こんにちは!
大工工事部のながともです。
私の大好きな花、木蓮も散る今日この頃。
桜前線が静岡県にも侵略してきましたね。
先日お話しした墨さしの続きです。
一日以上水につけ込んだ墨さしを
このようにノミで裂いていきます。
筆のような状態に近づくまで慎重に裂きます。
鉛筆で書くのと同じ位の細さで
墨が書けるようになったら・・・
今度は反対側(これもあらかじめ水につけて熟成させます)
渾身の力を込めて、玄翁で潰す!!!
・・・・・とこうなります;
・・・・・・・・・・・
繊維とはいえ、ぐしゅぐしゅになって
先端が欠けました。
気を取り直して慎重に・・。
出来上がって一筆したためてみました。
こんな感じですかね?
これで次回の勉強会に臨みます!
気分が乗ったのでもう一筆・・・・。
『気は長く、心は丸く、腹立てず。
人は大きく、己小さく。』
京都の大仙院住職、尾関宗園の名言です。
一つずつ小さなことでも大工道具が増える喜び
と、この言葉に秘める謙虚な気持ちをかみしめつつ
明日も現場に行ってきます!
こんにちは!
大工工事部のながともです。
雨、風、寒さ・・・・という
自然との戦いでもある
外作業が一段落し、
内部でも監督の志村さんと設備屋さんが
作戦会議を進行させております。
大工仕事でも
満を持して
彼が登場!
ご存知!「通気くん」です。
大工ブログでもお馴染みになってきました。
この仕事にさしかかると
なんか夢中になるのかテンションが上がります。
今回は彼の話はさておき・・・
先日、大工1〜3年目の勉強会にて
大工として「墨さし」を使って
綺麗にカッコいい墨が出せるようにしよう!
ということになり
指導担当の鈴木大工の墨さしレクチャー
翌日、さっそく現場で実践です。
墨さし自体はこのように竹で出来ており、
最も重要なのは
「筆のように」仕込む事。
購入してすぐに先端を削って尖らす!
のではなくまずは水に「つけこむ」所から始まります。
これで両端を柔らかくしてから自分の好みにあわせて
細工をしていきます。
鈴木大工のレクチャーの詳細、
続きの細工は
次回ご紹介します。
では明日も現場に行ってきます!
こんにちは!
大工工事部のながともです。
技術テストが終わり、
現場では重森大工が
勝手口の庇を取り付けました。
そしておもむろに
鉋をとりだすやいなや・・・・
鉋の台(木の部分で木材に当たる部分)が
平らがどうかをチェック・・・
庇につける化粧材のヒノキを仕上げ始めました。
ならぬ
プチ・削れるかい?の開催です。
技術テストの道具チェックで
重森大工に
「この鉋の刃じゃキレないな・・・・。」
と言われて凹みましたが
今回を機に
重森大工に鉋の刃の研ぎ方、手入れの仕方を
仕込んでもらいました。
「ここが砥石に当たってないから
ほんのり力を入れて研いで・・・・・」
「これをこうすると先端が(切れるという意味で)
怖くなってくる」
いよいよ重森大工からGO!サインが出て
庇の余った端材で練習。
重森大工の的確なアドバイスのお陰で
かなり切れるようになりました。
今度は自力で研ぎも削りも出来るよう
頑張ります。
庇も素敵な仕上がりに・・・・・・
ノミもそうですが
鉋も奥が深いです。
と改めて感じつつ
明日も現場に行ってきます!
こんにちは!
大工工事部のながともです。
前回の社内技術テスト後半戦の続きです。
お昼休みを挟んで
試験自体も後半にさしかかり・・・・
ん?
同期の浦谷大工がここで闘魂注入。
彼曰く「帰りの車を運転するために」と・・・。
健気(けなげ)です。
さぁ私も出来てきました。
まだまだこれからです。
このようにさしがねをあてて
矩(かね=直角)がどうかを確かめて仕上げたり・・・・。
1・2・3年目とそれぞれ異なる課題を完成させ提出。
矩かどうか、寸法が正確か、
仕口(=繫ぎ目)が綺麗についているかなど
評価されます。
点数がついてそれぞれ一喜一憂したと同時に
試験が終わった開放感に充たされます。
この感覚、ペーパーテストや設計課題を連想・・・
学生時代を思い出します。
当日の結果は・・・・・
一年目:平野大工
二年目:木村大工
三年目:川辺大工
おめでとうございます!
日頃の鍛錬、センスの光る個性、繊細な仕上がりを追求する技術。
それぞれ陰ながらの努力あってこその結果だと思います。
1年目は得意不得意を見つけながら次回へ。
私たち2年目は今回の反省点をバネに最終回へ。
これで3年目の先輩大工は卒業!
ということでお疲れさまでした!!!
もう一人、労うべき方が・・・。
テスト中、大工の真剣な眼差しを捉えようと
デザイン部の中嶋さんが撮影にきてくださいました。
試験中の写真も中嶋さんをはじめ
鈴木大工、山中大工撮影のものです
(提供ありがとうございます。)
私自身の結果としてはまだまだです。
悔しかったことの方が多かったので
この気持ちを忘れず次回のテストに
持ち越したいと思います。
と決意を新たに
明日も現場に行ってきます!
こんにちは!
大工工事部のながともです。
お待たせ致しました。
前回に予告致しました通り
技術テスト当日の模様をお伝えします。
「はじめ!!」
号令とともに緊張感が加工場に充満します。
作業の合間に道具チェックが入ります。
ノミのチェックでは原田大工の熱血アドバイスが入ります。
鉋のチェックは重森大工の鋭い指摘が入ります。
試験官初参戦の重森大工。
道具も技術もそれぞれ得意不得意があって、
それを点数化するのが大変だったのだそうです。
加工場では・・・
墨をするのにさしがねをあてがう音。
ノミで「ガツっ!バリっ!ゴリゴリゴリ・・・・」
と木材を彫ったり削ったりする音。
後半戦と結果は次回にお送り致します。
ついついブログを書くのも熱くなって
夜更かししちゃいますが・・・
明日も元気バリバリで
現場に行ってきます!