こんにちは!
大工工事部のながともです。
3月。
いわゆる卒業シーズンですね。
現場に差し込む陽気が温かく優しくなってきたな〜
なんてほのぼのしているのも束の間・・・・・。
あの時期がやってきました。
平成建設 大工技術テスト。
これは社内で現場の仕事のみならず
出題される課題を通して大工の技術。
道具が手入れされているかなどを問うものです。
・・・という事で2月下旬から受験対象である
大工3年目以下は
休憩時間や仕事上がりに
試験勉強ならぬ
試験特訓をします。
左から
大工同期の渡邊大工、木村大工、青山大工、私で
特訓用の材料の加工をしています。
あとは時間と、自分の体力が許す限り
ノミを研いだり、鉋の刃を研いだり、
加工した材料で練習をしたり・・・・
練習しつつ、
「これよりも先にこっちを刻んだ方が・・・・」
「ここをきれいにつけるには、ここを削って・・・」
などとお互い切磋琢磨し合いながら本番を迎えます。
私も頑張らなくては・・・・
加工場では、先輩の木村大工
現場では、親方の重森大工に
アドバイスしてもらいつつ
どうにか練習で完成。
本番の模様は次回お伝えします!
お楽しみに!
と予告も済んだところで
明日も現場に行ってきます!
こんにちは!
大工工事部のながともです。
前回の玄翁を据える話の続きです。
古い柄を外したら・・・・・
新しい柄を頭の穴に合わせて
ノミで少しずつ削っていきます。
削って、少し頭をはめ込んでみて
あっココが当たってるから
一回頭を外して、削って・・・・。
・・・・を休憩時間に
先輩大工にアドバイスを頂きながら
くりかえします。
お昼休みに昼食を済ませて
お天道様の下で玄翁を据えるのも
なかなか乙です。
(お昼休みに玄翁を据える
女性会社員がいる弊社は
本当に特殊だなとしみじみ・・・)
結果このようになりました。
まだまだ反省点はありますが
やった。やっとできた!!
この小さな達成感は
自分の道具への愛着に変わります。
もうむやみに柄を短く切ったりしないよ。と・・・
今回は柄も安価で据えやすいものにして
練習がてら据えましたが
次据える時は、原木(枝の状態)から
据えてみたいと思います。
そのことも綴る事が出来る日を
楽しみにしつつ・・・・
明日も現場に行ってきます!
こんにちは!
大工工事部のながともです。
先日は土台を据えましたが
大工の世界には『据える』を使う時が
他にもございます。
そのひとつが・・・・
『玄翁(げんのう)』です。
ちょうど1年前位に勘違いをして
玄翁の柄(持つ部分)を短く切りすぎてしまいました。
これはこれで愛着もって使っていたのですが
厚木出張中に乾燥と酷使で
柄が痩せたのか、頭がぐらぐら
いつ頭がボーン!と取れてしまっても
おかしくない状態に・・・;
という事で意を決して
いよいよ据え直すことにしました。
まず柄を取ります。
右、左・・・とコツコツたたくと・・・。
頭と柄がお別れです。
ここからが大事ですが長くなりそうなので
次回に持ち越します。
上手く据わる事を願いつつ・・・・・
明日も現場に行ってきます!
こんにちは
大工工事部のながともです。
題名見ると「きびだんご〜!」
って続けたくなりますが
大工も腰につけているものがあります。
それは・・・
『腰道具』です。
何が入っているのか気になりますよね?
今日は腰道具についてご紹介します。
上が腰袋で大きめのポケットにビス(=ネジ)が入ってます。
一番左には鑿(のみ)が刺さってます。
腰袋の下の小道具たちは腰袋の中に常備しているものです。
右から
さしがね・・・細かいところの寸法の印をしたり、測ったりします。
水糸・・・・・床、窓枠などが平らかどうか調べます。
バール・・・・釘を抜いたり、床や壁のボードを引き寄せたいときに使います。
墨つぼ・・・・中に墨がしみ込んだ糸が入っていて、
ピンと張ってパチっ!一直線の墨が出せます。
げんのう・・・いわゆる、とんかちですね。私はカナヅチです(泳げません)
釘締め・・・・釘の頭が出ててもっと深く打ち込みたいとき、
げんのうを使って叩きます。
カッター・・・建材の梱包開けたり、壁に貼るせっこうボードを切ったり・・・
割と使用頻度高いです。
油性ペン・・・印を書いたり、メモしたりします。
スケール・・・メジャー、コンベックスとも呼ばれます。
一日中これで物を測って、切って、つけて・・・。
大工になってスケールは消耗品という事に気がつきました。
(半年前後で壊れます。それだけ必需品なのです。)
あと電動工具で必要なのは・・・
左が電動丸のこ
「えっ?!手で切るノコギリは使わないの?」
と思われがちですが、もちろん使うときもあります!
ですが、一日中使う場合も有りますし、
身体よりも大きいベニヤ板を切る場合もあります。
すみません。電気の力をお借りしてます。
右がインパクトドライバー
「えっ?!大工さんは、とんかちで釘打つのが仕事じゃないの?!」
と、思われがちですが
天井に石こうボードを貼ったりする場合に
釘よりもビスの方が効く。
作業効率があがる!
などなどの理由でインパクトがないと
仕事にならない時代になりました。
ちなみに腰道具、電動工具もほんの一部ですし
人によってはメーカーや形状にこだわっていたり
腰袋で誰のものか分かる程、個性が出ます。
かれこれ腰につけて1年半。
愛着もわいてきました。
明日もこれをつけて
現場にいってきます!
こんにちは!
大工工事部のながともです。
「ガイアの夜明け」ご覧頂けましたでしょうか?
今回の取材をきっかけに
このブログにたどり着いた皆様。
日頃から弊社をご存知で
このブログを見守ってくださる皆様。
改めて
ありがとうございますっっ!
この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
そういえば、弊社の事、自分含め女性大工の事
あまりお話ししてなかったですね;
よく尋ねられる事を一問一答式でまとめてみました。
=大工編=
Q.いつもノミやカンナをつかっているのか?
A.いつもとは限りません。
目につく、触る部分(=造作)の仕事で使ったり
機械ではなく、手で柱や梁の繫ぎ目(=継ぎ手、仕口)を刻むときに
使ったりします。
例えばこの「追っかけ継ぎ」では
のこぎりが入らない箇所をノミで彫ったり
平らに仕上げるためにカンナを使ったりします。
Q.外の仕事が多いのか?
A.現場によりますが2、3割が外作業です。
なので「そんなに日に焼けてないね」
と言われる事もしばしば^^;
Q.一軒の住宅の現場で大工さんはどれぐらいいるのか?
A.2ヶ月前後です。
難易度や広さ、大工の人数によって変わります。
土地をならす事からお引き渡しまで
現場での工事は1年だそうです。
契約からお引き渡し、アフターメンテナンスまで
全て弊社の社員で責任をもって
仕事をさせていただいております。
=女性大工編=
Q.平成建設には女性大工は何人いるのか?
A.9名です。
Q.女性だと力仕事も大変なのでは?
A.運動経験ゼロでも
少しずつ慣れます。
一緒に組む先輩大工が気遣って
重たいものを持ってくれたりしますが
「いえいえ。もっと運ばせてください!」
っていうのが本音です。
Q.仕事して変わったところは?
A.腕周りと手がゴツくなりました。
足が痩せたのか上履きがブカブカになりました。
学生の時と比べて痩せたって言われたのが
何より嬉しかったです。
Q.現場で気をつけているところは?
A.自分がどう動いたら、先輩は仕事がしやすいかを考えたり
先輩に質問するタイミング、靴を揃える。
Q.現場ではスッピン?
A.仕事してて汗かいて顔を拭うため、
お化粧するとタオルが肌色に・・・。
なのでスッピンです。
Q平成建設に入って良かった事.
A.まだ私自身が到底神髄には至ってはいないと思いますが
同期の営業が契約を取れた現場に入った時、
同期の設計が書いた図面をみた時、
同期の工務が打った基礎の現場に行った時
同期の監督が打ち合わせに現場に来た時
同期の大工と組めた時
それぞれみんな頑張ってるな〜と
しみじみ嬉しくなります。
Q.大工で良かった事
A.普通の女の子だったらここには来られないですよね。
まだ高いところが怖いと思う時はありますが
どの現場に行っても屋根からの景色は好きです。
あとは・・・・・
ものづくりの幅が広がる事でしょうか?
この下駄箱は現場の残材を有効活用しました。
といってもまだまだ大工として、
平成建設の一員として未熟であり
大変な事、楽しい事、もっと沢山あると思います。
それを味わいつつ、技も自分のものにしていきたいです。
長くなってしまいました。
世田谷支店も始動し、師走も目前!
風邪には十分注意して、冬を越したいと思います。
どうか皆さんもお体ご自愛くださいませ。
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興味が湧いたらご覧ください。
では明日も現場へ行ってきます!