• December
    16
    2016

    建前快晴なり

    紅葉散る頃

    建前が行なわれました。

    土間シートには紅葉がかかり季節を感じます。

    鎌倉は寒すぎてブルーシートにくるまって寝る原田氏

    季節を感じます。

     

    どうも。大工の渡邊唯希です。

     

    現場入りしてはや3週間が経ちました。

    現在は無事上棟を終えています。

    そんな建前の様子を小出ししていきます。

     

    時は遡り12月初め。

    現場に沼津産の材料が搬入されました。

    ひと際でかい棟には住職による祈祷がなされました。

    大工一同手を止め見守ります。

    お施主様の名前が書かれ、

    「棟梁 小川毅」の名前が書かれました。

    自分もいつか名が残せる大工になりたいと思うひとときでした。

    この儀礼も普段は行なわれないので始めて経験しました。

     

    さて。建前。

    柱を立て、「いの一番」から梁を入れていけばいいというわけではありません。

    本社で仮組したときのことを生かし無駄な手戻りなく進めていきます。

    複雑に組み合わさるため順番を間違えると入りません。

    無理矢理やっても入りません。

     

    付け鴨居、三方差し、車知栓、杓子ほぞ、小口蟻などなど

    本でしか見たことないことがここでは散りばめられています。

    平松さんが死ぬ気で刻んだ梁も納まり、

    博康さんもおそらく死ぬ気で刻んだであろう牛梁も納まります。

     

    こんな感じで順調に進んでいます。

     

     

    20年経ってこの墨付けができるか

    10年経ってこの刻みができるか

    考えるとまだまだな気がします。

     

    6年経っても知らないことが山ほどあるから大工はおもしろい。

    面白さと自分の未熟さを痛感する建前でもありました。

     

    とりあえず現場では一番動き回ろうと思います。

     

    卍らへんもいい感じなので次回に。

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    渡邊 唯希(わたなべゆいき)

    一級建築大工技能士  二級建築士

  • December
    12
    2016

    鑿裏

     

    こんにちは 大工工事部の平松です。

     

     

     

    共同生活始まって早くも2週目?ですか。いつもと違う生活なんで曜日の感覚が全然掴めていません。

     

     

     

     

    本日のメニューは「鮭のムニエル」です!

     

    毎日マジで!?って思うようなハイレベルな内容です。

     

    こうなってくると、日頃家事をしていない自分も何か出来ることはないかとソワソワしてしまう日々です(笑)

     

    生活力、上がりそうです!

     

     

     

     

     

    現場の方は予想以上に順調に進んでいます。

     

     

    ブログ仲間も出来たので、建て方の模様はそちらの方を楽しみにしていてください。

     

     

     

     

     

     

    建て方以外に気になっていた搬入の方も、皆の協力で難なく?運べました。

     

     

     

     

     

     

    あれだけのボリュームの材料が集まると、どこに何を置くのかというのもその後の作業を大きく左右するので重要な決断になります。

     

     

    仮組みの時とは違い、その後に必要な屋根材も同時に搬入されています。建て方リーダーの千秋さんとも色々相談しながら、進めています!

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    話は変わりますが、ここ数日は夜な夜なスケッチを書いています。

     

     

     

    載せるのも恥ずかしい出来ですが、何の絵かというと・・・

     

     

     

     

     

     

    以前載せさせてもらった渡邉さんの鑿裏(のみうら)です。こんなん作りたくて。

     

     

     

    T様邸の刻みを共にやった記念に、何か残そうという渡邉さんからの粋なお誘いに便乗させてもらうつもりです。

     

     

     

    まだまだ思案中です。色々考えると楽しいもんですね。

     

     

     

    卍は入れたいなと思っています。富士山も入れたいな~という所です。

     

     

     

    どうなるか、お楽しみに!! 

     

     

     

     

     

     

     

     

     

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    平松 哲朗(ひらまつ てつろう)

    一級建築大工技能士

  • December
    08
    2016

    それぞれのこだわり

    こんにちは。渡邊唯希です。

    T様邸新築工事は鎌倉編に突入しました。

    私も現場に入ってます。

     

    神奈川、静岡それぞれのエリアで活動してきた大工が今回は鎌倉で協働して進めて行きます。

     

    今回は土台据えの話。

    沼津で刻んだ大木たちを支える基礎、土台も規格外の大きさです。

    基礎、基礎内の鉄筋ももちろん我が社の基礎班、鉄筋班が強靭できれいに仕上げました。

     

    土台となるのは6寸(180mm)×5寸(150mm)のヒノキ材です。

    何十トンを支えなければいけないだけに土台も特大サイズです。

     

    土台と基礎のあいだはくっついていると腐食の原因になるためネコ土台という

    スペーサーを挟みます。通常は樹脂製のものを使いますが!

    ここはお施主様の「こだわり」で御影石を使っております。

    仕上げると見えなくなるところにもこだわりを感じます。

    この規格外の大きさはネコというよりライオン土台と言うべきでしょう。

     

     

    継手となる部分は金輪継ぎでつなげます。

    この金輪継ぎというのは数ある継手の中で最強と言われています。

    普段使われないのは手間がかかり、また金輪以外でも十分に強度がとれるため

    めったに土台では使われません。

    そこを設計士、棟梁の「こだわり」で採用しました。

     

    繋げたモノは最長で15m。大工3人では持ち上がらなかったので基礎班にも協力してもらい

    5人で納めました。

     

     

    難所も無事超え終了。3日かかりました。

    同時に今度は足場班が足場をかけに来ました。大工との入念な打ち合わせで

    今後の作業をしやすい場所に据えてくれます。

     

     

    このそれぞれのこだわりをもった中で作り上げる家を

    私自身こだわりを持って取り組んでいきたいと思います。

     

    次は建て方始まります。

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    渡邊 唯希(わたなべゆいき)

    一級建築大工技能士  二級建築士

  • December
    05
    2016

    引越しました

     

    こんにちは 大工工事部の平松です。

     

     

     

     

    最近あちこちから「ブログは?」と声を掛けていただき、先週サボってしまった事に罪悪感を感じております。

     

     

     

    言い訳ですが、先週末は沼津~鎌倉へと引越しをしていました。

     

     

     

     

     

    親方の指示どうり雑巾がけをしてからの搬入です。

     

     

     

     

     

    色々と持ち寄っていただいた事もあり、いきなり充実した状況になっているように感じます。

     

     

    キッチンは食洗機付きのいいやつ!小川さん以外は初体験です。

     

     

     

     

     

     

    各奥様方、彼女さん方、安心してください。1人、コックさんがいました!

     

     

     

     

     

     

    親方がビール買ってきてくれてました。飯うまかったな~、色々とご馳走様でした!

     

     

    初日から自分の生活力の無さを思い知りました。自分はほかの人より荷物が少ないな~なんて思っていたら、一晩泊まっただけで忘れ物多数!

     

     

    とりあえず明日無いと困るコンタクトをとりに帰ってきて、反省しながらブログを書いています(笑)

     

     

     

     

     

     

     

     

    今回は鎌倉編へと行きたかったんですが、沼津の加工場での最後のミッションも載せておきたいなと思いそうさせてもらいます。

     

     

     

     

     

    博康さんは先に神奈川へと行き、送り出した古材の荷受けや仮設等をしてくれていました。

     

    その後すぐに土台据えが始まり、千秋さんと、営業研修帰りの唯希と三人でまとめてくれました。

     

    そのあたりはきっと誰かが?詳しく書いてくれると思うんで、楽しみに待っていて下さい!

     

     

     

     

     

     

    そのあいだ僕とタキは何をしていたかというと・・・

     

     

     

     

     

    タキは僕から手伝わない宣言をされて、一人で蔵の母屋部分の「追っかけ継ぎ」に奮闘していました。

     

     

    目違いを払ってる所ですが、継手がどこにあるか全然わからない(笑)

     

     

    こんなに追っかけの刻みを短期間に出来る機会はなかなか無いですからね、かなり腕を上げたことだと思います。

     

     

     

     

    自分は、屋根の部材や面戸(めんど)を加工したりしていました。

     

     

    気になってた蔵の屋根の細かな納まりがようやくわかりました。軸組の後にも膨大な仕事が待っているようです!

     

     

     

     

     

    最後に上棟式の準備をしていました。半年の営業研修から、一回り大きくなって帰ってきた原田君(コックさん)も参入しました!

     

     

     

     

     

     

    破魔矢「はまや」を作っている所です。色んな形式があるようですが、初めて見るものばかりで知らない単語がたくさん出てきてやや混乱しています。

     

     

    どうやら上棟式も今まで見たこともないような盛大な式になりそうです。恐縮ですが、その模様も是非載せさせてもらおうと思っています。

     

     

     

     

     

     

    最後の古材を送り出している時に、加工場に解体したてホヤホヤの古材が搬入されて来ました!

     

     

    どうやら別物件の物らしいです。自分達の目もなかなか肥えてきました。古材を見るポイントが明らかに一年前と違っている事に成長を感じました。

     

     

    このような仕事が続いて来ることに感謝しつつ・・・一年以上通いつめた加工場を後にしました。(1日で帰ってきちゃいましたが(笑))

     

     

     

     

     

    今後はブログにも助っ人が来てくれるそうなので、どうぞお楽しみに!!

     

     

     

     

     

     

     

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    平松 哲朗(ひらまつ てつろう)

    一級建築大工技能士

  • November
    21
    2016

    プレイバック

     

    こんにちは 大工工事部の平松です。

     

     

     

     

     

    ようやく・・・バスケ行ってきました!

     

     

    いつ以来か忘れてしまうくらい久しぶりでしたから、2日後に筋肉痛が来るのは分かっていました(笑) 

     

     

    日頃体を使う仕事をしていますが、スポーツとは全然違う所を使うんですね。

     

     

    他部署の人達との良い交流にもなるので、こういった時間も大切にしていきたいと思います。

     

     

     

     

     

     

     

    11月15日。古材の搬入から1年と3ヶ月程経ち、ようやく出荷の日を迎えました。

     

     

     

     

     

     

    工夫をしてなるべく多く積み込みました。

     

     

    鎌倉の道は狭く、少し心配ですが我が子を見送るような気持ちになりました。(予想です。)

     

     

     

     

     

     

    現場の方は無事に基礎の打設も終わり、養生中でした。工務の方々、お疲れ様でした!!

     

     

     

     

     

     

     

     

    今回はこの一年を振り返って、余韻に浸らせてもらいたいなと思います。

     

     

    昨年8月に古材が沼津の加工場に搬入されました。

     

     

     

     

     

     

    11月に自分が来た時は、材の選定をしていました。

     

     

     

     

     

     

    そのあと皆で埋木やって・・・

     

     

     

     

     

     

    3月から刻みが始まりました。

     

     

     

     

     

     

    古材の一個目を組む時はこんな感じでした(笑)

     

     

     

     

     

     

    様々な壁に直面しては、色んな知恵や工夫を見ることが出来ました。

     

     

     

     

     

     

    技術を伝承する光景もよく見られました。

     

     

     

     

     

    新たな道具や改造した物も多数。加工場はどんどん充実していきました。

     

     

     

     

     

     

    7末~8月に加工場の中で小屋組。

     

     

     

     

     

     

     

    9月末から仮組み。

     

     

     

     

     

     

    詳しくは過去のブログをご覧ください! 

     

     

    沼津編はここで一区切りです。長かったですね、読んでいただきありがとうございました!

     

     

     

     

     

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