どうも渡邊です。
去年末になりますが友人が結婚すると報告を受け、
何かお祝いを!ということで思い立ち↓
ウェルカムボードです。某キャラクターが好きな友人。
木製商品はレーザー加工モノが多いですが、削り出ししかできなく、自分の中では味気ないと思っていたので
埋木したり、立体感出したりしてみました。
とても喜んでもらいました。
家作りと同じで、その人のために作り、
喜んでもらえたときが最高の瞬間だと思います。
さて、鎌倉。
主力2人が抜けた現場ですが3人で蔵の上屋根に取りかかりました。
一次屋根の板金葺きが終了したので5寸角の「転ばし母屋」を据えました。
この母屋が斜めに置かれるのは蔵特有の姿です。
垂木を並べ、通気胴縁、上野地を張り終了!
上屋根はすぐ終わったんだなと思われた方!誤解してますよ。
垂木の間、母屋の間など隙間をすべて網で塞いであります。
山に囲まれた場所にあるためリス、小鳥などの小動物や昆虫が多くいます。
これは屋根の奥まで入っていかないようにしました。
手間はかかりますがやってよかったと思える堅い仕事ではないでしょうか。
背の高いタッキーが終始屈みながら作業してくれました。
そして約2ヶ月の屋根工事は終了となりました。
と同時に瓦屋さん登場!
静岡藤枝に会社がある瓦屋さん。社寺を多く手がける職人さんです。
この現場のために住み込みで来てくれました。
あっと言う間に瓦の下地を組み上げていきました。
この軒先に取り付けられた瓦面戸も普段は樹脂製のものを使いますが、
こだわりで木で刻まれています。
「このようなことをするのは社寺ではあるが住宅ではやったことない。」
という瓦屋さん。すごいの一言です。
数日後には瓦上げが始まります。瓦だけで総重量30トン!
葺き上がるのが楽しみです。
僕らは筋交等外壁工事が始まります。
最後に道具屋利兼さんへ
管理上当社のブログにはコメント書き込みができないため、利兼さんのブログでコメントをしていただき、ありがとうございます。
http://d.hatena.ne.jp/toshikane/20170202/1485984241
ブログは毎日拝見させていただいております。
入隅カッターに関しましては、本目的の床張りにはまだまだ取りかかれておりませんが、またいくつか出番が出てきましたので改めてご紹介できればと思います。
本当に買ってよかったと思う素晴らしい道具です。また替刃購入の際にはよろしくお願いします。
こんにちは 大工工事部の平松です。
先日、静岡で行われていた「技能グランプリ」の見学に行ってきました。
日本の技術が集合したようなイベントで、どこの職種も気になるような内容の大会でした。
建具の課題です。ものすごく難しそう・・・
大工としては建築大工の所がやはり一番気になります。
全国から集まった大工の猛者達を目の前に、仕事の進め方や道具など食い入るように見てました。
課題は一級技能士の課題のさらに上のレベルというような内容でした。
ベテランばかりかと思いきや、自分と同じくらいかもう少し若いような職人さんが多かったような気がしました。
同年代のハイレベルな大工姿に、良い影響受けてきました!!
さて古材の現場は、天候にも恵まれてほぼ手を止める事なく大屋根までまとまりました。
現在は沼津で原田君と窓周りの部材を加工しています。一人じゃとても終わりそうもなかったので、頼もしい助っ人が来てくれて助かりました。
シェフのいない鎌倉寮がどうなっているのかやや心配です(笑)
少しさかのぼりますが、破風の後は広小舞~淀のあたりを取り付けていました。
博康さんも書いてくれていましたが、破風の拝みの所は空かせていますから、登り淀もその分空かせました。
つける仕事には慣れていますが、木の動きを予測して空かすというのは難しい仕事でした。
周りの部材は広小舞、淀、二重淀と三枚重なってくるのですが、今回角の部分は留めでということになりました。
木の癖にもよりますが、45°に切って取り付けるだけでは空いてくるなと思い、工夫をすることにしました。
手間をかければ色々な手段も思いつきますが、なるべく手間のかからないようないい方法はないかと模索しました。
厚木のリーダーに教えてもらいました。波釘という物です。(現場の写真撮り忘れたので木っ端に打ってみました)
打ち込むのに少しコツがありますが、割れにくく、留めの先端近くまで効かすことが可能だと思います。
そして、博康さんが探してくれた剣山のような金物も使ってみました。
かなりの数の刃が出ているので、ちょっとのことでは動かないような力強さを感じました。
自分は50と90の釘をペンチで曲げて鎹(かすがい)を作ってみました。
コの字の下の方を少し広げるようにして打ち込むと、2本の部材が引き寄せられるようについてきます。
鎹は今でも新築現場で構造金物として使われている金物です。シンプルな作りというのもあり、かなり古くから使われている金物だと思います。
構造計算的には弱い金物だと言われていますが、リフォームの現場をいくつも見てきた中で鎹という金物は強いという感覚を持っています。
どれが正解かなんて何年も経たないとわからないことですが、様々な手段があるということは大工としての強みにもなります。
うちの会社は100人も大工さんがいるんで、一つの問いにたくさんの答えが返ってきます。とてもありがたい環境です。
寒さのあまりパカッといってしまいました。
ここにもにも鎹を打ちたい(笑) 痛くないやつ。
原田です
寒い日が続いています
ホッカイロをどこに貼るのが一番暖かいかを試行錯誤する日々です
この前ネックウォーマーの中に忍ばせたら途中で熱すぎて外しました
寒すぎず熱すぎないポジションを発見するための飽くなき挑戦は続きます
さて、現場の方は博康さんの『ちょっとまってプレイバック2017~屋根編~』にもあったとおり屋根工事がひと段落しました。2ヶ月近く屋根の上にいるといろんな事が起こるわけで。。。
それはある寒い日のことでした
いつもどおり屋根の上で仕事をしていると、どこからともなく
ブーーン!
ブーーーーン!!!
ブーーーーーーーーン!!!!!!
凄い音を立てて何かが近づいて来る気配が。。。
ヘリコプターの音にしては軽く、かと言って虫が繰り出すにはあまりにもな重量感
スズメバチが人間の大きさになったらこんな音を出すんじゃないかななんて思っていたら
そいつは目の前に現れた
それは。。。
こいつ!!!!!!!
ドローーーーーーーーーン!!!!!!
記念写真をパシャリ、しっかり浮いている
ドローンの登場によってはるか上空から現場の様子を窺えるようになりました
めちゃくちゃ高いですよね?そして画質もいい!
今後色々な写真を載せられそうです。操縦士さん次第ですが(笑)
そしてドローンに連れ去られるように平松さんが鎌倉からいなくなりました
それを追うように原田も鎌倉を後にしました
そして誰もいなくなった。。。
いや、博康さんと唯希とタキはいます
平松さんと自分はどこに行ったかというと、加工のために沼津へ一時帰国です
ただいま沼津、1年半振りだ
沼津の加工場にはまだまだ古材がたくさん
これから少しずつこれらも加工していきます
今回は2階の窓枠の加工です
普段の窓枠は基本的に4本の材料を四角く組んでカポっとはめますが、この現場は1箇所の窓に使う材料が10本以上で、それぞれが複雑な形をしています
それを1本1本確認しながら刻んでいきます
見てください、図面を見てる風に休んでいる平松さんです
嘘です
形が複雑で間違えられないですからね、何回も確認します
かがみ過ぎて平松さんの膝と腰が爆発寸前です
これは本当です
加工が終われば現場に持って行ってすぐに組み立て、取り付け作業に入ります
現場で組み立てながら手を加えることも多いですが、しっかり加工しておけば後の仕事が楽になるばかりでなく精度の良い物ができるので大事な部分です
これからは細かい仕事もどんどん出していけると思うので楽しみにしていて下さい
追伸
久しぶりに沼津にいると会う人会う人に『久しぶり!』と言われます
続けて『飯作っているね!』と必ず言われます
皆ブログ見てるんだなーと
ただ言われすぎて自分は鎌倉に飯を作りに行っているんではないかと思いはじめた今日この頃でした
おわり
こんにちは、大工工事部四課の石川です。
早いもので、2017年も1か月が経ちましたね。
未だにジョギングを始めることもなく、2月を迎えてしまいました。
しかし!
始めましたよ!!
自転車通勤!!!
防寒対策もばっちりです。
いつまで続くか分かりませんが……温かく見守ってください。
それはさておき、鎌倉の現場では、無事に大屋根の作業が完了しました。
まだ、蔵の上屋根の作業が残っていますが、とりあえず一段落といったところです。
12月から建て始めて約2か月間、ほぼ屋根の上で過ごしてきました。
今までこんなに長い期間屋根の上で作業をしたことがなかったので、いい経験になりました。
ここで、今回は2か月の屋根工事を振り返ってみたいと思います。
7mの垂木に悪戦苦闘しながら、屋根工事は始まりました。
蔵の屋根では、6,5寸の急勾配にビクビクしながらの作業でした。
かなり、アキレス腱が伸びました。
下屋では、大屋根の垂木が伸びていて、常に中腰。
腰にきましたね~。
下屋と渡り廊下の屋根との取り合い。
この角度を出すのは、かなり難易度が高いんですが、原田君がきれいに納めてくれました。
大工の腕の見せ所ですね。
全員参加で破風の取り付け。
足場の中を、傷をつけずに慎重に、みんなで声を出し合って無事に納めることができました。
仮組みの時と同様、拝みの上の方が五厘ほど空かせてあります。
ちゃんとついてくれるかな~。
今後も目が離せません。
面戸しゃくりでは、新兵器が大活躍でしたね。
屋根が終わっても、いろんな場面で活躍してくれそうな頼もしい道具です。
いよいよ大屋根スタート。
細かい傷のチェックと、同じ色味の化粧板をまとめているところです。
一見、同じ色に見えますが、光の当たり具合で、赤っぽいものや、薄い色など表情は様々。
色味の似た者同士を並べて貼ることで、下から見上げた時に、違和感がないようにしています。
貼り終わってから数えてみると、大屋根だけで1400枚!!
続いて斜め野地。
斜め野地の傾きは45度なんで、一つ一つ長さは測らず、ある一か所計測して、あとは計算で長さを出しました。
この板に、貼る順番と長さ、形 継ぎ手の位置の情報が書いてあります。
継ぎ手の位置も隣り合わせにならないように、かつ材料の無駄が出ないように、何度も電卓をはじいて算出しました。
フォレストボード、胴縁と追っ掛けで進めていき、
上野地を貼っていきます。
最終日は夕日が綺麗でした。
屋根が終わったら、次は外壁の作業が始まります。
外壁の作業でも、いろんな発見や新たな道具との出会いがあると思うと、わくわくしてきます。
外壁編もよろしくお願いします。
拝啓
飯島千秋 様
梅のつぼみも膨らみ、日中はいくらか寒さもゆるんで参りました。
千秋さんが鎌倉を後にしてから早くも1ヶ月が経ちました。三時の一服明けに二人で投光器の準備、雨風養生をしていたことが昨日のことのように思い出されます。
今では日も延び、雨も減り投光器の準備や養生に悩まされることも減ってきました。
そしてついに我々は今週末にも屋根から降りてきますよ!
この面が終わればしばらく屋根仕事からはお別れです。
そんな今日この頃、千秋さんはいかがおすごしでしょうか、瀧本は元気です!
さてさて、屋根といえばながとも先輩も言っていたようにお寺の屋根が気になりますね。
どうやってこの曲線を決めているのだろうか?
屋根の働きといえば雨を流す事です。
つまり、雨を最小の時間で屋根から落とす機能がもとめられます!
受験生のみなさんならピンときた人もいるのではないでしょうか。
そうです「最速降下曲線」です!
サイクロイド曲線の方が馴染みがあるかもしれませんね。
最速降下曲線というのは、二点間を結ぶ曲線のうち、物を転がしたときに移動時間が最小になるような曲線です。
数式だと
x=a(θ-sinθ)
y=a(1-cosθ)
と表され、グラフだと
になります。
お寺の屋根といいますと
うん、そっくりですね!!
昔の大工さんたちは経験的にこのことを知っていたのかもしれません。
見た目の美しさもさることながら、機能性を追求した結果得られる形というのは自ずと人を惹きつける魅力があると思います。
この現場には卍の井桁がありますが、普通に井桁に組むよりも梁どうしを編み込むことで高さをおさえるという役割も含まれています。
ものの形には意味があり、そこには作り手の思いや知恵が隠れています。
建築という仕事、その中でも大工という仕事はこのような魅力に直接的に関われる仕事なのではないでしょうか。
あれ
よく見ると
軒先が跳ね上がっています!!!
そういえば、昔の大工さんは棟から軒に糸を垂らして曲線を決めたという話を聞いたことがあります。
つまり、それは懸垂曲
・・・
・・・
・・・zzz
平松さんが寝てしまいましたね。
この続きはまた今度ということで、、、
草々
おまけ:鎌倉家の晩御飯!?