよ」とあちこちで言ってもらいました。

     

    思ってもみなかった反応を頂き、大変励みになります。頑張って完成までお伝えしていきたいと思います!

     

     

     

     

    古材の家に携わらせてもらうにあたり、今でも時間のある時はインターネットで何かいい情報はないかと検索しています。

     

    何かヒントはないか、いいやり方は載ってないか、必要な道具は? 考えることが無限にあって楽しいです。

     

    今の時代、検索すると知りたいことが色々出てきます。勉強になることがたくさんあり、これからもどんどん活用していきたいと思う一方、

     

    自分が最も知りたい部分の、実際にたたいている人の工夫、知恵、苦労話という情報が少ないなと思います。

     

    実際携わらないとわからない部分は多いですが、少しでも自分がこの場で提供していけたらなと思います。 

     

    大工さん以外の方にはわかりにくい部分も色々あるかと思いますが、もしかしたら後世に残るようなことにもなるかもしれませんので、大工が思ったように書かせていただきたいと思います!

     

     

     

     

     

     

    さて、埋木の方は続々と入隊してもらっているので、とてもはかどっています!

     

     

     

     

    今年一番の大型補強です。待ってました~、いよいよ厚木から博康さんが加わります!

     

     

     

     

    バスケ友でもあります、長身大工の坂内氏。

     

     

     

     

    長澤さんのブログでもおなじみ、重っさん。 さすが、大人の対応ですね~。 3ポーズ頂きました(笑)

     

     

     

     

     

    ついに埋木の一回戦目に終わりが見えました。二ヶ月も前の写真ですが、初代隊長の唐澤さんです。

     

     

    皆さんお疲れ様でした!

     

     

     

     

     

     

    一方で、墨つけの方は見たことない状況になっています!

     

     

    これは小口に出された芯を結ぶために、二本の糸を張り、それに指矩をあててポイントを出している状況です。このポイントを結んで、やっと一つの線になるんですね。

     

     

     

     

     

    これは小川さん特製の墨つけ用の台に梁がのっているところ。台はかなりの補強がされており、どんなに重たい材が乗ってもたわまないようになっています。

    台自体をシビアに水平にしているので、基準の面として使え、どんなに曲がった材でも水平や垂直を出す事が出来、とても便利です。

     

    さらにオプションで治具がつくられており、芯を回すのも楽にできる工夫がされました!

     

     

     

     

     

     

    次回からはいよいよ待ちに待ったあれが始まります!!

     

     

     

     

     

     

     

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    平松 哲朗(ひらまつ てつろう)

    一級建築大工技能士

  • March
    10
    2016

    「くせをとる」

     

    こんにちは 大工工事部の平松です。

     

     

    暖かくなってきましたね。

     

    日曜日に本社で行われた社員向けのワークショプに参加させてもらいました。

     

     

    会社のイベント等で他所様のお子様の相手はよくさせてもらうのですが、自分の子供に大工体験をさせてあげる時間を今まで作れなかったなと思い、参加させてもらいました!

     

     

    朝、行かないとぐずってた息子もやりだしたら楽しくなってきたみたいで良かったです! とてもいい時間を過ごさせてもらいました。

     

     

     

     

     

    さて加工場の方では、まだまだ埋木レンジャーが奮闘しています!

     

     

     

    平成建設のCMでお馴染みの千秋さんも加わりました! なかなか静止してくれないんで、ブレブレな写真ですいません(笑)

    CMでカンナをかけている大工さんがこの方です!

     

     

     

     

    こちらはじっくり派の超高学歴大工、ダイキです。撮りやすい!

     

    今後も多くの大工さんが登場していく予定です、よろしくお願いします!

     

     

     

     

     

     

    順番が前後してしまいますが、埋木にかかる前に「くせをとる」という仕事をしていました。

     

     

     

    こちらは柱を下から見た写真です。まぁねじれていますね~、これが「くせ」です。長い年月の間にこれだけ動いたんですね。

     

    このくせを四面中一面だけ平らにする作業、「くせをとる」事をしました。

     

     

     

    柱の小口の片方に取りたい断面寸法を出し、もう片方の小口から目で覗いてねじれを修正した墨をつけます。

     

    なかなか難しい仕事です。眼力、求められます。

     

     

    他にも、平らな台に柱を置いて平行や直角の墨を出すやり方やレーザーを使うやり方もあります。何事もそうですが、状況に合わせてその時一番いいやり方を選んでいます。

     

     

     

    小口の墨を上下結んだら、前回出てきたデカ丸鋸で大まかにカットし、ちょうなやカンナを使って墨に合わせて平らにしていきます。

     

     

    なかなか出会うことのない仕事なので、日頃使うことのない道具もどんどん使っていきます。

     

     

     

    これは「ちょうな(釿)」です。これは木を斫(はつ)る時に使うものです。仕事の跡がそのまま意匠的に使われる事もあります。こちらも大工道具の三種の神器の1つです。

     

    古材には多くの箇所にちょうなの跡が残されています。昔の大工さんはホントに上手い!

     

    自分は個人的にこの道具がとても大好きなのです。今回の仕事では出番が多くありそうなので、今後も機会があればどんどんやらせてもらうつもりです。

     

     

     

    長々と読んで頂きありがとうございました!

     

     

     

     

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    平松 哲朗(ひらまつ てつろう)

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  • March
    07
    2016

    規格外の道具達

    こんにちは 大工工事部の平松です。

     

     

    まだ週の前半なのに腕がパンパンです。

    古材の重さ + 鑿と玄能を1日中使っていることで、肘から下の筋肉がかつてないくらいの張り方してます(笑)

     

     

     

    仕事の量もそうですが、使う道具も規格外の大きさのものを多く使っていきます。

     

     

     

    これは指矩。

     

     

     

     

    これは丸鋸。右がいつも使ってる中でも大きいやつです。

     

     

     

     

     

    これは電気カンナ。片手で持てない重さ、そりゃ腕もパンパンになるわけです。

     

    今後もこれまで見たことないような規格外の道具がたくさん登場します。新しい技術を習得できることがとても楽しみです!

     

     

     

     

    さて、今日の自分の相手はこれです。

     

     

     

    小川さんに「これは大変だぞ~」と言われながら、いざ!

     

     

     

    埋める木を探すのに一苦労。この大きさの端材がない!?寸法は足りるのか?という戦いもあります。

     

     

     

     

    もはやこれは手術だな、とか思いながら何とか無事完成。勾配をつけたり、定規に工夫したりと頭脳プレーを求められる仕事でした。

     

    この大物2ヶ所、頭も体もフル稼働してとても達成感がありました!

     

     

    しかしまだまだこんなのはゴロゴロいるようで・・・頑張ります!!

     

     

     

     

     

     

     

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