ニュースでちらほらお花の話が取り上げられておりますね。
梅の見ごろ情報によりますと
「2月5日現在、熱海梅園が見頃のピークを迎えています。」
とのことです^^
春を待って咲く桜よりも
春を連れてくる梅がいい
という言葉がこの時期に頭をよぎります。
改めましてこんにちは!
大工工事部のながともです。
私のパソコンのモニターの上は・・・・・
右は昌平さんが私の消しゴムハンコ作品にぬり絵でデコってくれました^^
タイヤもカスタマイズされてます。(さすが昌平さん!発想が豊かです*)
左には私の[居場所看板]があるのですが
(大工事務の先輩である藍さんのお手製を譲っていただいてます。)
この日は私は現場に行きました。
現場といいますと?
住宅?
マンション?
いいえ・・・・・違うんです。
お話をしに行ってきました。
一昨年の10月に静岡県内のとある小学校で
講演をしに行かせていただきました。
今回は後輩の女性大工が担当していたのですが
日ごろ頑張りすぎてしまったのか風邪をひいてしまい
急きょ、「代打ながとも」で行ってまいりました。
(厳密には現在事務ですが^^;まだ大工を引退していません!講演も経験済みでいくらか慣れているので)
ちなみに私の他に、女性の建築士(設計も現場監理もする。)
男性の看護師と講演者二人がいらっしゃって
性別にとらわれることなく職業を選べますよ。と小学生にお話しするのが目的です。
お話の前に「この人の職業は何でしょう?」というクイズをしたので
この時は上半身はジャージっぽいのを着て擬装してますが・・・
足袋を履いて作業着に着替えて再登場すると
小学生の皆さんも「おぉ。」とリアクションしてくれました。
話題は・・・・
なぜ大工をしようとしたのか?
高いところに上るけど怖くないのか?
大工さんでもゲンノウで指を打つときはあるのか?
よく使う道具はなにか?
大工で大変なこと、良かったこと。
を私なりの視点でお話しさせていただきました。
生徒さんは80人前後だったのですが
人が集まっている中だと恥ずかしくて
質問がしにくいと思うのですが
私のお話が終わって何名か私に質問してくれました。
私が小学生の時はこういうことできなかっただけに
すごいな~としみじみ思いました。
お話が終わって、体験タイムは「ビス打ち体験」をしました。
一日一回は大体使うインパクトドライバー(ねじを締める電動工具)で
ねじを締めてみよう!・・・ということですね。
あまり触ったことがないだけに生徒さんも興味津々で集まってくれて
こんな感じでした。(写真撮っていただいていたのですが、生徒さんのお顔が写っているので)
順番で並んで体験を終えた生徒さんも
「OOちゃんもやってみなよ^^」
と友達を誘ってくれたり
恥ずかしがり屋の生徒さんも
「ビス打ち、やってみたいです///」
と来てくれたり嬉しかったです。
私が大工を続けてこういった機会に率先して出させていただくのも
年々大工の人口が減っていることもあり
少しでもそれを食い止められればという思いがあるからです。
この日、私の話を聞いてくれた生徒さんが
少しでも大工さんになりたいと思ってもらえたら本望です。
熱い話になりましたね。
この調子で外も温かくなるといいのですが(>へ<;さむーい!
生徒さんも6年生だったので卒業も間近。
彼らの将来を楽しみにしつつ・・・・
明日も事務所に行ってきます(`・ω・´)ゞ
こんにちは、大工工事部四課の石川です。
早いもので、2017年も1か月が経ちましたね。
未だにジョギングを始めることもなく、2月を迎えてしまいました。
しかし!
始めましたよ!!
自転車通勤!!!
防寒対策もばっちりです。
いつまで続くか分かりませんが……温かく見守ってください。
それはさておき、鎌倉の現場では、無事に大屋根の作業が完了しました。
まだ、蔵の上屋根の作業が残っていますが、とりあえず一段落といったところです。
12月から建て始めて約2か月間、ほぼ屋根の上で過ごしてきました。
今までこんなに長い期間屋根の上で作業をしたことがなかったので、いい経験になりました。
ここで、今回は2か月の屋根工事を振り返ってみたいと思います。
7mの垂木に悪戦苦闘しながら、屋根工事は始まりました。
蔵の屋根では、6,5寸の急勾配にビクビクしながらの作業でした。
かなり、アキレス腱が伸びました。
下屋では、大屋根の垂木が伸びていて、常に中腰。
腰にきましたね~。
下屋と渡り廊下の屋根との取り合い。
この角度を出すのは、かなり難易度が高いんですが、原田君がきれいに納めてくれました。
大工の腕の見せ所ですね。
全員参加で破風の取り付け。
足場の中を、傷をつけずに慎重に、みんなで声を出し合って無事に納めることができました。
仮組みの時と同様、拝みの上の方が五厘ほど空かせてあります。
ちゃんとついてくれるかな~。
今後も目が離せません。
面戸しゃくりでは、新兵器が大活躍でしたね。
屋根が終わっても、いろんな場面で活躍してくれそうな頼もしい道具です。
いよいよ大屋根スタート。
細かい傷のチェックと、同じ色味の化粧板をまとめているところです。
一見、同じ色に見えますが、光の当たり具合で、赤っぽいものや、薄い色など表情は様々。
色味の似た者同士を並べて貼ることで、下から見上げた時に、違和感がないようにしています。
貼り終わってから数えてみると、大屋根だけで1400枚!!
続いて斜め野地。
斜め野地の傾きは45度なんで、一つ一つ長さは測らず、ある一か所計測して、あとは計算で長さを出しました。
この板に、貼る順番と長さ、形 継ぎ手の位置の情報が書いてあります。
継ぎ手の位置も隣り合わせにならないように、かつ材料の無駄が出ないように、何度も電卓をはじいて算出しました。
フォレストボード、胴縁と追っ掛けで進めていき、
上野地を貼っていきます。
最終日は夕日が綺麗でした。
屋根が終わったら、次は外壁の作業が始まります。
外壁の作業でも、いろんな発見や新たな道具との出会いがあると思うと、わくわくしてきます。
外壁編もよろしくお願いします。
拝啓
飯島千秋 様
梅のつぼみも膨らみ、日中はいくらか寒さもゆるんで参りました。
千秋さんが鎌倉を後にしてから早くも1ヶ月が経ちました。三時の一服明けに二人で投光器の準備、雨風養生をしていたことが昨日のことのように思い出されます。
今では日も延び、雨も減り投光器の準備や養生に悩まされることも減ってきました。
そしてついに我々は今週末にも屋根から降りてきますよ!
この面が終わればしばらく屋根仕事からはお別れです。
そんな今日この頃、千秋さんはいかがおすごしでしょうか、瀧本は元気です!
さてさて、屋根といえばながとも先輩も言っていたようにお寺の屋根が気になりますね。
どうやってこの曲線を決めているのだろうか?
屋根の働きといえば雨を流す事です。
つまり、雨を最小の時間で屋根から落とす機能がもとめられます!
受験生のみなさんならピンときた人もいるのではないでしょうか。
そうです「最速降下曲線」です!
サイクロイド曲線の方が馴染みがあるかもしれませんね。
最速降下曲線というのは、二点間を結ぶ曲線のうち、物を転がしたときに移動時間が最小になるような曲線です。
数式だと
x=a(θ-sinθ)
y=a(1-cosθ)
と表され、グラフだと
になります。
お寺の屋根といいますと
うん、そっくりですね!!
昔の大工さんたちは経験的にこのことを知っていたのかもしれません。
見た目の美しさもさることながら、機能性を追求した結果得られる形というのは自ずと人を惹きつける魅力があると思います。
この現場には卍の井桁がありますが、普通に井桁に組むよりも梁どうしを編み込むことで高さをおさえるという役割も含まれています。
ものの形には意味があり、そこには作り手の思いや知恵が隠れています。
建築という仕事、その中でも大工という仕事はこのような魅力に直接的に関われる仕事なのではないでしょうか。
あれ
よく見ると
軒先が跳ね上がっています!!!
そういえば、昔の大工さんは棟から軒に糸を垂らして曲線を決めたという話を聞いたことがあります。
つまり、それは懸垂曲
・・・
・・・
・・・zzz
平松さんが寝てしまいましたね。
この続きはまた今度ということで、、、
草々
おまけ:鎌倉家の晩御飯!?
寒い日が続いて
なるべく防寒性を・・・と思い、重ね着しまくってますが
着ぶくれしてしまい、「うむーどうにかならないものか」と悶々してます。
改めましてこんにちは!
大工工事部のながともです。
前回の私の記事の続きです。
事務所の備品となる「消しゴムハンコ」の新作が出来ました。
ハンコのハンコです。
回覧する書類に「押印忘れないでくださいねー」という
意味を込めて作ってみました(^^)/。
せっかく内容はしっかりかけてるのに
ハンコ一つ無いだけで「再提出!」ってなるのが残念ですね^^;
そしてもう一つ。
そう見えなかったらすみません。
電卓です。
特に私が見てるのは
大工も現場監督も
両方兼任なさっている方の分ですが
金額や品物の名前などが載っている書類の
内容が合っているかを「検算」するわけですが
そのやり取り用に作ってみました。
絵柄もオリジナルなので考えるのも
消しゴムを彫るのも夢中になりますね^^*
そろそろ木材で何かを作りたくなりました・・・。
あっ木材といえば。
「netsugi cafe」のワークショップは
おかげさまで大好評頂いております。
ありがとうございます!!
今まで開催したワークショップも満員で
2月4日(土)分も予約がすべて埋まり
寄木アクセサリーが作れるのも、数組となりました。
2000円で3個作れます。
お悩み中の方はぜひご予約を!
ものを作るって料理でも、手芸でも、絵画でも、彫刻でも、プログラミングでも
なんでもそうですが
形、バランス、機能などいろいろ考えて実物にする。
その過程で夢中になって、出来上がった快感や達成感を
ささやかながらでも味わっていただければと思います^^
次は何を作って達成感を創造しようかと考えつつ・・・・・
明日も事務所に行ってきます(`・ω・´)ゞ
どうも。渡邊です。
「ここ先にしゃくっといて〜」
「しゃくりが浅いよ〜」
大工は『しゃくり』というワードをよく使います。
刻みのときにもそんなことが出てきてましたね。
http://blog.heiseikensetu.co.jp/blog/carpenter/entry/1324.html
簡単に言えば溝を掘る加工です。
そして「面戸(めんど)しゃくり」は、垂木間に入れる面戸を
経年変化で木が痩せても隙間を作らないため溝を掘って入れ込みます。
昔ながらの技術です。
以前リフォームした民家にもちゃんとありました。
タッキーもここの現場で学びました。
この面戸しゃくりも刻みのときにいっぺんに加工するのが主流。
特になんてことのない加工なんですが、
今回は棟が特大の丸太で化粧垂木が7m一本モノなので正確な位置が出ず、
あらかじめ加工することができません。
現場で一度垂木を入れて、
面戸の位置を出して、
外し、加工して、
また入れる。
という手間のかかるのが悩みの種でした。
手間のかかるであろう作業を解決してくれたのがこいつ。
「入隅カッター」と呼ばれるもので、
愛知県の道具屋利兼さんのオリジナル商品です。
床張りの首切るときに役立つだろうと年末に購入していました。
入隅部も問題なく届きます。
詳細はまた後日。
それが応用できるんじゃないかとひらめき!
定規を作り、
入隅カッターを上から下に下ろすだけで
溝を2本掘り、あいだを鑿でコチコチッとすれば、
垂木外さなくてもできんじゃん!と心の中でニンマリ。
当初は2人でないと垂木は外せなく、
南北約100本の垂木に加工して据えるまでざっと4〜5日ぐらいかかるかなと予想されましたが、
新兵器により一人で4日かからず終了。すでに元は取れたと思います。
今後もいろいろ使えそうです。
バチッと綺麗に納まりました。
工具を使うことは、腕が鈍るような気がして極力手作業でやろうと
します。けど工期や効率どうこう考えると道具に頼らなければいけないことがしばしば。
よく葛藤します。
便利になった分どこかでやっておかないと身にならないので
日々の鍛錬は怠らないようにしています。
さて1000枚の化粧板は残り500枚ぐらいです。
※落下防止対策は万全で行なっています。