• April
    07
    2017

    R30?

     

    こんにちは。大工工事部の平松です。

     

    四月になりましたね。新生活を始める方も多いかと思います。

    ちょっと前ですが自分も少し変化が。ついに、スマホデビューしました!

    ブログなんて書いてるんで勘違いされがちですが、かなりアナログ人間だと思います。

    というか苦手なんでしょうね。嫁さんと間違えて現場の皆にラインしたり、色々とやらかしてます。

    あまり人に迷惑かけないように、時代に食いついてやろうと思っています。

     

     

    鎌倉入りして、もう丸4カ月。5か月目がスタートしました。二重生活にもだいぶ慣れてきました。

     

    嘘です。朝起きると、ここはどこだっけ?ってなる時あります(笑)

     

     

     

    今さらな感じがありますが、鎌倉は住みたい街ランキングにも入るくらい人気のある街で、その辺を歩いてるおばあさんからもなんか気品を感じる、とてもオシャレな街です。

     

     

    先日、現場すぐ近くにある釈迦堂口切り通しの見物に行きました。

    今は倒木の影響で通行止めになってましたが、外から見ても圧倒されるような歴史を感じる雰囲気でした。

    鎌倉幕府の時代の名残だと思うと、すごい場所で仕事してるんだなと改めて思いました。

    もちろん機械なんてない時代、これを人力でやったのかと思うとゾッとします。

     

     

     

    さて、現場は少しずつですが、着実に進んでいます。

     

     

    窓造作も慣れてきて、ペースも早くなってきました。雲の形も決まり、これから全貌があらわになるところです。

     

    今回は窓のなんやかんやの前を少し掘り下げていこうかと。

     

    さかのぼること、瓦上げから一週間後。推定30トンもの荷がかかるということで、重みが馴染んだタイミングで、床上1メートルの墨を各柱に出しました。(原田、唯希ペアで)

     

    当然柱の寸面は全部違うし、面も平らでないため指矩で巻くわけにもいかず、一本の柱につき角に4ヶ所。手間は4倍!

     

    一階が出たら、それを二階に立ち上げます。そこで初めて、窓の高さが確定しました。

     

    その後に窓台、まぐさと呼ばれる下地を組みます。窓の通りを正確に通す為、端から端まで糸を張り下地の面を決め、下地を組みました。

     

    そこまでいったら、柱の外側に窓の縦枠をはめる為のシャクリの加工を。この作業は主に自分が担当。

     

     

    下げ振りで立ちを確認しながら。縦枠は厚みが55ミリもあります。ここでも胴縁カッターの出番が。カッター使いがかなり上達しました。

     

    柱の面の大きさもまちまちな為、面がおさまる所でシャクリました。窓の幅、通りを決定させるシビアな仕事です。

     

    ようやくここから杉の造作材を触っていくという流れです。道のりが長い!

     

    地味な作業ですが、ここをしっかりすることが肝心です。仕上がりにもろに影響します。

     

     

     

    ここまでと思いましたが、もう一つ。シャクった所に縦枠の一本目をつけたところです。

    古材の柱は曲がりがあったり変形したりしているんで、この一本目の柱にあたる所を色々と細工します。

    丸くとったり、斜めにしたり。こういった取り合う所は色んなパターンが来るんで面白い箇所だし、経験値になるところです。

     

     

    蔵では博康さんが違う造作を始めました。

     

     

    タキは何やら階段らしきものを作りだしました。

     

    あれ、見慣れない人が…

     

     

    沼津から助っ人が来ました! マッチョ系大工、内田さんです。

     

    寮にまた1人おじさんが増えました。どうやらR30指定の寮のようですね。

     

    ちっさいこたつにおじさん5人で豪華料理。きっと後々いい笑い話になるだろうな(笑)

     

    ブログ移転しました

    ↓↓新ブログはこちら↓↓

    Profile | 大工


    平松 哲朗(ひらまつ てつろう)

    一級建築大工技能士

  • March
    27
    2017

    折釘とツブ

    こんにちは、大工工事部四課の石川です。

     

    最近、暖かい日が続きますね。

     

    現場の近くの駐車場には、辛夷(コブシ)の花が咲いていました。

     

     

    そろそろ、桜も咲いてきて、本格的に春がやってきますね。

     

    花粉の量も、日に日に増してきて、毎日豪快なくしゃみが現場内を響き渡っています。

     

     

     

    そんな中

     

     

    じゃーん!!

     

    前回のブログで出てきた機械のお披露目です。

     

    持ち運びできる「自動かんな盤」です。

     

     

    加工したい寸法に設定して、材料を通すだけで、均等な厚みに製材してくれる優れものです。

     

    普段は加工場でしていた作業も、現場でできるようになり、作業効率もアップしました。

     

     

     

    一方自分は、一旦窓造作を終え、蔵へ。

     

    そこで待っていたのが、こちらです。

     

     

    Ⅼ字型の金物がいっぱい!!

     

    これは、蔵の外壁に取り付ける「折釘(おれくぎ)」と言われるものです。

     

     

    この様に、外壁に同じ高さで等間隔に取り付けられます。

     

    「折釘」は、補修作業時に梯子を架ける際、縄をかけて固定したり、外壁を保護する板を架ける時に使うそうです。

     

    外壁に漆喰が塗られると、この折釘の周りだけは、半球型に盛り上げて仕上げます。

     

    その部分を「ツブ」と言います。

     

    半球型に盛り上げることで、荷重をかけた際、外壁に亀裂が広がるのを防いでくれるそうです。

     

    漆喰が塗られるのは、まだ先ですが、「折釘」と「ツブ」がどんな仕上がりになるか楽しみです。

     

     

     

    本屋では、大工工事部四課の日比野君と岩井君が応援に駆けつけてくれました。

     

    古材に塗装をするため、必要なくなった弁柄の墨を消してくれています。

     

     

    真剣な眼差しで、古材を拭いているのが、日比野君。

     

     

    細かいところを歯ブラシでゴシゴシしているのが岩井君です。

     

    弁柄を消すには歯ブラシでゴシゴシが調子いいみたいですよ。

     

    窓造作に予想以上に苦戦していた中の応援だったので、非常に頼もしかったです。

     

     

    今週には、いよいよ蔵の鉄扉が取り付けられる予定です。

     

    その様子は次回までのお楽しみ。

     

     

     

    ブログ移転しました

    ↓↓新ブログはこちら↓↓

    Profile | 大工


    石川 博康(いしかわ ひろやす)

    一級建築大工技能士

  • March
    21
    2017

    鴨と鴫

    どうも渡邊です。

     

    今回はT様邸にいる生き物の紹介です。

     

     

    ウマ。あらゆる現場を渡り年季が入っています。

     

     

    ネコ。こちらも使われ続け年季が入っています。まだまだ現役です。

     

     

    モンキー。何かとよく使います。

     

    鋸の刃が若干開いているのわかりますか?この部分をアサリ

     

    建物でいうと

     

    犬走り

     

     

    屋根の迫り出している部分をケラバ(おけらのこと)

     

     

    牛梁

     

    他は蟻、クレーン(鶴のこと)、、、、、

     

    挙げるとキリがないぐらい出てきます。

    多種にわたる生き物の名が使われています。

     

    さて現在僕が奮闘中のゾーン。

     

    ここにも2羽隠れています。

     

     

    鴨居の「鴨」は気付いたでしょうか。

     

    あとは1羽は敷居です。

     

    鴨居の語源は「上居(かみい)」が転じたものと言われています。

    上に「鴨」が使われるなら下は?

    ということで水鳥である「鴫(しぎ)」が当てられました。

    鴫居(しぎい)がのちの敷居と呼ばれるようになったそうです。

     

    なので答えは鴨と鴫です。

     

    この鴨と鴫なかなかの仕事量がありまだまだ時間かかりそうです。

    縦枠には雲がつきます。

     

    これは試作品でありますが、このような装飾がつきます。

     

    デザインはT様の息子さんです。それを具現化しました。

    前回登場した龍と虎を書いたのも息子さんです。さら〜さらっと書き上げていました。

     

    木彫が趣味な私。

    それを仕事で残せるということで思わず「自分がやりたい!」とかぶりついてしまいました。

     

    外観の雰囲気に影響してくる部分であるのでバチッと決めたいと思います。

     

    下屋からみの窓は終わりました。

    奥から

    自分、原田さん、原田さん、博康さん、博康さん、自分と取り付けしましたが

    見事バチッと決まりました。

    窓も垂木も瓦も揃っていると気持ちいいものです。

    ブログ移転しました

    ↓↓新ブログはこちら↓↓

    Profile | 大工


    渡邊 唯希(わたなべゆいき)

    一級建築大工技能士  二級建築士

  • March
    14
    2017

    ゾーン

     

    こんにちは 大工工事部の平松です。

     

     

     

    日に日に春が近づいてきましたね、鎌倉の現場は花粉がきつくて久々に春が辛いです。

     

    先週は弟の結婚式で休みを頂いて福岡まで行ってました。

     

    祖母が住んでいたこともあって思い入れのある土地ですが、記憶のある風景とガラッと変わっていたりしていて。

     

    月日が経つのは早いですね。

     

     

     

     

    鎌倉の現場では、くしゃみがあちこちから聞こえながらも皆で杉の窓と格闘しています。

     

     

     

     

    自分も連結窓を一つ、やっつけてきました。原田ブログにもありますが、想像以上の闘いでした。

     

     

    連結はさらになんやかんやが増えます(笑) 皆でゾーン(極限の集中状態)に入ってました。

     

     

    一日が終わるのが早すぎて、この感覚は刻んでいた時期を思い出します。

     

     

     

    そのまま自分は1階の窓と蔵の窓の加工へ。

     

     

     

     

     

    2階の窓が落ち着いてきたら、原田はベランダまわり。唯希はお風呂。博康さんは蔵の鉄扉まわり。タッキーは大忙し。という風に担当箇所が徐々に出来つつあります。

     

     

     

     

     

    気になる所が満載ですが、目の前の仕事に夢中になりすぎて見落としてしまいがちになります。

     

     

    その全てを把握して指示している小川さんの頭の中はいったいどんな事になっているのでしょうか。

     

     

     

     

    「俺にやらして下さい」と言う唯希に置き土産してきました。

     

    窓の下には写真の型板のような装飾をする箇所もあるようです。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    一方で、瓦もかなり葺かれました。家紋の彫られた瓦当(がとう)、カッコいい!

     

    蔵の方はケラバの部分だけ大きな瓦当になりました。

     

    のしや鬼瓦はまた日を改めてやるようです。瓦屋さんも言ってましたが、ここまでやるのは住宅ではなかなかないそうです。

     

    屋根の完成形も楽しみです!!

     

     

     

     

     

     

     

    ブログ移転しました

    ↓↓新ブログはこちら↓↓

    Profile | 大工


    平松 哲朗(ひらまつ てつろう)

    一級建築大工技能士

  • March
    13
    2017

    作業着を脱がない理由。

     

    朝の通勤ルートは日光が私に降り注ぎ

     

    眩しくて眩しくて、ついつい渋い顔になってますが

     

    決して怒ってたり、不機嫌ではなく

     

    本当は朝が好きであることを

     

    声を大にしてお伝えしたいです。

     

     

     

     

    改めましてこんにちは!

     

     

    大工工事部のながともです。

     

     

     

    修行中半ばにして事務をさせていただいて早4カ月。

     

    内勤だと「制服」

     

    (↑OLさんっ('ω')という感じのブラウスにスカートの服装)

     

    を着用する女性社員がおります。

     

     

    私もちらほら「制服は着ないの?」というお声をいただいております。

     

    (内心嬉しいです。)

     

     

     

    確かに私自身「制服」に憧れてますが

     

     

    タイトルの「作業着を脱がない理由。」はいろいろありまして・・・

     

     

    その1:作業着の下は重ね着し放題なので

     

    寒い冬はうってつけなのです。

     

     

    その2:いつ現場に呼ばれてもいいように敢えて作業着を着てます。

     

     

     

    その3:こちら↓

     

     

     

     

     

    現場で発生した木くずの回収BOXです。

     

     

    こちらは有料で専門業者に回収してもらうのですが

     

     

    ひたすら捨てるだけだと、すぐいっぱいになってしまうのです。

     

     

     

     

    そこで私が朝出勤して、時間に余裕があるときは・・・

     

     

    時間が許す限り「朝のパズル大会」を開催してます。

     

     

    板状のもの、棒状のもの、四角いもの、薄いもの、分厚いものなどなど

     

     

    あらゆる形のものを積み上げたり、立てかけては

     

     

    少しでも隙間なく捨てられるようにしてます。

     

     

    ついつい夢中になって勤務時間開始ギリギリまで

     

    やってしまうこともしばしば^^;

     

     

     

    BEFORE

     

     

    AFTER

     

    本当はもっと整えたい時もありますが

     

    自己満足の世界なのと時間も限られているので;。

     

     

     

    そんなこんなで粉まみれになったり、トゲとかに服を引っ掛けても

     

    気にならない作業着を着ています。

     

    ヒールもこの中では危ないので、もっぱら安全靴です。

     

     

    (もちろんきれいに、大事に着用してますよ^^)

     

     

     

    憧れますけどね「制服」

     

     

    でも作業着も愛着があるので、何か事情がない限り作業着続行です^^

     

     

    明日も作業着で事務所に行ってきます(`・ω・´)ゞ

    ブログ移転しました

    ↓↓新ブログはこちら↓↓

大工の日々―平成建設職人集団
© 2013 Heiseikensetsu Co., Ltd. All Rights Reserved.