こんにちは!
大工工事部のながともです。
寒い日と温かい日の代わりばんこな今日この頃。
現場では床を貼り始めた重さんと
監督の志村さんがどこでどのように床を貼り分けるか
作戦会議中・・・
ところで皆さんは4月1日に嘘はつきましたか?
いつも正直者なので嘘ついてみました。
「重さん。私、気になる男の子から告白されました!」
と真っ赤な嘘をついて
「お前の恋バナなんてどーでもいいしっ!」
と重森大工をいじけさせてしまいました;すみません!
うそつきな私はさておき・・・
いじけた重さんは玄関で
「あるもの」をつきつけておりました。
はて?これは何でしょう?
「玄関框(かまち)」でございます。
普段は直線だったり、コの字なのですが
(私もマンションでつけました。写真下部より)
こちらでは「R(=曲面)・框」なのです!
框をつけるのは良いとして・・・
問題はこの框にいかにして
床を綺麗に貼るか・・・・・が重要です。
まず直角に切れた床板をどのようにして
「R」に墨をして切るか・・・。です
答えは次回のお楽しみに!
さぁバリバリブログ書くぞー!
と気合い十分に、
仕事も気合い十二分に
明日も現場に行ってきます!
こんにちは!
大工工事部のながともです。
前回の社内技術テスト後半戦の続きです。
お昼休みを挟んで
試験自体も後半にさしかかり・・・・
ん?
同期の浦谷大工がここで闘魂注入。
彼曰く「帰りの車を運転するために」と・・・。
健気(けなげ)です。
さぁ私も出来てきました。
まだまだこれからです。
このようにさしがねをあてて
矩(かね=直角)がどうかを確かめて仕上げたり・・・・。
1・2・3年目とそれぞれ異なる課題を完成させ提出。
矩かどうか、寸法が正確か、
仕口(=繫ぎ目)が綺麗についているかなど
評価されます。
点数がついてそれぞれ一喜一憂したと同時に
試験が終わった開放感に充たされます。
この感覚、ペーパーテストや設計課題を連想・・・
学生時代を思い出します。
当日の結果は・・・・・
一年目:平野大工
二年目:木村大工
三年目:川辺大工
おめでとうございます!
日頃の鍛錬、センスの光る個性、繊細な仕上がりを追求する技術。
それぞれ陰ながらの努力あってこその結果だと思います。
1年目は得意不得意を見つけながら次回へ。
私たち2年目は今回の反省点をバネに最終回へ。
これで3年目の先輩大工は卒業!
ということでお疲れさまでした!!!
もう一人、労うべき方が・・・。
テスト中、大工の真剣な眼差しを捉えようと
デザイン部の中嶋さんが撮影にきてくださいました。
試験中の写真も中嶋さんをはじめ
鈴木大工、山中大工撮影のものです
(提供ありがとうございます。)
私自身の結果としてはまだまだです。
悔しかったことの方が多かったので
この気持ちを忘れず次回のテストに
持ち越したいと思います。
と決意を新たに
明日も現場に行ってきます!
こんにちは。大工工事部設計課の後藤です。
街を歩けばクリスマス、お正月といよいよ年の瀬といった感じですね。
皆さんは残りの2014年をいかがお過ごしでしょうか。
弊社の大工の仕事としましては、多少前後することもありますが、
建前(骨組み)→屋根下地組み→サッシ取付→外壁下地組み→床下地組み→天井下地組み→内部壁下地組み→床材施工→天井下地板・壁下地板張り・造作工事→雑工事
となります。
その作業の中で必要な材料を拾い、発注、必要なものは加工場或いは現場に搬入して加工後組み立てというのが全体の大まかな流れです。
ただし柱や梁といった構造材に限っては、プレカット主体となります。
設計図面を元にプレカット会社に依頼し、住宅の構造材を合理的に解剖して工場で製材された木材はプレカット工場で加工されます。
建設現場には、継ぎ手、仕口の加工まで施された材が配送され、あらかじめ工場で加工済みのものを現場で組み立てることによって、
工期の短縮、建築現場の資材置き場や作業スペースの縮小、大工の技量によらない均質な加工などのメリットが得られるので、現在の木造住宅建築においてプレカットは全国で幅広く用いられています。
従来、木造住宅では現場に作業小屋を設けそこで木材を加工しており、実際の建物の各部位の寸法にあうように材を切断し、ホゾなどの仕口加工をするのは、現場の大工がやる作業でした。
便利になった反面、「刻み」という根本的大工技術の継承が困難になっています。
弊社においても「刻み」から手掛ける現場は稀です。
今回取り上げさせていただくのは川原崎様邸。お施主様は弊社大工の川原崎和俊(かわはらさきかずとし)様。
http://blog.heiseikensetu.co.jp/blog/carpenter/author/267.html
上記ブログを見ていただければ分かる通り日本の伝統構法への思い入れは強く、
ご自宅を日本の伝統技術をより住みよい昇華したカタチで実現しようと、「刻み」から行っております。
貴重な機会とあって、大勢の大工が自分の現場が終わってから刻みに参加しています。
かわさん、ありがとうございます!!
弊社では全ての過程・工程で
「HEISEI DAIKU MIND」を注入し、
お客様の思いを形にし、日本の建築技術を伝承していきます。
平成建設では
本物の職人が育っています。
第参話につづく・・・
こんにちは!大工2年生の内藤です。
先日、前々から欲しいな~と思いながらもなかなか買えずにいたある物を、思い切ってついに買ってしまいました。
福岡県にある、高田製材所という材木屋さんが販売している木材見本、
「森の文庫本」です。
この「森の文庫本」、色々な木材を厚さ12mm×幅135mm×長さ180mmという手頃なサイズに加工してあり、側面には樹種名のラベルが貼られています。
高田製材所さんでは、全部でなんと230種以上もの木材を扱っているらしいのですが…
さすがに全種類購入するお金もないので、とりあえず国産材25種と輸入材25種の50枚セットを買ってみました。(笑)
木材についての知識は木材図鑑のような書籍でもある程度身に付けることはできるのですが、実際の木の手触りや硬さ、重さ、匂いなどを知るには、やはり実物を手に取ってみるのが一番です。
自分が仕事で触れることのできる木材はまだそれほど多くはありませんが、いつ、こうした木材の相手をすることになってもいいように、しっかり勉強しておきたいと思います!
…そして、勉強といえば、明日はいよいよ一級建築士の学科試験の日です。(笑)
皆様によい報告ができるよう、頑張ってきます!
引っ張ってしまいましたが、
昨日の続きです。
では、漆のどんな技法で、何を作ったかというと
『顔料を加えていない漆を木地に塗ってはふき取る作業を何度も繰り返し、木目を鮮やかに見せる手法。』
そうなんです。
吹き漆という技法で鍋敷きを作りました。
でもなんで、吹き漆で鍋敷き?といいますと、、、
「棚は棚でも・・・」 の時に、T様から鍋敷き(正確にはガス炊飯器敷き)のご依頼もあったからなのですが、
樹種は、余った端材がいいですと仰られるものだから、困りました。
なぜかといいますと・・・
丸い形をご希望されていたからです。
余った端材はメルクシパインといい、明るい色合いと木目で家具などによく使われるのですが、
集成材ですので、丸い形ですと木口(こぐち)と木端(こば)のバランスがあまりかっこよくなく、
さらに、明るい色合いですので鍋敷きにはそのままだと不向きな印象を持っていたからです。
そこで、旋盤で均等に溝をつけて、中心に穴を開けバランスを保ち、耐久性の高い吹き漆を行いました。
埃が経たないところで、丁寧に塗り、湿度管理された室(ムロと読みます)で乾燥させ、
また塗り、乾燥と三回繰り返したのが、こちらです。
すでに完成した写真しかないのですが、、、
(本当にビフォーとは比べられないぐらいよくなったのですが。。。比べて頂きたかったです)
自分で言うのもなんですが、バランスといい、深みのあるはっきりとした木目といい
ちょっと、かっこよくないですか?(笑)
裏はゴムでかさ上げし、指が入るようになっています。
そして、自分のサインも入れさせていただき、
お渡ししました。
すると、後日T様から・・・
『サイズもピッタリです。ありがとうございました。』
という、とてもうれしい文章とともに写真が・・・
私自身作ることはもちろん、楽しく好きですので、大工をやっているのですが、
やはり一番うれしいのは、
自分で作ったものが、しっかりと使って頂けていて、さらに役に立っていると思えた瞬間です。
T様。こちらこそ、いつもありがとうございます。