こんにちは 大工工事部の平松です。
最近の加工場では、毎日黒板に名文が書かれています。
ここでもいい刺激をもらっています。ありがたいですね。
さて、小屋の刻みの方は快調に進み、小屋組みの段取りを始めれるような状況になってきました!
登り梁には、前にも言ったようにすごい長さの垂木掘りが刻まれています。
チェーンソー使いが皆うまくなってきました(笑)
それぞれ色々と工夫しながら刻んでいて面白いです。
束(つか)の刻みと並行して、小屋組みをはじめました。
まずは地廻りから。
向こう側がよく見えないですね。
全長は約16メートル!組んでみるとやはりすごい長さです。
これから牛梁、登り梁、母屋、棟と、刻みながらですが徐々に組みあがっていく予定です。
ずっと刻んでいた風景が変わってくる時がきました。
自分もとてもワクワクしています、これからが楽しみです!!
こんにちは 大工工事部 平松です。
何度言っても変わらないのは分かっていますが・・・暑いですね!
負けずに頑張りましょう!!
今日は「牛梁」(うしばり)について
この現場で初めて牛梁という言葉を聞きました。
調べると、小屋組みにおいて棟木と平行に走る太い梁のことを指すらしいです。
牛の背骨に似ているようだという事でこの名前がつけられたらしいです。
牛の背骨なんて表現じゃ足りないですよね。
棟木はロケットに見えましたが、これは・・・大砲みたい(笑)
さすが博康さん。自分の時より少ない回数で仕上げてきました。
ひとつ、今までの台持ちと違うのところがありました。メチの部分が蟻になっています。
重要な構造体ですからね、ずれないような工夫をしています。
ここは特に大事な所だ、という小川さんのこだわり所だと窺えます。
牛梁も棟木と同様にこれから両端に竿車知で継いだりするので、まだまだ仕事があります。
台持ちが終わったらそのまま刻んでいきます。
唐澤さんも、もう片方の牛梁いきました!
言葉や写真でいくら説明しても伝わらない、やった人にしか得られない事が確実にあると思います。
目まぐるしいくらい色々経験させてもらっていますが、ひとつひとつの経験を忘れないように大事にしていきたいと思います。
一方で小屋の刻みの方は、母屋、天秤梁をザクザク刻んでいます。
継手は主に「台持ち」(だいもち) 「竿車知」(さおしゃち)
仕口は主に「渡りあご」「兜蟻」(かぶとあり)となっています。
込詮(こみせん)+ザボールで強度と安定感を増しています。
小屋組は登り梁もあるため、仮組みとは別で一度組みながら刻んでいく予定です。
組む日までまだもう少しかかりそうですが、ペースを上げて頑張ります!
こんにちは 大工工事部の平松です。
6月30日、お昼休みに皆で「大祓」(おおはらい)に行ってきました。
日本では昔から6月と12月の晦日の日に恒例行事として行ってきたということを初めて知りました。
渡邉さんから「皆で行こう!」という話をもらい、総勢10名。ぞろぞろと近くの神社に行ってきました。
皆初めてということで、神主さんから説明をいただきました。
簡単に言うと、半年の間についた「罪・けがれ」を人形にうつして祓い清めるということらしいです。
名前と歳を書いた人形を持ち、茅の輪くぐりをしました。
こんな具合に輪をまわるそうです。
今年も残り半年。事故や怪我のないようにと、祈ってきました!
刻みの方は蔵の1階部分が終わり、小屋組みの方へと移行しています。
レンジャー達も現場を終わらせて戻ってきました。
仮組みまで急ピッチで刻んでいきます!
今回は・・・棟木について。
この現場一の巨木にもついに墨がつけられました。
お風呂のフタのようなモノ。「ジャバラ」と勝手によんでますが、これを使って墨をまわしたそうです。
棟木に使われる杉の丸太。長さは11メートルもあります!
この長さだと現場に搬入できないということで・・・
切って継ぐことになりました!!
きりしろは短くしないと目違いが大きくなってしまうし、見た目も悪くなってしまいます。
なるべく近く、だけど加工しやすいように。絶妙なラインでした!
斜線部分が切りしろとして許された範囲です。
外すのがおっかないので、マジックで鋸の通る道を書いてあります。
この状態からチェーンソーで4回に分けて切れ目を入れていきました。
ちなみに上端は屋根勾配にとってあります(これをとるのもなかなか大変でした・・・)
垂木上端となる面です。この上に化粧の野地板が取り付けられます。
ここから、台持ちを刻んで組んでいきます。
予想どうり見事にはまってしまいましたが、ここは時間をかけてでも納得いくまでやらさせてもらいました。
簡単に言ってしまうと切って戻しただけです(笑)それだけのことに相当苦労しました。
一度組んだ時から得られるどこがおかしいのかという判断。ここを取るとどうなるのだろうかという予測。
何度組んだか数え忘れましたが、忘れるくらいの回数は組んでます。まだまだ未熟なことを痛感しました。
この後垂木掘りや両端の継手等、仕事がまだ盛りだくさんです。今後どうなるか、ご期待下さい。
またひとつ大きな経験をさせてもらいました。いい仕事を与えてもらえたことに感謝しています!
博康さんも「牛梁」に手を出しはじめました!
径の大きさはこれが一番かも。
これもド迫力の継手になるでしょうね。お楽しみに!!
こんにちは 大工工事部 平松です。
梅雨らしくなってきました。蒸しますね。
家に帰ると、子供の宿題プリントが机に置いてありました。
もう寝てましたが、わかんないから教えてってことだったみたいです。
小学一年こくご。長音の問題らしいです。
右の棒のようなのが発音みたいな意味合いのヒントだと思われます。
「きょうりゅう」もマス的になんかあやしいし、左の「とおい」はそれでいいのか?
皆さんこれ、わかりますか? 僕はわかりませんでした。
大人の汚い技を使って色々調べましたが、確信は得られず(笑)
答えはまた次回。あってんのかな、気になるな~
刻み隊は次の段階へと進んでいます。
次は蔵の1階です。
このお宅には〝蔵〟があります。蔵と言ってもなかなかの大きさです。
個人的には蔵の屋根がどうなるのか、とても気になっています。
そのあたりも全貌が見えてきたらまた載せさせてもらいたいと思っています!
小川さんは小屋組みの墨つけ中です。
小屋組みは、おそらく最難関の箇所になるかと思われます。
さて、今回は少し道具の話を。
蔵に入って柱の刻みをやらせてもらっていますが、そこで活躍するのが〝際鉋〟(きわがんな)
僕のは〝際脇取鉋〟(きわわきとりかんな)です。二徳鉋ってことになるんですかね。際鉋と脇取り鉋を兼ねたモノです。
段差になっているところが鴨居の溝に入るようになっています。今まで何度も助けられた経験があります。
例えば、リフォーム現場で引き戸の溝がきつくなっている時に、溝幅を調整したり、建具の肩を少し削ったりという場面。
そんな時はこれ一つで二役こなせるわけです!
ただ、今回の刻みで使っていると鉋クズがすぐ詰まってしまい、調子悪いなという感じがしていました。
川口さんが同じのを使っていたので、お昼に聞いてみると・・・
「こうやるだよ」って教えてくれました。
際のところがつまりやすいので、棒ヤスリでクズの道をつくってやるらしいです。
なるほど~。これは・・・本には載ってないところですね!
今日使ってみたら屑の詰まり方が全然違いました!
またひとつ、技術が上がりました。
なんだか大人になってからの方が色々と勉強してます。
答え、あってるかな~
こんにちは 大工工事部の平松です。
先日、会社で気持ちよく寝ていたら蚊に集中攻撃されました。
腕に30か所以上、よほど旨かったんですね。すごい事になっています(笑)
さて、古材の現場はひとつ節目を迎えました。
2階床梁、1階の柱の仕事がまとまりました!
自分はいろいろな任務を併用しながらも、主に梁の方を刻ませてもらいました。
博康さんが柱リーダーです。
出来たものは仮組みまで大事に保管です。
一本一本なめまわすように触ったと思います。個性ある梁は番付だけで思い浮かぶようになってきました。
これまでの写真を見直していると、紹介しきれていなかった仕事があったのでこの機に紹介させてもらいたいと思います。
まずは「尻挟み継ぎ」(しっぱさみつぎ)。
金輪継ぎに近い継手です。メチが内側に入る事で仕上がった時に金輪継ぎよりスッキリとした見た目になります。
・・・・変な名前ですね(笑)
これはケラバの小口部分です。
今回、切妻の屋根なので破風板と母屋の仕口をどうしようかという話がありました。
これだけ見ると車知継ぎに似たような仕事に見えますが、これは「引きどっこ」という仕事です。
検索すると詳しく図解されています。自分にはそこまで詳しく説明できないんですが、これぞ「いにしえの技」という紹介もされていました。
こんな事を体験できるなんて・・・という仕事ですね。
写真の薄ベニヤは墨付けに使っている型板です。
この形の雄部分をつくり、破風板に蟻溝を付くことで引き寄せます。
そして車知栓で引き寄せる事で、小口につけるような仕事となります。
破風板の方はまだ刻んでいませんが、この部分の取り付け時を想像すると背中から汗がでます(笑)
何と、破風のおがみのところには「懸魚」(げぎょ)も取り付け予定があるみたいです!
そのあたりもどうやっていくのか、ぞくぞくしますね!!
毎度長々と、お付き合いありがとうございます。
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