こんにちは 大工工事部の平松です。
雨が続いて、急に夏が終わったような感じがしますね。
先日、T様邸の中打ち上げがありました!
日頃と全然違う姿を見ることができて、とても楽しかったです(笑)
今回は通し柱について書かせてもらいます。
この現場では、吹き抜けの角に4本、通し柱が立ちます。
4本とも四方から梁や差し鴨居が差さってきます。そのうちの1本が例のマンモス梁です。
500キロオーバーの欅(けやき)の塊です。
牙のようなものは竿車知の竿部分です。
こちらは上の竿には梁、下の竿には差し鴨居がおさまってきます。
ホゾの根元から竿の先端までを少しテーパーにしてあります。
ホゾ穴の方もそれに合わせて斜にほってあり、組むときに苦労しないよう工夫してあります。
さらに曲がった大物の梁が二本、マンモスに当たってきます。
柱を入れた状態だとここでは組めないので、柱がある想定で当たる部分をひかりつけました。
正直、小屋組みの後にこんなに仕事があるとは思っていませんでした。
4本ともまとまって、ようやく一段落ついたという所です。
一方で、外の様子もだいぶ変わってきました。
昔お世話になった工務部の先輩方が足場を建てに来てくれました。
いよいよですね。仮組みが始まります!!
こんにちは 大工工事部の平松です。
少しご無沙汰しています。
もう9月になりました。猛暑から少し解放されたような感じがします。
今年も台風が続々と来ていますが、10年住んでて沼津周辺で大きな被害のようなものを感じた事はありません。
愛鷹山のおかげだと聞いたこともあります。今年も被害が少ないことを祈っています。
今回は小屋組みを振り返って、定点で写真を撮ってもらっていましたので、載せたいと思います。
刻みながら組んでいくという形だったので一体どのくらいかかるのか、正直読めない部分もありました。
想像以上に様々な苦労がありました。
木のねじれや反りが判明した時には、墨を打ち直したりもしました。
多くの大工さんの知恵や苦労を目の当たりにしました。いい経験させてもらいました。
これで仮組みの時は小屋に関しては一度組んだのでスムーズにいくはずです!
さて、今回は変わった埋木をやらせてもらったので載せたいと思います。
上下逆さまに置いてありますが、この梁はもともとの欠損が大きく、自重により置いただけで反ってしまうような事になっていました。
このままだと芯墨も打てないという事で、車知を応用したような補強をしました。
ん~、墨を見せたかったのですが、見づらすぎますね(^_^;)
墨どうりやるとこうなりました!
こんなやり方、見たことも聞いたこともなかったです。ただ、自信をもってこれで補強できましたと言えます。
片方は込栓にボンドをくれてガッチリと、もう片方は車知栓をいれて、もし今後も曲がったりした時に調整が効くようにしてあります。
車知で通りを良くした後に両側に埋木しました。
最終的には壁になって見えなくなってしまう所ですが、大工らしい仕事で補強できた事が嬉しいです。
またひとつ思い出に残る梁が増えました。
牛梁みたいに一本づつ名前つけていきたい、と思うようになってきました(笑)
これは唐澤さんとマンモス梁と呼んでいる、おそらくこの現場一番の重量となる梁です。
四角いから仕事は簡単かなと思ってうかつに手を出してしまいました。
ただいま格闘中です。またの機会にその模様をお伝えできればと思います!
こんにちは 大工工事部の平松です。
先日、娘にラジオ体操に連れてってもらいました。
大人は僅かしかいなかったですが、付き添いのフリして真剣に取り組ませてもらいました!
30歳過ぎて分かるようになったラジオ体操の凄さ。いつもより体の調子良かったです。
大人の方々、オススメです!!
気になる小屋組みの方は、無事棟木が上がりました!
組みあがって初めて分かる小屋組みの全貌です。
これまで苦労して刻んできた分、棟木が上がった時の感動も大きいです。
が、正直ホッとしたという気持ちの方が強いです。棟梁の小川さんの心労は計り知れない事だと思いました。
棟木の下には4本の筋交いが入ります。最後の2本は唐澤さんと僕の合番で同時におさめていきました。
最後の調整をして、無事棟木がおさまることを確認しました。
ちょうど棟木が組み終わった時にお施主様と設計の方が来られました。
すぐにバラして次の刻みの段取りをしなくてはならなかったので・・・一番いい瞬間を見てもらえて良かったです!
バラすのも慎重に、また組む時のことを考えて段取りしながらバラしていきました。
次の刻みは、2階の柱です。
束と同様、シビアな仕事になっています。
他にも通し柱にかかる梁や差し鴨居の仕事があります。
もう少しかかりますが、仮組みの方も徐々に段取りが始まっていくのではないでしょうか。
建て方の模様も随時載せていきたいと思います!
こんにちは 大工工事部 平松です。
オリンピック、日本勢のメダルラッシュすごいですね!
卓球があんなに見応えあるスポーツだと初めて知りました(笑)
選手の活躍を見ていると、自分も頑張らないとな!という気持ちにさせてもらえます。
最近、昼飯に豪華な差し入れがあります。
釣り師でもある町田さんが日曜日に釣ってきた高級魚を振舞ってくれているのです!
アカイカ、くろむつ、アジ等どれも絶品でした!
沼津に来て良かったな~と思いながら頂きました。ご馳走様でした!!
小屋組、進んできました!
登梁が終わったら次はほぼ全員で束と格闘しています。
束を上も下もひかりつけるということがどういったことなのか分かってもらえたでしょうか。
こんな短い、小さな材料にとんでもない労力がかかっています。
どんなに短かろうと、建物の高さを決める重要な部材です。
上も下もピッタリとくっつけて、高さもピッタリに揃えるというハイレベルな仕事です。
登梁の頂点部分はさらに難易度が上がります。
これ、僕には芸術作品に見えます(笑)
相変わらず渡邉さんの技術の高さには魅せられています。
苦労の分、形が見えてくると古材の魅力を感じます。と同時に技術が上がっている事に喜びを感じています。
さあ、次は棟木まで行けそうです!!
こんにちは 大工工事部 平松です。
オリンピック、始まりましたね。全力で立ち向かう姿はやはり感動しますね。
毎年泣かせてくれる甲子園も同時に始まりました。
若者のエネルギーを分けてもらい、頑張っていきたいと思います!
小屋組の方は徐々に形が見えてきました。
地回りをまわしたら、牛梁、登りの受け梁を組んでいきます。
博康さんが言ってましたが、これをみると宇宙戦艦ヤマトにしか見えない(笑)
予想どうり登梁(のぼりばり)には苦労しました。
3本の梁に芯、水を合わせながらつけるという単純な作業に思えますが、これが本当に難しい。
墨をしてから刻むまでの期間に木がねじれたり、反ったりしている事がわかりました。
ザボールやクランプを駆使して修正しながら刻みました。
早く終わらせなければという思いと、間違えるわけにはいかないという焦りと、やたら暑いというのが合わさってトランス状態になります(笑)
総勢6名がかりで登り梁に向かいました。形が見えてくるとやはり嬉しいものです。
次は母屋、束をたてて天秤梁へと進んでいきます。
これは新兵器の彫刻用電動鑿です。
束の刻みは上も下もひかりつけるという事で難易度が相当上がっています。
少しでも手間を減らすためこのような道具を導入しました。
どんどん変わりますよ、次回もお楽しみに!