こんにちは 北村です。
大工の世界でよく言われる言葉
穴掘り3年
鋸5年
墨かけ8年
研ぎ一生
大工の技を磨く上で、刃物がよく切れることは絶対条件であります。
なので大工は「研ぎ」と「砥石選び」にはそれなりの時間とお金をつぎ込みます。
というわけで、今日は僕が愛用している砥石くんたちをちょっと紹介。
左から、中砥石(人造)、仕上げ砥石(人造)、仕上げ砥石(天然)×4 名倉砥石(天然コッパ)
天然砥石はそれぞれ採掘される山や地層の深さの違いにより性質も違います。
たくさんあるなぁと思われる方もいると思いますが、研ぐ物(鑿や鉋)の種類や刃物(鋼)との相性によって使い分けてます。
そして研ぎですが、
刃物を真っ平らに研ぎあげることが、よく切れる刃物の基本的な条件ですので、
どういうことかと言うと、こんなかんじ。
砥石と刃物が吸い付いて離れないこの状態がしっかり研げる基本のキ
工業化が進み、機械が大半の仕事をしてくれる今でも、細かな造作や伝統的な和の空間などを作るにはよく切れる刃物と大工の技が必要なんです。
だからこの仕事は楽しいんだと思います。
最近涼しくなってきましたね!!
高橋です。
さて、またまた現場の話ですが、最近現場内に重厚感のある材料が運び込まれました!!
その材料は「チーク」です。
どこに使うかというと、ストリップの階段を支える梁です!!
何本もの梁を組み合わせて階段の骨組みを作っていきます。
これは梁がかかる前です。
加工して
ちなみに...。
この階段はまだ大工歴の浅い僕にとっては到底太刀打ちできませんので、大工歴のはるかに長い大工さんが施工しています。
(匿名希望だそうです。笑)
加工から見ても、この階段を施工するにはかなりの技術が必要なのですが、迷いもなくかつ正確できれいな仕事です!
やっぱりすごい!!
ひとつでもいいから技や技術を盗みたい!!
近くでこんな作業が見られることは、自分にとって貴重な体験だと日々感じています。
で、そんなこんなで梁が組みあがりました!!
さらにこの上にまだ梁が組まれます!!
そして梁同士はボルトでしっかり固定します!!
どうですか??
まだ施工途中ですのでわかりづらいかもしれませんが、かなりのボリューム!!
完成がほんとに楽しみです!!
ちなみにこの後、踊り場や段板の材料もチークで、階段周りの床板もチーク!!
チーク祭りです!!
たぶんこの階段相当な重量だと思います。。。。。。
現場の話ばかりですいません。
でも、こういう作業を間近で見てると、大工って楽しいなーって思います!!
今は造作仕事するだけでどきどきしますけど。
皆さん!!大工っていいですよ!!
ではまたー。
最近、朝晩が寒くなってきて、皆様体調は崩されていませんか?
こんにちは、宮下です。
今、私が担当させて頂いている現場で、玄関庇の柱を支える沓石を据えるのですが、
先日、石屋さんにサンプルをいただきました。
黒御影の《本磨き仕上げ》と《バーナー仕上げ》の2種類です。
石の種類は一緒なのですが、仕上げの仕方によってこんなにも違うんだなぁと、関心していました。
石材屋さんの店頭とかを見てみるとツルッツルッに光った石が並んでいたりしますよね。(ド〇えもんとか・・・)
石屋さんは石を、
そして、大工さんは木を光らせるのです。
仕上げ方は様々ですが、やっぱり鉋で仕上げた木材の輝きは目を見張るものがあります。
大工が手間暇かけて研いだ刃、光を透かせて絶妙に調整した台の鉋で仕上げられているのですから当然ですね。
これは2年ほど前に、思いつきでつくった、ケヤキのバットです。
木工旋盤で形成し、サンドペーパーで丁寧に仕上げ、最後には8000番という細かい目で仕上げたら、、、
2年たった今も光ってます。。。
鉋でも、サンドペーパーでも、光った仕上がりを見るのは気持ちがいいですね
こんにちは!水曜日の原田です。
僕が今いる現場は入母屋の建物なのですが、先日矢切り(やぎり)部分に妻格子が入りました!
見てください、この見事なストライプ!
全長約10m、格子の数150本以上!!!
とりわけ奇抜で斬新なものがデザインとして注目されることが多いと思いますが
個人的にはこういった規則的に揃ったものの美しさが好きです。
皆さんはどういった場所に美を感じますか?
大工の寺本です。
勉強会ということで、静岡市にある駿府城公園に会社の大工さん達と行ってきました。
現在、駿府城公園では、坤櫓(ひつじさるやぐら)の復元工事を行っています。
今回は先立って復元された巽櫓(たつみやぐら)と同じ園内にある紅葉山公園の茶室を見学に行ってきました。
まずは巽櫓。
奥のほうでなにやら雨仕舞の話をしているのは謙治さんと篠原さん。
篠原さんとは現在同じ現場で木工事真っ最中です。
手前では、何やら和田さんが天井の梁を見て思いふけっています。
城建築は、寺社仏閣とは違い、戦いの場としての機能があり鉄砲を打つための窓や、下から上ってくる敵に石を落すために床が開くところがあったりと
根本的に考え方が違います。柱も七寸角はあります。丈夫です。開口部も少なく、格子がついてます。
それに引き換えこちら。
大きな開口に、線の細いシルエット。違いが分かりますか??
こちらが紅葉山庭園の茶室が付随する建物です。
年代も違いますが、用途が違います。大きな開口から庭を眺めお茶を嗜む。贅沢です。
室内側から
廻縁の納まりについての説明を謙治さんがしてくれています。
数寄屋建築では、廻縁、畳寄せ、など普段であれば留めになる部分を留めにはせず、室内から見て時計回りに材料が勝っているとのこと。
謙治さんに質問。
「なんでそんななってるんですか??」
「いろんな説があるけど正直なとこ、わからんね。」
うーーーん。奥が深い。。。
こちらが茶室。
みんなが大きくなったって??
この感じだと和田さんは2メートルオーバーの巨人って感じですか。。
でも和田さんは阪神ファンです。
僕も野球は阪神ですね。僕も和田さんも関西出身ですから。
いつかは地元に帰って、京都の町屋の修復とかやりたい!!!と再度思わせてくれた一日でした。。