こんにちは。油谷です。
先日、宮下さんがブログで紹介した「おっかけ」ですが、実は僕も同じ継ぎ手の刻みをやっています。
加工前の材料です。化粧となるのは下端の一部なので、上端の仕口はプレカットされた状態で、搬入されました。
この材料に墨付けするのですが、仕口がプレカットされているので継ぎ手位置を間違えると取り返しがつきません。
なので、何回も墨を確認しながら、おそるおそる刻んでいきます。
刻み途中の状態です。やはり慣れていないので、すごく時間がかかってます。
こうやって自分で加工してみると、「昔の大工はこれを当たり前のようにやってたんだよなぁ。」
などと、改めて実感させられます。
なんとか、刻み終わりました。
このあと仮組みをしつつ、微調整していきます。
「まだまだ精進が足りないなぁ。」と思いつつも、
「できるようになりたいから、頑張ろう。」と思う今日この頃でした。
ついに11月ですね!!
高橋です。
現在現場では、茶の間の施工が行われています。
先日もお話しましたが、茶の間の天井の網代の一部を自分たちで編みました!
どうでしょう?
手作り感が少し出てますよね??
作り方は...
薄い木の皮を、規則にしたがって一枚一枚編んでいくだけです。
が、途中で頭が混乱してきます...。
規則を間違えないように編んでいるところです。
で、編み終わりました!!
これを、あらかじめ用意してあったベニヤに、両面テープとボンドで固定します!!
そして、余分な部分をカットし、天井に収めれば一枚目の写真のようになります!
案外簡単そうですよね?
でもやってみると難しい!!
難しかったですが、すごくいい経験になりました!!
ちなみに、こちらが自分たちで編んでない網代
編み方は少し違いますが、どちらも味があってかっこいいですよね!
さて、隣では丸太の格天井に天井板が伏せられています。
これまたかっこいい!
和室や茶の間は、様々な造作仕事があって面白いし、かっこいいです!!古きよき日本といった感じですかね。
これを手早くやってのける先輩もまたすごい!
いつかは自分もそうなりたいものです。
1月生まれですが、寒いのは苦手です。
こんにちは、宮下です。
ここ数回、仕事とは関係のない投稿が続きましたが、
決して仕事してなかったわけではありません(笑)
これを作っていたのです。
実は先日、担当させていただいているH様邸がついに上棟したのです。
H様邸、本体部分はSE構法を採用し、軸組はプレカットなのですが、
玄関先の土庇は、プレカットでは対応できないため、手刻みで造りました。
材木屋から荒木の状態で材木を仕入れ、
製材→仕上げ→墨付け→刻みを本社の加工場で行っていました。
タイトルにある「おっかけ」は一枚目の写真の継手の名前です。
伝統的な継手の一つで、最も強い継手のひとつとされています。
金物がない時代からの伝統的な継手がプレカットできないことにも驚きですが、
強度も備わっているという、先人の偉大さを改めて実感させられます。
次回は、上棟の様子を紹介したいと思います。
こんにちは 北村です。
先週の土曜日、平成建設の加工場では恒例の技術テストが行われました。
大工1年生~3年生までの者を対象に、基本的な実技の習熟度を確認します。
私はというと、偉そうにも試験官として参加です。
みんなが夢中で鋸を走らせている合間を縫って、それぞれが日々使っている道具たちをチェックします。
機械化が進んだ今でも、玄能や鋸、鑿や鉋などは手放すことのできない大切な道具達。
大工の手となり足となり、仕事の仕上がりや作業効率に大きな影響を与えます。
ですので、刃物がしっかり研がれているか 鉋の台は調整されているか
というのはもちろんですが、丁寧に、大事に、愛情込めて使っているかどうかを重点としました。
道具を磨いて 技を磨いて ますます精進していきます。
投稿日と誕生日が重なりました!
高橋です。
さて、今日はチーク祭りの完結編です。
では踊り場の施工から!
踊り場は三枚のチークの板をはぎ合わせます!
が!!!
この踊り場には本当に苦労させられました!
まず、硬い。
加工した匿名Tさんや後輩によると、丸鋸の刃が逃げてしまいなかなか真っ直ぐ切れません!
(鑿の入りや、鉋の切れはいいらしいんですが)
直角を決めるだけで一苦労でした。
そして出来上がった踊り場を取り付けます!!
重くて大変でした...。
踊り場の次は…
段板です!!
まず梁に段板を乗せるための受けを取り付けます!!
こんなやつ
この上部の仕掛けが、段板のほぞに差し込まれることで固定されていきます!!
(横向きでわかりにくいですが、段板の下部です)
実際梁につくとこうなります!!
これを取り付けたら、段板を!!
梁に乗らないほうは壁に固定します!!
これを繰り返していけば完成なのですが、
この仕掛けを作る工夫がすごいんです!!
仕掛け自体はトリマーと呼ばれる工具で作るのですが、人の行う作業ですので、同じものを何個も精度よく作るのは困難です。
そこで登場するのがこれ
定規です!!
これに沿って、トリマーを動かせば、同じ仕掛けが早く正確に作れるんです!!
どうですか??
毎回墨をするよりも、定規を一個作れば、高い精度で、効率のよい作業が行えます!!
しかし、この定規を思いつくのも、発想力ですよね!!
この発想力がほしい..。
ちなみにこの定規を作成したのは、われらが親方です!!
さすが!!
こういった工夫と、柔軟なアイディアを間近で勉強できるのは本当にためになります!!
これからもどんどん教えてもらいます!!
で、全部段板が取り付けられると
(この一枚は養生されちゃってますが...)
どうでしょう??
写真が下手なのでなかなか伝わりませんが、すごくかっこいいですよ!!
まだ手すりがついていないので少し怖いですが...。
簡単ではありますが、これでチーク祭りは終わりです!!
この階段だけでもさまざまな工夫が施されています!!
人間の発想力ってすごいですよね。
それに技術が合わさってひとつの作品が出来上がる。
僕はまず、技術を身につけます!!
では道具の手入れしてきまーす!!!