またやっちゃいました。
長澤ブログファンの皆様、期待を裏切ってすみません。
題名ってなかなか悩みどころなんです。
さすがブログの大先輩、調子のいいやり方を知っていますね。
ようこそ こちらは大工工事部の平松のブログです。
先日、保険屋の小母さ・・・きれいなお姉さんが、「作業服の人を見ると萌えます!」と言っていました。
テンションが上がるというような意味合いでしょうか。
そういう使い方するんだ!と学びました(笑)
という事で、今日は大工の萌えポイントを紹介していきたいと思います!
まずはこれ(笑)
胴縁カッターをアレンジしました。
大工さんしか意味わからないですよね(笑)
通常の状態はこうです。
超マニアックですいません(笑)
なぜアレンジしたかというと、建具があたる柱の面を平らにするという難問に直面したからです。
一見四角の平らに見える柱も、建具が当たるとなるとNGになるものばかりです。
さて、どうやってやろうかという所から話は始まりました。
自分なりに思いついたようにやってみましたが、なかなかの手間。
家の大きさは130坪もありますから、建具の数も相当あります。
少しでも早く終わらせる為に、小川さんから色々とヒントをもらいました。
過去に丸太に面を出すときにしていた仕事の話をしていただき、その話を元に今回の問題を解決する策を練りました。
上端がとりたい面です。柱がねじれ、反っていることが伝わるでしょうか。
これを芯墨から平行に、きれいに面をとりたいということです。
まずは同じ幅で作った定規を芯から平行に、両側に打ちます。
この段階ではビスを打っても大丈夫な部分がまだ残っていますから、面をとるならこの段階でやるべきですね。
そして特製胴縁カッターを定規に滑らせていくと、芯から平行な面をとれるというわけです。
安い材料でなかなか完成度の高いものができたと思います!
シンプルさと、安さ、早さ、高ナットのシルバーが萌えポイントです。
全ネジとナットでのばした部分が盤の下端と平らになるようにしてあり、定規のキワまで取ることが可能です。
前にお伝えした特製ルーターに近い考え方ですね。
しかしルーターとはパワーが全然違います。
硬いケヤキも難なく平らにしていってくれました。
過去には何度も硬い木のねじれや反りに困った経験があります。
この特製胴縁カッターがあれば・・・今後の仕事にも大きな可能性を感じますね!!
まことに勝手な見解ですが、面を出すのが格段に早くなって、小川さんもだいぶ萌えてくれていたと思います!
こんなので萌えてくれるのはタッキーくらいでしょうか。特製折りたたみ棚です。
どんな状況でも整理整頓は心がけたいものです。使い方もアレンジしてます(笑)
使われていないものがあったのでちょっとお借りしました。
話は変わりますが、新顔もチラホラと応援に来ております。これまでも撮りそびれた方もいます。
2課の駒井大工です!
大工工事部は人数が多いということもあり、1課、2課、3課、4課に分かれています。
最近のメンバーで言うと、千秋さんと自分は1課。写真の駒井大工が2課。小川さんとタキレンが3課。博康さんが4課。
社内事情ですが、全部の課の人がいるなんてなかなか見られない光景です。平成大工集団、総力戦ですね。
今後どれだけの社員大工が関わっていけるのか、というのも楽しみです。
ブログを書いてくれる人も出てきてくれるとイイなー(笑)
こんにちは 大工工事部 平松です。
先日の九州の地震の映像は衝撃でした。
熊本城をはじめ大型建造物や民家が倒壊しているのをみると、大工としてもショックが大きいです。
自分の地元が長崎県というのもあり、色々と心配もつきないですが、今何もできないことがもどかしい思いです。
一日でも早く元の生活に戻れることを心より祈っています。
前回は梁の刻みに入ったところでした。今回はこれまでにあった様々な仕事を紹介していきたいと思います。
まずはこれ。車知(しゃち)継ぎといいます。
古材には多くの箇所にこの仕事がしてありました。
昔からある伝統的な継手であることが窺えます。
古材の欅を削って作った車知詮(しゃちせん)を打って、強固な継手となります。
上に飛び出しているのが車知詮です。これは仮組みの為、抜けるように穴を開けてあります。
梁の成がちがうものを継ぐので、小さい方の形をひかって(型どって)、五分ほど入れ込みます。
小口にひかりつけるのは、これまでと違ってまたちがう難しさがあります。
次は兜蟻掛部分の面越(めんごし)という仕事です。
梁の上部が仕上がりとして見えてくるところはこのような仕事を求められます。
もう一息というところの写真です。
このあともう一度くせをとって、あとわずかのすきまを無くしました。
車知継ぎもそうですが、こちらが構えるような仕事は、先頭をきって渡邉さんが向かってくださいます。
頼もしい大工さんの後ろ姿を見させていただき、自分達も奮闘しています!
千秋さんの首なが鑿も大活躍していますね! 兜蟻を逆さまにして刻んでいるところです。
矢崎さんも応援で来てくれました。隠れる所にかすがいを打って、材がグラグラしないようにして仕事をしていますね。
博康さんが入り組んだ部分を攻めています。
このあたりが組み上がったらどのように見えてくるのか、いつマスクが取れるのか、とても楽しみです!
仕事が出来たらその都度組みながら、距離や矩を確認しながら仕事を進めています。
棟梁が近くで墨つけをしておられるので、刻んでいて迷うところもすぐに解消しながらできる為、とても効率的な配置です。
写真見るまで気付かなかったですけど、この日は5人きれいに平行に並びましたね(笑)
奥では梁の墨がまとまり、小川さんが1階の柱の墨つけが始まろうとしています。
何度も言ってるような気がしますが、刻みが進むにつれてますます昔の大工さんの技術の高さを感じます。
渡邉さんも「素晴らしい!」とおっしゃっていました。
未来の大工さんにそう言ってもらえるように、一丸となっていい仕事を残していきたいと思います!
なんか、つられてしまいました。
ようこそ。 ここは大工工事部 平松のブログです。
先日、T様が加工場にいらっしゃいました。
古材を集めるのに十何年もかかったということを初めて聞きました。
あらためて、心して仕事に励まさせていただきます。
さて、前回もお伝えしましたように梁の刻みに入っています。
梁だけでも色々な樹種を使ってあります。
杉、檜、松、栗、欅 は確認しています。
前にお伝えした、面出しした部分がわかりますでしょうか。
写真だとわかりにくいですが、上の幅が大きく、下が狭くなるようにして上から落とています。
こういった事も理解してから墨を出さないと、仕事がとまってしまいます。
いいところを写真におさめてもらっていました(笑)
相手が古材になってからは、研いできた刃物も一日ももたず、切れなくなっている感じがします。
材が大きいのでつい大きな鑿を手にしてしまいがちですが、小さな鑿をうまく使うようにと教わりました。
研ぐのも楽だし、崩していくのは小さな5分の鑿でも充分なんですね。
大変勉強になります。
右から突き鑿、穴屋鑿(首ながという方もいます。)、普通の叩き鑿。
長いのは今まで使ったことなかったです。
今回は材が大きく、深いところや大きな面をさらうのにとても重宝しています。
話は変わりますが、角のみを古材でも使えるように改造しました。
何度か改良を重ねて、現在この形です。
芯に合わせる苦労からは逃げられませんが、かなり役立つ予定です。今後さらに改良を重ねていきます!
ルーターも色々やって、現在この形です。
2階の柱の根ホゾ(下のホゾのことです)の胴突き部を平らにするために工夫しました。
水墨(水平の基準墨)から平行に当て物をして、その上を滑らせるように特製ルーターを使えば、水平な面を取れるというわけです。
ルーターでなくても出来そうですね。困った事が出てきたらちがう機械でも試してみたいと思います。
しかしだいぶマニアックな話になってきました(笑)
やった事をすぐ忘れてしまう悪い癖のある自分にはとてもいい、仕事日記を書いてる気分です。
自分は、こういった工夫をしている時が夢中になってとても楽しいです。
新しいものを生み出すというより、昔から手を動かしながら色々なアイデアを出していくやり方が一番性に合ってます。
数がありますからね、うまく使えると格段に生産性がよくなると思います。
やっぱりこの仕事、おもしれェーー!!です(笑)
こんにちは!
大工工事部のながともです。
平松大工の記事にも一言ありましたように
大工工事部にも、新人大工達が仲間入りしました。
といっても弊社の場合、入社して
約1年間工務部に配属され
多能工の一員として仕事をこなし
大工の仲間入りするのは
入社2年目からなのです。
新人といっても
体力勝負な工務での研修を
乗り越えて来た精鋭達なのです。
そんな彼らとはいえ
大工の道具を手に
安全に仕事はできません。
そこで今回講師として活躍したのは・・・・?
後ろ姿でも「頼れる兄貴分オーラ」が
にじみ出てる木村大工です。
木村大工は大学の4年間を
建築、大工をより専門に学んでおり
入社当時から大工の知識、技術はズバ抜けているのです。
私も技術テストや
日常の刃物の研ぎでアドバイスしてもらったり
大変お世話になっております。
あともう一人。
むむ!
これも残念ながら
左側の白いニット帽の後ろ姿ですが、
山下大工です。
山下大工が活躍しているのは
静岡県中部から西部の現場で
今日の為にはるばる本社に来てくださいました。
山下さん。大変ご無沙汰しております!
いつもフランクに振る舞っているのですが
仕事がテキパキ早いとの噂が・・・・・。
んー!いつか一緒に仕事したいですね〜。
大工の新人研修では
仕事で使う道具の正しい使い方、
ノミ、かんなの仕込み方
作業台の作成
など濃密に2日間かけて行なわれました。
私も現場で仕事している為
彼らの生の声が聞けなくて残念でしたが
これから、彼らの為になる内容も含め、
こうして記事に書く事で
いくらか彼らの役に立てればと思います。
私もこの春で4年目。
身の引き締まる思いで
明日も現場に行ってきます(・ω・)ゞ
こんにちは 大工工事部 平松です。
一番体を追い込んだ状態で体重計に乗ってみたら・・・なんと記録更新しました!
だけどいくらなんでも16歳って(笑)
こうなると何歳までいけるんだろう?ってなりますよね。 また体を追い込んで、記録更新狙います!
ブログ効果?もあり、見学に来られる方も増えたような気がします。
「来たかったけど、邪魔しちゃ悪いと思って来れませんでした。」
お気遣いありがとうございます。
大丈夫です、仕事最優先のご対応しかできませんが(笑)
百聞は一見にしかず。遠慮なさらずいつでもお越しください!
いい場面を生で見られるかもしれませんよ。貴重な1シーンです。
継手を組んでいるところです。
継手は台持ちです。曲がったところをうまく利用して、梁の成をあまりいじめなくてすみました。
精度もよく、こんなに強くなるのかと思うくらいの強度を感じました。
躍動感というのでしょうか、とても迫力があって生命力のようなものを感じます。
渡邉さん、刻んでいる間ずっと笑っておられました。おそらくですが、この仕事をめちゃめちゃ楽しんでおられるように見受けられました!
「やったことないことやるときが一番わくわくするよ」と。頼もしすぎです!
自分はこの仕事を目の前にして、笑えるのか?そんなゆとりはなさそうです(笑)
このあと継手の下に柱、継手の両側に仕口の墨もされていきます。
この後どうなるか、とても楽しみな箇所ですね!
土台の刻みと並行して、梁の面出しという、あまりない仕事をさせてもらいました。ほぼそんな仕事ばかりですが(笑)
before
after
一見、部分的に表面を削ったように見えますが、そういうわけではありません。
文章でうまく伝えられるか不安です。少し場面を想像してお読みください。
梁と梁をT字にかけるとき、通常上から落とすようにかけていきます。
梁が四角い形だと何の問題もなく落ちるのですが、今回のように複雑な形をしている場合注意が必要です。
掛けられる側の梁に、掛ける側の梁の形状を堀るのですが、その時に上から落ちるような勾配にしておかなければなりません。
極端に言うと、逆三角形のような形になってないと、梁は上から落とせないのです。
そこで、芯墨が出た段階で仕口の位置が断定できるので、逆三角形の向きになっているか確認し、もしそうでなければ整形していきます。
面出している最中です。
博康さん、なかなかマスクとってくれないですね~
また、掛けられる側の梁も様々な形状なので、建築的におさまるのかどうか確認してから整形していきます。
小川さんがちょうなを使って形を整えているところです。これは・・・ちょうなの出番、またもやありそうです!
この仕事で見栄えが決まってくると言っても過言ではない、とても重要な仕事ですね。
面をだしたら、仕口や根太の墨つけをしていき、「ひかり板」なるものをつくっていきます。
型紙だと思ってもらえればいいと思います。解読するのがとても難しそうです。
仕口を刻む時にこのあたりも説明できればなと思っています。
なんだか難しい話になってきましたね。分かってはいましたが、やはりこの仕事とても難しいんです。
形が見えてくるまでまだしばらくかかりそうですが、是非楽しみにお待ちください。
今回も長々となってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました!