こんばんは。先日伐木を見てきた大工の山中です。
皆さんスギとヒノキの違いはご存知でしょうか?
写真の森の中にはスギとヒノキが混在しています。
スギとヒノキ、それにマツが日本で主に家の構造に使われる木材です。
ただし大工が普段目にするのは削られた木材がほとんどです。
立木の状態では、スギだかヒノキだか分からない大工は意外と多いんじゃないかと思います。
かくいう私も3年前ぐらいにやっと知りました。
左がスギで、右がヒノキですね。
切口を見れば分かりやすいのですが、樹皮の表情も全然違います。
写真のヒノキは樹皮がほぼめくれてます。最初の写真の左手前の木がヒノキですね。
大きな表皮がパリパリとめくれます。
左がスギで、右がヒノキの葉っぱです。
皆さん山に登った時にでも、注意して見てはどうでしょうか?
ちなみに・・・
左がスギの雄花、右がスギの雌花です。
雄花にスギ花粉がいっぱい詰まってるそうです。
こんばんは。大工の山中です。
先日、「鳥総立て」に立ち会ってきました。
鳥総(とぶさ)とは、木の梢を表す古語だそうです。
お正月や、家を建てる際の最初の一本を伐った後、
斧で株の中央に切り込みを入れ、
切った木の梢をを挿して、木の再生を山神に願う神事を「鳥総立て」というそうです。
また塩・酒・魚を供え、鋸や斧などの山道具を揃えて置き、
伐木の安全を祈る意味合いもあるそうです。
今現在、住宅でこのような神事を行うことは滅多にないでしょう。
「斧(ヨキ)立て」などに名前を変え、日本各地で行われ、
伊勢神宮では式年遷宮のため今でもこの儀式が続いてるそうです。
伐木を見たのは二度目ですが、魅入ってしまいました。
こうして粛々と伐られた木を目にすると、大工として木材を下手に扱えないなと感じます。
川上では何十年何百年と育てられた樹木が伐られ丸太となり、
川中ではその丸太が製材所で挽かれ木材となり、
川下ではその木材が大工の手により家となり、家具屋の手により家具となる。
木の使い手の一人として、手にした木材のルーツを感じ取りながら鋸を挽こうと思います。
こんばんは。てらもとです。
今日はタイトルにあるように質問です。。
現在進行中の現場で、玄関の軒天にレッドシダーを張るのですがこれがまた悩ましくて。。。
梱包を開けた姿がこちら↓
これだけいろんな色がありますが、材種は一種類です。
センスが問われるとこです!!
設計者の意向というものもありますが、実際に現場で張るのは設計士じゃないですからねー
並べてみてーーー こっちかなぁ??
入れ替えたりしてーーーー
ほい!!
僕が張るとこんな感じになるわけです。。
こういう仕事って人によって仕上がりが全然違います。
その人の「味」ってやつだと思います。
正解が一つでないとも言います。
みなさんならどういう「味」をだしますか??
最近、朝晩が寒くなってきて、皆様体調は崩されていませんか?
こんにちは、宮下です。
今、私が担当させて頂いている現場で、玄関庇の柱を支える沓石を据えるのですが、
先日、石屋さんにサンプルをいただきました。
黒御影の《本磨き仕上げ》と《バーナー仕上げ》の2種類です。
石の種類は一緒なのですが、仕上げの仕方によってこんなにも違うんだなぁと、関心していました。
石材屋さんの店頭とかを見てみるとツルッツルッに光った石が並んでいたりしますよね。(ド〇えもんとか・・・)
石屋さんは石を、
そして、大工さんは木を光らせるのです。
仕上げ方は様々ですが、やっぱり鉋で仕上げた木材の輝きは目を見張るものがあります。
大工が手間暇かけて研いだ刃、光を透かせて絶妙に調整した台の鉋で仕上げられているのですから当然ですね。
これは2年ほど前に、思いつきでつくった、ケヤキのバットです。
木工旋盤で形成し、サンドペーパーで丁寧に仕上げ、最後には8000番という細かい目で仕上げたら、、、
2年たった今も光ってます。。。
鉋でも、サンドペーパーでも、光った仕上がりを見るのは気持ちがいいですね
こんにちは 大工の北村です。
9月2日の日本経済新聞でこんな記事を見つけました。
天然スギの家屋 脳の疲れ 急速に回復 九州大研究グループ
記事によると、
天然の国産スギの家と、合板など新建材の家とでは住み心地に差があるのかを、それぞれ実験棟を建てて【脳科学・生理学・心理学】の観点から比較したそうで、実験の結果、国産スギの家は【新建材の家と比べて脳の疲れを急速に回復させる効果があること】がわかったそうです。
研究グループの清水教授は、
「被験者の脳と体は天然材の方が良い傾向を示した」
とコメントしており、
「スギの香りが影響したのでは」
とのこと。
私は学者さんではありませんので科学的なことはわかりませんが、
なんとなく納得・・・ いやただの感覚ですが。
でも、毎日のようにスギやヒノキのみならず、ベニアをはじめとする新建材も切ったり削ったりしている身としては、そうだろうな~って思うんです。
みなさんも同じ感覚ではないですか?
じゃあ 新建材使わないで無垢材だけで家建てようよ!!ってことになるんですが、世の中そんなに単純じゃない(´Д` )
今や新建材を全く使用しないで家を建てることは大変なことになってしまっているのが実情です。
構造用の合板をはじめ、綺麗な木目のシートが貼られた造作建材、MDFやパーチクルボードなどなど、どれも安価で施工性がよく、戦後の住宅の普及に大きく貢献してきたことも事実。
しかしこの先・・・
住宅にも健康志向の波が押し寄せてます。そして、戦後植林された木が伐採の時期を迎えています。
国の政策としても木材利用ポイント制度が動き出しました。
これからの家は、大工が丁寧に造った、無垢材をたくさん使った木の香りがするやすらぎの空間がいいと思います。
もし私が住まうならそういう家を建てたいなぁ( ´ ▽ ` )
こんな想いに共感してくださったみなさん、私たちと一緒に素敵なおうち建てませんか...