• February
    17
    2014

    楕円の手摺???

    2週続けて、週末の天気が雪でしたね。大変です。

     

     

    特に建設業界は・・・

     

    「大工(土方)殺すにゃ刃物はいらぬ、雨の3日もふればいい」

     

    なんて昔は言われてたみたいですからね。

    でも、今回は職種問わず、大変だったと思います。

     

     

    皆様、大丈夫だったでしょうか?

    ひとまず、週頭は天気がよさそうでほっとしています。

    こんにちは、福田です。

     

     

    今日は、先日竣工しました現場の手摺を、ご紹介します。

     

     

    まずは、完成形。

     

     

     

    設計士がこのような図面を渡してきたのですが、

     

     

    初めは何で楕円?なんて思いましたが、

     

    お施主様のご家族に足腰の悪い方もいらっしゃるので、掴む・もたれかかる・手提げ袋をひっかける(エンド部分)

    ことのできる、「この楕円がベストなんです」との熱い思いを受け、作ってみました。

     

     

    どうせやるなら、設計士の熱い思いに負けず、図面通りの寸法ではなく

    試作品を作り、現場で実際に握ったり、有効幅など考慮して寸法を決めていきました。(図面のボールペン字)

     

    そして、部材の寸法きめて、溝をつき、

     

     

    15Rのルータービットで丸くするのですが、先に面を取らないと、焦げますよ!(しかも、タモだから余計に・・・汗)

     

     

     

    そして、あらかじめ先行して、現場につけておいたコマと絡めれば、完成・・・ですが、

     

     

    塗装後、タモなどは目が起きやすく、毛羽立ってしまうので、再ペーパー掛けも忘れずに。

    その時、大活躍するのが、通称「もじゃペーパー」。

     

    塗膜を傷めず、毛羽立ちを抑える。最高です。

     

     

    お引き渡し後は、お施主様にも使いやすいと喜んでもらえて、うれしくて手摺を「ナデナデ」してしまいました。

     

     

    そんなこんなで、いつもとは違う手摺を作ってみたのですが、

    数ある選択肢の中から、お施主様のことを考え、一つの答えを提案する。

    しかも、それが浮いたり変に主張したりせず、しっかりと家全体のバランスまで考えてある。

     

     

    大工は、設計からも学ばせてもらえることがたくさんあると、私は思っています。

    しかも、内製化してるからこそより、深く。

     

    今回は、小谷設計士。いい勉強させてもらいました。

     

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    福田 昌平(ふくだしょうへい)

    一級建築大工技能士

  • February
    10
    2014

    恋人が大工のはなし

     

    こんにちは。渡辺です。

    今回は仲間のはなしです。主役はこのかた。



     

    高橋健太郎くん。通称ナポリ大工。ぼくと同期です。
     

    先日このナポリ大工なんと婚約しました。めでたい!

     

    彼女に渡したのがこちら


     


    わかります?

     

     

    婚約指輪です。入れ物がなんと手作りなんです!にくいやつです。

     

    写真でみたときしびれました!僕もいずれはやってやろうと思った瞬間です。

     

    当の彼女さんはというと・・・

     

    指輪に感激してたのとクオリティの高さで手作りとは気づかなかったとか。残念。

     

    ちなみに写真の背景になっている会社の棚もすべて彼が作ったものです。

     

    いい職人でにくい職人のナポリでした。

     

    タイトルにあげましたが恋人が大工だとサプライズにより手間をかけるんです。

     

    もし。彼氏、彼女が大工で誕生日、記念日などイベントごとが近くて帰りが遅かったりしたら何かやってるのかも…

     

    こんなこと言うと大工のハードルがあがってしまうのでここまでで。

     

    では僕はサプライズをあげる人を探しに…

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    渡邊 唯希(わたなべゆいき)

    一級建築大工技能士  二級建築士

  • February
    05
    2014

    バット職人

    平成建設に入社して今年で10年目、数える程しか雪を見ませんでしたが、

     

    昨日の夕方、久々に沼津でも雪が降りました。

     

    愛用のドカジャンも大活躍、そして工事中の家の中と外の気温の差が激しくて、

     

    現場吹付けの断熱材は効果絶大だなと思った雪の夕方でした。

     

     

    こんにちは、宮下です。

     

     

    先日、ニュースでバット職人・久保田五十一さんの今春限りの引退が報じられました。

     

    松井やイチローのバットを作り続けた、現代の名工の引退。

     

    学生時代、野球をしていた自分にとってショッキングなニュースでした。

     

    しかし、引退を決意した理由「後継者の育成にめどがたったから」という言葉に、

     

    同じ職人の世界で生きる人間として感銘を受けました。

     

    自らの技術を後世に残してから辞める、職人として最高に素晴らしい幕引きだと思います。

     

     

     

     

     

     

     

    とはいっても、自分が野球をしていたのは高校まで、、、

     

     

     

     

    愛用のバットは当然、 金属バット☆ でした・・・笑

     

     

     

     

     

    バットから玄翁に持ち替えてから7年目、会社の芸術祭なるイベントで、

     

    自分は、木製バットを作りました。

     

     

    プロ野球選手のバットは、タモが主流ですが、自分は木目の渋さからケヤキで作りました。

     

     

    ケヤキの角材を加工場の端材置き場から見つけ出し、木工旋盤という機械で削りだしました。

     

     

     

    普段の仕事では、無垢の手すりなどを加工する際に使用しますが、

     

     

    手すりを作れるんだからバットも作れるだろうなどと単純な考えで作ってみました。

     

     

    シロウトながらなんとか納得いく形にはなりましたが、実際に打つとどうなのでしょうね。。。

     

     

    作った当時は、ピカピカに仕上げたバットを使うのはもったいないなんて思っていましたが、

     

     

    さすがに3年経つとそんな気持ちもどこえやら、

     

     

    ついに今週末、5年ぶりの草野球でデビューさせます!

     

     

    結果は、また後日。。。

     

     

    空振り三振 だけは避けたいので、今日のアフター5も素振りです。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

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    宮下 貴之(みやした たかゆき)

    一級建築大工技能士

  • February
    03
    2014

    名刺入れ 番外編  ~大物による小物づくり~

    せっかくの日曜日は、天気がよろしくなかったですね。

    子供達と神経衰弱をやっていました、福田です。

     

    上の子は、

    こっそりカードをめくるズルっこして、【絶対に負けたくないという姿勢】

    下の子は、

    揃えたカードはいらないめくるのが楽しいと、【ルールや型にはまらない感性】

    ゲームには全くなりませんでしたが、、、よかったんだと思います(笑)   

     

    *【】内は親の勝手な解釈です。

     

     

    今日は、去年書かせてもらった記事の番外編を
    名刺入れ 製作編
    【後日譚】名刺入れ 贈呈編

     

     

    名刺入れの作り方など教えてもらった謙治さんですが、

    この間の新年会の席で、私が

     

    『謙治さん、本当にすごいですね。』と、

     

    『作り方など教えてもらえば、同じの作る自信はありますが、

    作る時のコツや道具を使う発想力、ホントかないません』と、

     

    『この間の、第二回芸術祭の時の作品 だって、すごいですし』と、

     

     

    『小物まで、なんでもやれるんですね』と、

     

     

    そしたら謙治さんが、

    『大物じゃないけど、なんかな、小物って言われてるみたいで、ヤダな(笑)』と、

     

     

    ・・・、謙治さん、誰も小物だなんて思ってないッスよ。

     

    サブタイトルはふざけて書いてみましたが、純粋に、見習いたいですから!

     

    『木で作るのもなら、何でも創れる。』

     

    私もそんなことを、胸張って言えるように、頑張ります。

     

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    福田 昌平(ふくだしょうへい)

    一級建築大工技能士

  • January
    21
    2014

    夢中になれる時

    おはようございます。大工の山中です。

     

    以前ブログで寺本が紹介していましたが、

     

    平成建設には「文化芸術祭」というイベントがあります。

    昨年、2年ぶり2回目の芸術祭が行われました。

     

    体育会系の会社ではありますが、最近では美大出身者もかなり増えています。

     

    運動会や芸術祭は、仕事でしか接点のなかった社員の、意外な特技を発見できる面白いイベントだと思います。

     

    前回は社員全員出展でしたが、今回は希望者のみでした。

    私は大工、作るのが仕事です。

     

    しかしながら芸術作品となると一気にハードルが上がります。

     

    正直私の芸術を見る目は乏しいです・・・。

     

    それでも作品作りは感性を磨くのにいいかと、今回も良い機会なので挑戦しました。

     

    前回に引き続き、大学生の頃出会った造形作家の吉川さんという方に教えを乞いました。

     

    制作時間を作るのは大変でしたが、作品を作ってるその時は夢中になれます。

     

    「芸術祭」という、作品を作る機会がある会社、そんな平成建設に感謝です。

     

     

    今回の作品 「菖蒲(あやめ)」 です。

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    山中 康誌(やまなか こうじ)

    一級建築大工技能士

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